猫は太陽の夢を見るか:番外地

それと同じこと、誰かがTwitterで言ってるの見たよ

メモ : 『無彩限のファントム・ワールド』の「付喪神」設定について・続

 

morita1100.hatenablog.com

 

『無彩限のファントム・ワールド』第10話において「付喪神」と称される「花火玉のファントム」が登場したのでメモ。

 

花火玉のファントム

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(『無彩限のファントム・ワールド』第10話「小さいルルの大きな夢」より)

 劇中の魔女のファントムの台詞によれば「花火玉がファントムになった付喪神」。

もともとは原寸大で打ち上げ筒に収まっていたが、「一世一代のでっかい花を咲かせたい」という願いが魔女のファントムに聞き届けられ、魔女のファントムの持つペンダントの魔法によって巨大化した。

自分の願いを邪魔立てする者を排除しようと花火会場で大暴れしたが、最後はルルの説得を聞き入れ被害の及ばない高度まで上昇して爆発したことで満足したようである。

台詞らしい台詞はないものの、「ヒトハナサカセマッセー」「タマヤー」などの文句を発しながら花火会場を飛び回った。

 

しかしこの「花火玉のファントム」、はたしてこの作品的に付喪神キャラクターといえるのだろうか。

いや、なにも厳密な意味での付喪神に合致するのかどうかということを問うているのではない。

というのも、以前に登場した「 電柱のファントム」(第1話)と「警備ロボットのファントム」(第2話)は、どちらもすでに使い古されて打ち捨てられた物がファントム化していたという点で、主人公の台詞にもあったように「人間に棄てられた道具類が恨みを持って変化した妖怪」という説明が当てはまっていた。

一方で、第10話に登場した「花火玉のファントム」は、使い古されるどころか打ち上げられてすらいないわけで、本来の用途に使用される以前の状態であった。

そのあたりどうもふんわりしている気がするが、設定上の整合性はどうなっているのだろうか。

第2話で言っていた「また別の種類」の「付喪神」の範疇ということだろうか。