【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2025
自分用メモ。前回までと同様に、民俗学者キャラクターで一年を振り返るという毎度のよくわからない趣旨の記事だ。
前回の記事↓
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2024 - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
というわけで、2025年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説等のうち、民俗学者キャラクターが出ている作品を時系列順に以下に一覧化した。この場合の「民俗学者キャラクター」とは、フィクションに登場する民俗学者や民俗学の学生、あるいは作品の中で「民俗学に詳しい」と思われる描写のある「民俗学者っぽい」キャラクターのことを指す。この辺の定義の範囲や個々の記述の仕方は現状便宜的な面があり、後年少しずつズレが生じる可能性が捨てきれないことを、ここで申し添えておきたい。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2025
1月
1日 [小説]中村椿『お祖母ちゃんと一緒』(文芸社)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 17』(集英社)、[小説]有栖川有栖『砂男』(文春文庫)
5日 [マンガ]逆木ルミヲ 漫画, 芦花公園 原作「極楽に至る忌門」第1話『B’s-LOG COMIC』Vol.144(KADOKAWA)
24日 [小説]有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』(角川文庫)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 5』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 本当は残酷な昔話』(小学館)
31日 [ゲーム](R18)『廃村少女 外伝 ~嬌絡夢現~』(エスクード)
2月
4日 [ボイスドラマ]「ボイスドラマ「潮風のロッキングチェア」前編/後編」(服部家具センター)
5日 [マンガ]コノシマルカ「写らナイんです」第41話『週刊少年サンデー』2025年12号/2025年2月19日号(小学館)
7日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 2』(新潮社)、まりお 作画, 蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達 1』(KADOKAWA)
13日 [ゲーム]『都市伝説解体センター』(集英社ゲームズ)
15日 [小説]蔵中幸『泡となって消えるまで』(文芸社)
19日 [マンガ]稲山覚也「轟大丸の奇怪体験談」第1話「語り継がれてきた物語」『チャンピオンRED』2025年4月号(秋田書店)
21日 [マンガ]杉崎ゆきる『純喫茶ねこ 12』(幻冬舎コミックス)、(R18)松本痙「奇祭の山」『コミックマショウ』2025年4月号(三和出版)
25日 [小説]芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル』(メディアワークス文庫)
26日 [マンガ]かんさび 著,及川祥平 監修『アルマ骨董堂のふしぎ夜噺』(KADOKAWA)
28日 [マンガ]三ノ輪ブン子 漫画,飯倉義之 原案「ただのうわさです」第18話(最終話)『comicタント』Vol.63(ぶんか社)
3月
4日 [カードゲーム][ボードゲーム]『遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」』(Tales & Tokens)
6日 [小説]芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)
7日 [マンガ]井上淳哉 漫画,白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 18』(新潮社)
11日 [小説]村山早紀『桜風堂夢ものがたり』(PHP文芸文庫)
12日 [小説]朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社文庫)
21日 [マンガ]新川権兵衛 作画,真島文吉 原作,かかし朝浩 ネーム構成「右園死児報告」報告二十四号(第24話)『カドコミ』(KADOKAWA)
22日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察EX3』(角川文庫)、滝川さり『あかずめの匣』(角川ホラー文庫)
24日 [小説]甲田学人『断章のグリム 完全版2 人魚姫』(メディアワークス文庫)
26日 [マンガ]カメントツ「こわいやさん」第1話『少年ジャンプ+』(集英社)、[小説]一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)
27日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 11 怪物を生み出す王に勝利せよ!』(PHPジュニアノベル)
31日 [マンガ]会田小路ちょこぷでぃんぐ『泡沫のムジナ 1』(一迅社)、[小説]砂村かいり「きみは湖」:砂村かいり,朝倉宏景, 君嶋彼方,松崎有理,額賀澪,鳥山まこと『駅と旅』(創元文芸文庫)
4月
2日 [マンガ]ミツナナエ「久世さんとふしぎなカミサマ事情」第21話(最終回)(CLLENN)
4日 [小説]睦月影郎『美人あやかし教室』(実業之日本社文庫)
11日 [映画]『A LEGEND/伝説』(原題:传说、配給:ツイン、製作:中国、2024年)
16日 [小説]恩田陸『珈琲怪談』(幻冬舎)
17日 [マンガ]室たた「一色教授の自由研究」第8話(最終回)『プチコミック増刊』2025年6月号(小学館)
18日 [マンガ]水ポテト『モグランド 3』(コアミックス)、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 6』(eBookJapan Plus)
23日 [小説]東曜太郎『カトリと夜の底の主』(講談社)
25日 [マンガ]町田とし子 漫画, 鉈手璃彩子 原作「鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 」第17話(最終話)(新潮社、コミックシーモア先行配信)、三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです 2』(ぶんか社)、[小説]藤木稟『バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地』(角川ホラー文庫)、姉崎あきか『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(メディアワークス文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版3 赤ずきん』(メディアワークス文庫)、しば犬部隊『凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ 5』(オーバーラップ文庫)、[ゲーム]『チェインクロニクル』(セガ):第5部「―未来への導標―」「賢愚の未来 中篇」期間限定イベント「賢愚の未来フェス」開催期間:2025年4月25日~5月13日
5月
15日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 20』(芳文社)、[ドラマ]『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ、日本テレビ):第7話「1対1の関係」
19日 [小説]椎葉伊作『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』(MPエンタテイメント)
20日 [小説]夢枕獏『キマイラ聖獣変』(ソノラマノベルス)
21日 [マンガ]あまー「よーじょらいふ!」第73-12話(最終話)『まんがライフWIN』(竹書房)
22日 [マンガ]『文藝別冊 総特集 星野之宣 大増補新版 デビュー50周年記念 想像と創造の彼方へ』(河出書房新社)
23日 [小説]木古おうみ『領怪神犯 拾異』(角川文庫)、三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(角川ホラー文庫)
30日 [マンガ]逆木ルミヲ 漫画,芦花公園 原作『極楽に至る忌門 1』(KADOKAWA)、[小説]爪隠し『現代陰陽師は転生リードで無双する 伍』(ファミ通文庫)
31日 [ドラマ]『土曜プレミアム・世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(フジテレビ)
6月
9日 [マンガ]井上淳哉 漫画,白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 19』(新潮社)
11日 [小説]はやみねかおる『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』(講談社青い鳥文庫)
12日 [小説]大島清昭「蘆野家の怪談」:『紙魚の手帖』Vol.23(東京創元社)、砂村かいり『へびつかい座の見えない夜』(東京創元社)
13日 [小説]真楠ヨウ『美食学者 朝倉の崇高なる推論』(富士見L文庫)、[映画]『きさらぎ駅 Re:』(イオンエンターテイメント)
16日 [小説]睦月影郎『夜這い島の淫習』(竹書房文庫)
17日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 6』(竹書房)、[小説]大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)
22日 [マンガ]ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作「人喰い村~ケガレノマツリ~」第1話~第3話、ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~ 1』(双葉社、コミックシーモア先行配信)
25日 [マンガ]リゼ倉田「この同居は訳アリです!」第1話「呪いと不運体質」『GANMA!』(コミックスマート)、[小説]瀧羽麻子『妻はりんごを食べない』(幻冬舎)
26日 [小説]三津田信三『寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理』(KADOKAWA)
30日 [小説]水見はがね『朝からブルマンの男』(東京創元社)、斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)
7月
1日 [マンガ]松田舞「放課後帰宅びより」第42話「空き家を調査しよう」『漫画アクション』No.14/2025年7月15日号(双葉社)
2日 [小説]大塚英志『八雲百怪異聞』(講談社)
3日 [マンガ]蒔々 漫画, 丸木文華 原作, Ciel キャラクター原案『鬼の戀 1』(イースト・プレス)、[小説]塔山郁『705号室に、泊まらないでください』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
4日 [マンガ]ぬじま「怪異と乙女と神隠し」第九十四怪「変若人⑰」『やわらかスピリッツ』(小学館)、モクモクれん『光が死んだ夏 7』(KADOKAWA)、[小説]額賀澪 著, モクモクれん 原作・イラスト『光が死んだ夏 2』(KADOKAWA)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 111』(ブロードウェイ):「黙示録 前編」「黙示録 後編」
5日 [マンガ]室たた『一色教授の自由研究 2』(小学館)
7日 [マンガ]新川権兵衛 作画, かかし朝浩 ネーム構成, 真島文吉 原作『右園死児報告 1』(KADOKAWA)
8日 [小説]門井慶喜『文豪、社長になる』(文春文庫)、[アニメ]『ネクロノミ子のコズミックホラーショウ』(Studio五組):第2話「【正気度】弱ライバーで集まってみた【旧支配者】」
17日 [小説]波之間之泡「オクガミサマ」(集英社オレンジ文庫 第234回 短編小説新人賞 佳作)
18日 [マンガ]稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談 1』(秋田書店)、[小説]真島文吉『右園死児報告 久』(KADOKAWA)、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』(KADOKAWA)、海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』(スターツ出版)
23日 [小説]三津田信三「霧屍疸村の悪魔」:三津田信三 編『怪異十三』(中公文庫)
25日 [小説]澤村伊智「しゃぐらどりの娘」:澤村伊智,内藤了,梨,伴名練,藤ダリオ『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』(角川文庫)、[ゲーム](R18)『廃村少女[弐] ~陰り誘う秘姫の匣~』(エスクード)
26日 [マンガ]碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作『近畿地方のある場所について 2』(KADOKAWA)
30日 [マンガ]吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 3』(少年画報社)、星野之宣『宗像教授世界篇 6』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 隠された神話』(小学館)
8月
1日 [マンガ]露久ふみ『こまどりは今際の目醒め 上』(新書館)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 18』(集英社)、カメントツ『こわいやさん 1』(集英社)
5日 [小説]久真瀬敏也「猫又の子」:『このミステリーがすごい!』編集部 編『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
6日 [小説]大石大『死神を祀る』(双葉文庫)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 112』(ブロードウェイ):「続・黙示録 -前編-」
7日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 3』(新潮社)
8日 [マンガ]三山高,ハチフン 漫画,梨 原作・監修「SCPって何ですか?」第12話(「12. Fantasy」)『一迅プラス』(一迅社)、[小説]八陣はち『若き竜王に求愛されて番の花嫁になりました ゼジニアの白い揺籠』(アンダルシュノベルズ)
12日 [マンガ]露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」最終回『Dear+』2025年9月号(新書館)
15日 [小説]ながいやん『如月堂夢譚』(文芸社)
18日 [マンガ]コノシマルカ『写らナイんです 5』(小学館)
19日 [ゲーム]『Fate/Grand Order』(アニプレックス):期間限定イベント「カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~」メインクエスト第十九節~第二十四節/イベント開催期間:2025年8月13日~9月3日/第十九節~第二十四節開放期間:2025年8月19日~9月3日
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 4』(コアミックス)
24日 [アニメ]『光が死んだ夏』(CygamesPictures):第8話(Episode 8「接触」)
25日 [小説]夢見里龍『その不動産、条件憑き』(角川文庫)、[アニメ]『出禁のモグラ』(ブレインズ・ベース):第8話(第8怪「人魚様」)
27日 [小説]杉井光『羊殺しの巫女たち』(KADOKAWA)
28日 [小説]櫛木理宇『悲鳴』(新潮文庫)、[ゲーム]『連呪』(日本一ソフトウェア)
29日 [小説]阿久津 著, スペースおにぎりゲーム合同会社 原著・監修『Shadow Corridor 影の回廊』(KADOKAWA)、嗣人『霧の出る森』(竹書房)、[ゲーム](R18)『顔のない月-待宵の双椿-』(ROOT)
9月
5日 [マンガ]竹添裕史 作画,仁藤砂雨 原作「ケガレタチ」第1話「隠奥島」『ゴラクうぇぶ!』(日本文芸社)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 113』(ブロードウェイ):「終・黙示録 -前編-」
9日 [マンガ]まりお 作画,蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達 2』(KADOKAWA)
12日 [小説]高原英理『夕凪姉妹と怨霊お祓い記』(講談社文庫)、[VTuber]福井けいりん公式VTuber「時風リン」(福井県福井市、glow)
14日 [アニメ]『光が死んだ夏』(CygamesPictures):第10話(Episode 10「真相」)
19日 [小説]内山純『ぬくもり荘のまかないさんは』(創元推理文庫)
25日 [マンガ]河内遙「涙雨とセレナーデ」第71話『Kiss』2025年11月号(講談社)、[ゲーム]『サイレントヒルf』(コナミデジタルエンタテインメント)
30日 [マンガ]ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~ 2』(双葉社)
10月
1日 [マンガ]頼則 漫画,廃屋丹 原作「棲ミタイ街」16話目「青鷲ノ儀式」『コミックDAYS』(講談社)
10日 [マンガ]みかんばこ 漫画, 谷尾銀 原作,しらび キャラクター原案「ゆるコワ! 無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる」第12話-2『WEBコミックガンマぷらす』(竹書房)
16日 [マンガ]三山高,ハチフン 漫画, 梨 原作・監修『SCPって何ですか? 3』(一迅社)
20日 [マンガ]遠野景彪「妖鉄甲のクロ」『週刊少年ジャンプ』2025年47号/2025年11月3日号(集英社)
23日 [マンガ]松田舞『放課後帰宅びより 5』(双葉社)
24日 [小説]雨宮酔『夢詣』(角川ホラー文庫)、澤村伊智『ばくうどの悪夢』(角川ホラー文庫)
27日 [マンガ]澤村御影 原作・監修,鈴木次郎 キャラクター原案,鈴木次郎,惠上,おの秋人,雅鳳みゃと,虫之砂肝 イラスト, 相尾灯自,糸島,大野誠,伊戸川チェル,螢,戸浦,なしのき,はしこ,東大路ムツキ,藤間ハチ,ゆとと,YUNOKI 漫画『准教授・高槻彰良の推察 公式アンソロジーコミック』(KADOKAWA)
29日 [小説]高田崇史『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』(新潮文庫)
11月
6日 [マンガ](R18)黄猿『熟女村 だらしなボディで子孫繁栄村おこし』(クロエ出版)、[小説]三上幸四郎『遥かなる秋のエイティーン』(講談社)
19日 [小説]氏家仮名子 著,『都市伝説解体センター』(墓場文庫)原作,集英社ゲームズ 協力「【奇譚】都市伝説解体センター」第4回(#4 【7年前の亡霊・前編】)『集英社オレンジ文庫』公式サイト(集英社)
20日 [マンガ]稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談 2』(秋田書店)
26日 [小説]高田大介『エディシオン・クリティーク』(文藝春秋)
28日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 7』(小学館)
12月
1日 [マンガ]露久ふみ『こまどりは今際の目醒め 下』(新書館)、リゼ倉田『この同居は訳アリです! 1』(GANMA!)
4日 [マンガ]山崎峰水 漫画, 大塚英志 原作「黒鷺死体宅配便」シーズン0高校生編26『ヤングエース』2026年1月号(KADOKAWA)、カメントツ『こわいやさん 2』(集英社)
9日 [マンガ]井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 21』(新潮社)、[小説]白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 六 恋は呪いに咲き誇る』(PHP文芸文庫)
10日 [小説]五条紀夫『流血マルチバース』(双葉文庫)
12日 [マンガ]ぬじま『怪異と乙女と神隠し 10』(小学館)
19日 [マンガ]水ポテト『モグランド 5』(コアミックス)
23日 [マンガ]樹生ナト「耳塞ぎ~わらし堂考察~」「眠らぬ夜~庚申の村考察~」(アカツキ論文シリーズ):『妖 -魔境の事件簿-』(実業之日本社)、[小説]新川帆立『離婚弁護士 松岡紬』(新潮文庫)
25日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束』(角川文庫)、青柳碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(角川文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版4 金の卵をうむめんどり』(メディアワークス文庫)
とりあえず、現在把握しているところは上記の通り。毎年一定数の見落としや間違いがあるが、気づいた時点で、その都度、追記・修正していきたい。
マンガではまず、逆木ルミヲ 漫画, 芦花公園 原作『極楽に至る忌門』第1話(『B’s-LOG COMIC』Vol.144)では、民俗学者の斎藤教授とそのゼミ生の学生が導入部分に登場。
コノシマルカ『写らナイんです』第41話(『週刊少年サンデー』2025年2月19日号)では、「鬼亡島編」がスタートし、自称民俗学者・萩尾溢が登場。萩尾は、サングラスにアロハシャツの軽薄そうな男で、第43話冒頭では、その手記の内容が引用された。萩尾は、死んだ女性をよみがえらせるために悪霊を利用しようとするが失敗し、最後は女性の霊とともに死出の旅に出ることになった。本当に民俗学者だったのかどうかは不明 *1 。
稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談』(連載:『チャンピオンRED』2025年4月号〜)の主人公・轟大丸は、中央山洋大学人文学部民族学科(※第2話以降は「民俗学科」に訂正)准教授。轟は、昔話や伝説・民話等の研究をしている、口ひげにオールバックの中年の男性で、性にまつわる神話や昔話・民話を探し求めフィールドワークで全国を旅している性豪。
三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです』は、第18話(『comicタント』Vol.63)で最終話を迎えた。
新川権兵衛 作画, 真島文吉 原作, かかし朝浩 ネーム構成『右園死児報告』報告二十四号(『カドコミ』2025年3月21日更新分)では、原作通り、民俗学者・明石松吉の「錯乱者の手記」を報告するという展開。
カメントツ『こわいやさん』(連載:『少年ジャンプ+』2025年3月26日〜)では、作中で語られる怪談の中の登場人物として、米倉右代という民俗学者が登場(※フルネームは第12話で判明)。米倉は、白衣でジト目の若い女性で、民俗学・怪談伝播論研究者とされる。幽霊や妖怪の民族伝承について研究しており、研究テーマはタクシー怪談。幽霊が座って濡れたというシートに吸着した液体を回収し、その成分分析を試みたことを起点に、以降はレギュラーキャラクターとなっていく。
ミツナナエ『久世さんとふしぎなカミサマ事情』(CLLENN)は、第21話で最終回を迎え、クライマックスでは、スピンオフ元の作品の主人公である民俗学者の活躍も描かれた。
また、室たた『一色教授の自由研究』は、第8話(『プチコミック増刊』2025年6月号)で、町田とし子 漫画, 鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 』(新潮社)は、第17話で、それぞれ最終話を迎えた。
あまー『よーじょらいふ!』は、第73-12話(『まんがライフWIN』2025年5月21日更新分)で、最終話を迎え、熊谷教授(民俗学・伝承学)は、幼女化した状態を経て成長した主人公の保護者役に収まるという結末となった。
ナガイザワモトキ 著, 羽鳥舞雪 原作, FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~』(双葉社)では、主人公のアルバイト先の同僚の女性・三城夕空が、大学で民俗学研究室に所属していたことから、主人公が持っていた石の家紋(祖母の形見)に着目し、主人公が研究室のフィールドワークに参加するきっかけを作る。研究室の教授や助教、院生、他の学生も登場し、全員で村へ赴くという展開。
リゼ倉田『この同居は訳アリです!』(連載:『GANMA!』2025年6月25日更新分〜)では、主人公が通う大学の博士課程二年で、民俗学者の卵だというオカルトマニアのイケメン・今鹿倉淳が登場。呪い体質を解消したいと相談された教授が主人公に紹介した相手であり、呪いの研究に人生を捧げていると語り、主人公をシェアハウスに引き入れ、共同生活を始める。
松田舞『放課後帰宅びより』第42話「空き家を調査しよう」(『漫画アクション』2025年7月15日号)では、「大学で民俗学を研究していた」という老人が登場。空き家の家主の父親で「ナントカ族の楽器やら「呪いの儀式で使われてた」って人形やら」を自宅で大量に保管していた。ひよこ柄の帽子とアロハシャツ、サングラス、長い髭を生やした「派手な」風貌。現在は「ピヨじい」の名前でネットラジオを配信しておりオカルト界隈では有名な人物となっている模様。
蒔々 漫画, 丸木文華 原作, Ciel キャラクター原案『鬼の戀』(イースト・プレス)に登場する石野康一は、書生風の青年民俗学者。鬼の村と呼ばれる黒頭村のことを知りたいと主人公に語り、里帰り先の家の当主への面会を手引きしてくれるように頼む。
竹添裕史 作画, 仁藤砂雨 原作『ケガレタチ』(連載:『ゴラクうぇぶ!』2025年9月5日更新分〜)では、とある孤島の持ち主の子孫である島津という男が、島をビジネスとして活用しようと画策し、その下調べとして、民俗学者の文瀬教授に、「近所のよしみ」で島の調査を依頼したことがきっかけで、民俗学研究室のメンバーが、絶海の孤島・隠奥島へ視察に訪れるという展開。主人公は、この民俗学研究室に所属する男子大学生。隠奥島は火山の噴火が原因で無人島と化して以降、長い間誰も踏み入れなかった島で、島津はビジネスチャンスを狙い、島に面白い伝説がないか調査して欲しいと依頼した。
頼則 漫画, 廃屋丹 原作『棲ミタイ街』では、16話目「青鷲ノ儀式」(『コミックDAYS』2025年10月1日更新分)から、引退した歴史民俗学者・柳下二郎が登場。柳下は、主人公刑事の元夫・健吉(文化人類学者)の学生時代のゼミの担当教員。柳下は、主人公の女性刑事が殺人事件を捜査する過程で、捜査の協力者として登場し、物語の舞台である郊外都市「おおわしの丘」が、以前は「あおわし」と呼ばれる場所だったと語り、かつて人間の顔面を切り取り神に捧げる儀式が行われていた可能性を指摘。主人公たちは、その儀式が殺人事件にかかわりがあるのではないかと推測する。
遠野景彪「妖鉄甲のクロ」(『週刊少年ジャンプ』2025年11月3日号)は、妖怪退治が主題の読切作品で、和装の女性民俗学者・音無凪が登場。音無は、現代の妖怪についてフィールドワークで権威ある人物で、著書『現代における民間伝承と妖怪民俗学』はベストセラーとなっている。また、音無は、主人公の幼馴染で、年上の彼女ではないかと噂されている。主人公たちの学校がある地域は「民俗学者ゆかりの」何かがあるらしいことが背景の描き込みからうかがえるが、詳細不明。ちなみに、『週刊少年ジャンプ』に民俗学者キャラクターが登場するのは、2011年に榊健滋『ənígmə【エニグマ】』第54話の回想シーンで主人公の友人・忌束キリヲの父親(忌束ギドウ)が非常勤講師の傍らに大学で民俗学の研究をしていた過去が明かされたエピソード(「ep.54 アイランド」『週刊少年ジャンプ』2011年11月7日号)以来なので、ほぼ14年ぶりのことになる。
山崎峰水 漫画, 大塚英志 原作『黒鷺死体宅配便』シーズン0高校生編の第26回(『ヤングエース』2026年1月号)では、明治時代が舞台の過去編で柳田國男が登場し、徳川家達とのやり取りや「フルアーマー柳田國男」 *2 のネタなどが描かれた。大塚英志関連では、小説の『八雲百怪異聞』(講談社)でも、柳田國男(松岡國男)の暗躍が描かれる。
BLマンガでは、露久ふみ『こまどりは今際の目醒め』が、全11話で最終回(『Dear+』2025年9月号)を迎えた。
男性向けの成人マンガでは、松本痙「奇祭の山」(『コミックマショウ』2025年4月号)は、時代設定不明だが、「山奥の村に民俗学の研究にきた学者は「カミサマ」への捧げものの儀式に遭遇する。それは手足の自由を奪われ、拘束さるぐつわをされた少女がカミサマの一族に処女を捧げる儀式だった!」という民俗学者が主人公の読み切り *3 *4 。黄猿「熟女村」は、大学で民俗学を専攻する男子大学生の主人公・神山が女性だけが住み独自の信仰を持つ村を訪れる伝奇連載で、第5話で最終話(『COMIC真激』2025年8月号)を迎えた。
完結済みの作品については、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん』(eBookJapan Plus)は全6巻で、山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り』(芳文社)は全20巻で、それぞれ最終巻が刊行され、シリーズが完結した。
そのほかに、ぬじま『怪異と乙女と神隠し』第九十四怪「変若人⑰」(『やわらかスピリッツ』2025年7月4日更新分)では、民俗学者キャラクターは登場しないが「時空のおっさん」が自分たちの正体について説明する際に柳田國男「石神問答」を例に語り、背景に柳田國男の肖像イラストなどが描かれた。
河内遙『涙雨とセレナーデ』第71話(『Kiss』2025年11月号)では、クライマックスの未来世界で、「武虎様が 古い時代の民俗学や植物学に長けた 山城先生のお弟子さんでいらしたのには 此の街の 滅びゆくご事情と 切れないご関係が お有りでしたのかしら」という雛子の問いに対し、武虎が「まあ ソレも身を寄せる先の理由の一つではありましたね」「山城先生の付き人となれば 当時の帝国大学にある研究室への出入りもし易かったですし」と応答し、タイムトラベラーの武虎が明治時代において民俗学者(山城)の書生の立場にあった理由が明かされた。
みかんばこ 漫画,谷尾銀 原作,しらび キャラクター原案『ゆるコワ! 無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる』第12話-2(『WEBコミックガンマぷらす』2025年10月10日更新分)では、原作の描写通り、主人公たちが高校の「民俗学研究会」を装い、寺の住職から地元の話を聞くという展開が描かれた。
ほかに、近藤憲一『ダークギャザリング』(集英社)、星野之宣『宗像教授世界篇』(小学館)、まりお 作画, 蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達』(KADOKAWA)、杉崎ゆきる『純喫茶ねこ』(幻冬舎コミックス)、井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊』(新潮社)、水ポテト『モグランド』(コアミックス)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事』(少年画報社)……などの作品が単行本刊行および連載継続中。
ほかに新規以外の作品では、樹生ナト「耳塞ぎ~わらし堂考察~」「眠らぬ夜~庚申の村考察~」が、『妖 -魔境の事件簿-』(実業之日本社)に掲載されたが、これらはそれぞれ『恐怖ファイルDX』2016年7月増刊号・11月増刊号(実業之日本社)を初出とする「アカツキ論文シリーズ」作品の再録となっている。
上記の作品以外に民俗学者っぽいキャラクターを探すと、三山高,ハチフン 漫画,梨 原作・監修『SCPって何ですか?』「12. Fantasy」(『一迅プラス』2025年8月8日更新分)において、作中で言及されている、過去に座敷童を見物に来た「多くの学者」とは、明言はされていないが、おそらく民俗学者などを想定して描写されていると思われる。また、R18作品だが、黒糖ニッケ 漫画,白崎カル 原作「快談都市伝説 深夜の駅でパパ活メスガキに無理やりパパにされちゃう話!」(『月刊COMIC夢幻転生』2025年12月号)では、エピローグ部分で、主人公の妻が学生時代に「怪異」や「都市伝説」を研究していたと描写されるが(「学生時代にそういった物を研究していた」「都市伝説に遭遇できるなんて羨ましい」)、詳細不明。
補足的に民俗学者キャラクター以外について記述すると、しぐまメムメム 漫画, 星浩紀 原作『冥途大学幻象ゼミナール』(viviON)では「人類文化学部」のゼミが物語の舞台。西島大介 著,大塚英志 原作『くもはち。』(講談社) の第7話「妖怪小戦争」では、小説家にしてアマチュア考古学者、そして正体は妖怪むじなであるという設定の、江見水蔭が登場(初出:『エース特濃』Vol.9/少年エース2004年8月号増刊)。海埜ミルク 作画,守靖ヒロヤ 原作『笑死村 -ワライジニムラ-』(ぶんか社)では、大学のお笑いサークルのメンバーの一人が人文学科で比較文化を専攻をしているという設定。にことがめ 作画,くるむあくむ 原作『N』第15話「O」(『電撃コミックレグルス』2025年11月21日更新分)では、オカルト雑誌の若手男性ライターらしき人物がテレビ番組で「宗教学者」の肩書きでコメントをしている様子を見て、語り手のライターの男が「…何が宗教学者だ」とつぶやく場面がある。
ほかに、かんさび 著,及川祥平 監修『アルマ骨董堂のふしぎ夜噺』(KADOKAWA)は、PixivやSNSで発表された作品の書籍化で、民俗学者の及川祥平が監修・解説を担当しているが、実際の民俗学者が、妖怪や都市伝説を題材にした創作作品の原案や監修を担当するという例は、近年のひとつの傾向であると言える。
小説では、まず、2月以降、甲田学人「断章のグリム」シリーズが「完全版」としてメディアワークス文庫からの復刊が続いていることが挙げられる。また、6月には、斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)が、改稿・書き下ろしを加えて新装復刊。7月には、塔山郁『705号室に、泊まらないでください』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)が、『悪霊の棲む部屋』(宝島社文庫、2011年)から改題復刊。9月には、高原英理『夕凪姉妹と怨霊お祓い記』(講談社文庫)が、『神野悪五郎只今退散仕る』(毎日新聞出版、2007年)を大幅改稿・改題し、文庫版で刊行(この作品では、民俗学科に在籍する大学生の従兄が、主人公姉妹の助言役として登場する)。
小説作品の文庫化では、順番に並べてみると、1月に、有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』(角川文庫)、3月に、芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)、村山早紀『桜風堂夢ものがたり』(PHP文芸文庫)*5 、朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社文庫)、一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)、5月に、三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(角川ホラー文庫)、6月に、大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)、7月に、門井慶喜『文豪、社長になる』(文春文庫)、三津田信三 編『怪異十三』(中公文庫)、8月に、大石大『死神を祀る』(双葉文庫)、10月に、澤村伊智『ばくうどの悪夢』(角川ホラー文庫)、高田崇史『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』(新潮文庫)、12月に、新川帆立『離婚弁護士 松岡紬』(新潮文庫)*6 、青柳碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(角川文庫)……という以上の作品が、それぞれ文庫化した。
民俗学者キャラクターが登場する小説のシリーズ作品では、2月に、芦花公園の「佐々木事務所」シリーズ(角川ホラー文庫)は最新第4巻『無限の回廊』が刊行。澤村御影の「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ(角川文庫)は、3月に『准教授・高槻彰良の推察EX3』、12月に『准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束』が刊行されたほか、コミカライズも継続しており、11月には、『准教授・高槻彰良の推察 公式アンソロジーコミック』が刊行された。5月には、木古おうみの「領怪神犯」シリーズ(角川文庫)の完結後日譚『領怪神犯 拾異』が刊行。6月には、大島清昭の「呻木叫子」シリーズ最新短編「蘆野家の怪談」が『紙魚の手帖』vol.23に掲載。また、三津田信三の「怪民研」シリーズ最新第2巻『寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理』が刊行。白川紺子の「京都くれなゐ荘奇譚」シリーズ(PHP文芸文庫)は、12月に最終巻『京都くれなゐ荘奇譚 六 恋は呪いに咲き誇る』が刊行され、完結した。
上記のようなシリーズの一部の、ライト文芸のジャンルを中心とした、民俗学の学者や学生が活躍するライトミステリー系のシリーズ作品は、2024年以前と比べると、やや減少傾向にある。
2025年において民俗学者キャラクターの活躍が目立ったのは、ホラー作品である。滝川さり『あかずめの匣』(角川ホラー文庫)、椎葉伊作『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』(MPエンタテイメント)、遠坂八重『廃集落のY家』(角川春樹事務所)、波之間之泡「オクガミサマ」(集英社オレンジ文庫 第234回 短編小説新人賞 佳作) *7 、真島文吉『右園死児報告 久』(KADOKAWA)、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』(KADOKAWA)、海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』(スターツ出版)、澤村伊智「しゃぐらどりの娘」(『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』角川文庫)、夢見里龍『その不動産、条件憑き』(角川文庫)、阿久津 著, スペースおにぎりゲーム合同会社 原著・監修『Shadow Corridor 影の回廊』(KADOKAWA)、嗣人『霧の出る森』(竹書房)、雨宮酔『夢詣』(角川ホラー文庫)など、多数あるが、民俗学者キャラクターの登場の仕方に着目すると、一定の傾向が見て取れる。
たとえば、民俗学の教授(遠坂八重『廃集落のY家』)、講師(海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』)、大学院生や学生(波之間之泡「オクガミサマ」、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』、澤村伊智「しゃぐらどりの娘」、阿久津『Shadow Corridor 影の回廊』、嗣人『霧の出る森』)、大学の民俗学サークル(滝川さり『あかずめの匣』)、在野の自称民俗学者(夢見里龍『その不動産、条件憑き』)、残された手記(真島文吉『右園死児報告 久』)、主人公が大学の民俗学研究室を訪問する(雨宮酔『夢詣』)など、直接的であったり、あるいは間接的であったりと、登場の仕方はさまざまだが、これらのパターンの分類については、今後、検討していきたいところ。
もちろん、民俗学者キャラクターが登場する小説は、ホラー作品だけではない。
瀧羽麻子『妻はりんごを食べない』(幻冬舎)では、失踪した妻を追う主人公が、妻の弟で、私大の社会学部に勤務する民俗学研究者と行動を共にする *8 。
内山純『ぬくもり荘のまかないさんは』(創元推理文庫)では、失踪した民俗学者の父親が、物語後半のキーパーソンとなる。
五条紀夫『流血マルチバース』(双葉文庫)では、主人公の父親は、十年前に殺害された民俗学者であり、孤島に隠された旧日本軍の財宝の在処を知っている人物であるとされる。
また、直接に民俗学者キャラクターが登場するわけではないが、登場人物たちが調査の過程で、民俗学者や民俗学に詳しいという人物にコンタクトを取る、あるいは民俗学に詳しい人物に話を聞いたなどと語る、というパターンがある(姉崎あきか『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(メディアワークス文庫)、杉井光『羊殺しの巫女たち』(KADOKAWA)、櫛木理宇『悲鳴』(新潮文庫)、三上幸四郎『遥かなる秋のエイティーン』(講談社)など)。高田大介『エディシオン・クリティーク』(文藝春秋)では、民俗学者の残した手稿がキーアイテムとなる。真楠ヨウ『美食学者 朝倉の崇高なる推論』(富士見L文庫)では、民俗学者キャラクターとはニアミスだった。
ほかに、定番の描写のひとつでは、大学の民俗学の講義が、物語が始まるきっかけや登場人物の行動のヒントになることがある。水見はがね『朝からブルマンの男』(東京創元社)では、郷土料理研究会のエピソードの導入部分で主要登場人物とゲストキャラクターが「民俗学の授業で知り合ったという」と語られる場面がある。復刊された斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)では、大学生の主人公が「民俗学入門」の講義を受ける場面があり、「教授が古代の神職と西洋の神職とを比較して興味深い考察を話している」という描写がされる。久真瀬敏也「猫又の子」(『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)では、語り手が「そういえば、学生時代の民俗学の講義で、こんな話を聞いたのを思い出した」と、回想する場面がある。
また、作品の中で、それが民俗学かどうかが曖昧に描写されている場合もあり、砂村かいり「きみは湖」(『駅と旅』創元文芸文庫)では、学生時代に文化人類学を専攻していた人物のことを指して、「民俗学だかなんだかのフィールドワークでラオスに行きたいって前から言ってたから、満を持して決行したんじゃない?」と言う台詞がある。また、恩田陸『珈琲怪談』(幻冬舎)では、「歴史学か民俗学」の「先生」だったという、死んだ父親にまつわる怪談が語られる。有栖川有栖『砂男』(文春文庫)でも、都市伝説研究の社会学者を民俗学者と並べて扱っている描写が見られた。
ライトノベルでは、しば犬部隊『凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ 5』(オーバーラップ文庫)において「ヒロシマ大学民俗学教授」を名乗る人物が登場。爪隠し『現代陰陽師は転生リードで無双する 伍』(ファミ通文庫)では、「民俗学からオカルト分野に転向」した研究者が登場。BLでは、八陣はち『若き竜王に求愛されて番の花嫁になりました ゼジニアの白い揺籠』(アンダルシュノベルズ)において、主人公(考古学者)と師弟関係であり昔馴染みだという民俗学者が登場した。
官能小説では、睦月影郎の作品(『美人あやかし教室』実業之日本社文庫、『夜這い島の淫習』竹書房文庫)以外には、民俗学者キャラクターがメインで登場する作品は確認できていない。
児童文学では、波摘 著, noprops,黒田研二 原作「青鬼 調査クラブ」シリーズ(PHPジュニアノベル)が、『青鬼 調査クラブ 11 怪物を生み出す王に勝利せよ!』をもって、第1シーズンが完結。東曜太郎『カトリと夜の底の主』(講談社)では、直接に民俗学者キャラクターが登場するわけではないが、登場人物の台詞により主人公たちの職場の同僚に民俗学の研究者がいることが示唆されている。はやみねかおる『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』(講談社青い鳥文庫)では、「地元の民俗学者が書き取った原稿」を元にした書籍の記述という設定の描写がある。
上記のように並べると、ホラーやミステリーには民俗学者ばかりが登場しているように見えてくるが、当然そんなことはなく、たとえば、福澤徹三『オカ研はきょうも不謹慎!』(PHP文芸文庫)では文芸創作の教授、和田はつ子『禁忌』(ハルキ文庫) では文化人類学者、沼堂幼太郎『四ツ谷一族の家系図』(スターツ出版) では社会史が専門の歴史学研究者、雨穴『変な地図』(双葉社)では大学で歴史学の研究室を持つ郷土史家などが、それぞれ登場している。また、主要登場人物の多くが文化人類学の学生・研究者というミステリー『切断島の殺戮理論』の続編、森晶麿『消失村の殺戮理論』(星海社FICTIONS)では、私立大学の人文学部文化人類学科の准教授が引き続き登場。京極夏彦『猿』(KADOKAWA)では、郷土史家や民俗学者の研究対象「ではない」集落が舞台となると作中で明言される。
アニメでは、『ネクロノミ子のコズミックホラーショウ』(Studio五組)において、第2話「【正気度】弱ライバーで集まってみた【旧支配者】」で、鷹城ヒロシ(声:夏目響平)というサブキャラクターが登場し、「オカルト系ライバー」「准教授・民俗学者。オカルトに造詣が深く、書籍や講演会などでいんちきオカルトを暴く活動をしている」 *9 という設定だった。
同名マンガが原作の『光が死んだ夏』(CygamesPictures)では、第8話(Episode 8「接触」)において田中(声:小林親弘)が主人公に接触する際に「民俗学者」を自称し、第10話(Episode 10「真相」)において民俗学の学生である巻の兄が間接的に登場。こちらも同名マンガが原作の『出禁のモグラ』(ブレインズ・ベース)では、第8怪「人魚様」(第8話)において、民俗学のレポートの題材を探して登場人物たちが、「人魚を鎮めるお祭り」の調査へ向かう。
ゲームでは、2月発売の『都市伝説解体センター』(集英社ゲームズ)では、冒頭に柳田国男や折口信夫などの著名な民俗学者の名前が言及されるほかに、オカルト研究家の如月努が重要人物として登場 *10 。如月努の設定については、のちに、ノベライズ版において、「かつて犬神大学の社会学部に所属して民俗学を研究し、オカルト関連の著作を多数著した男」という描写がなされた(氏家仮名子 著,『都市伝説解体センター』(墓場文庫)原作,集英社ゲームズ 協力「【奇譚】都市伝説解体センター」第4回(#4 【7年前の亡霊・前編】))。
8月発売のホラーゲーム『連呪』(日本一ソフトウェア)では、新田信一郎という民俗学に明るい後輩編集部員が登場し、「民俗学の工藤教授」への取材に興味を示す台詞がある *11 。9月発売の『サイレントヒルf』(コナミデジタルエンタテインメント)では、「そういえば、東京から民俗学者さんが来て、この戎ヶ丘に伝わる「霊刀の伝説」を調べてたって話を、近所のおじいさん達から聞いたことがある……」という描写があるが、ここで描かれる「民俗学者」の後ろ姿のビジュアルは、シナリオライターの竜騎士07をモデルにしているという *12 。
スマートフォン向けゲームでは、『チェインクロニクル』(セガ)の期間限定イベント「賢愚の未来フェス」(開催期間:2025年4月25日~5月13日)では、新SSRキャラクター「《Y.G.506》頼れる歴史教員 ミシディア」が獲得可能。ここでは、「約500年後の賢者の塔にやってきたミシディア。民俗学研究のかたわら、学生たちにこの世界の歴史を教えている……という体で潜入中。教師など柄ではないと思ってはいるが、義勇軍の歴史には比較的詳しいので、誰よりも様になっている。」という設定で登場した *13 。『Fate/Grand Order』(アニプレックス)の期間限定イベント「カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~」メインクエスト第十九節~第二十四節(開催期間:2025年8月13日~9月3日、第十九節~第二十四節開放期間:2025年8月19日~9月3日)では、「諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕」が民俗学の先生として登場した(第二十二節「鏡の中のアクトレス」より) *14 。
成人向けのアダルトゲームでは、エスクードの「廃村少女」シリーズの続編として、1月に『廃村少女 外伝 ~嬌絡夢現~』、7月に『廃村少女[弐] ~陰り誘う秘姫の匣~』が、それぞれ発売した。『廃村少女[弐]』では、主人公は都会の大学に通う大学生で、ヒロインとともに民俗学ゼミに所属しているという設定。また、8月には、2000年発売の『顔のない月』のフルリメイク版『顔のない月-待宵の双椿-』(ROOT)が発売された。
また、3月発売の『遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」』(Tales & Tokens)は、『遠野物語』を題材としたボードゲームで *15 、カードの中には柳田國男や佐々木喜善も登場している *16 (『Game of the Lotus 遠野大正伝』(2023年)の続編企画)。
映画では、4月公開の中国映画『A LEGEND/伝説』(原題:传说、配給:ツイン、製作:中国、2024年)で、巫術専門のシャーマン兼民俗学者・ハーバート(演:アーリフ・リー/李治廷)が登場。物語中盤から「友人に民俗学者がいるんですが」「匈奴の歴史やシャーマニズムに詳しい」というゲーム開発者の紹介で、白いフードを目深に被った姿で登場したが、前世の古代世界では、匈奴の武将フドゥナだったことがのちに判明。野望を果たすために、ジャッキー・チェン演じる考古学者とそのチームに、古代遺跡を探索させるように仕向けた。
6月公開のホラー映画『きさらぎ駅 Re:』(イオンエンターテイメント)では、前作に引き続き、民俗学の学生・堤春奈(演:恒松祐里)が登場。前作で卒論執筆の取材のために自ら率先してきさらぎ駅に向かったが、それ以来ループする異世界に取り残されていた。
映画では、ほかに、民俗学者キャラクターではないが、イタリア・フランス合作の映画『パルテノペ ナポリの宝石』(原題:Parthenope、配給:ギャガ、日本公開日:2025年8月22日)は、人類学者が主人公の映画で、主人公の女性パルテノペ(演:セレステ・ダラ・ポルタ、ステファニア・サンドレッリ)が大学で人類学を修め、やがて研究者となっていく過程を描く。主人公は兄の死を契機に卒論で自殺論を書くと訴えるが、主人公の指導教授(演:シルヴィオ・オルランド)はそれを退け、代わりに「奇跡」を主題に書くように勧める。1970年代のイタリア(ナポリ)の大学での人類学の描写としてこの作品の描写の仕方がどのくらい妥当なのかはよくわからないが、作品内では具体的な調査・研究の様子よりも抽象的な会話劇が優先されており、特に指導教授が、人類学は見ることだ、と語る場面に、この作品のテーマが集約されているように思われる。また、YouTubeの朗読怪談(『怖い話 怪談 朗読』)が原作のファンタジーホラー映画『男神』(平成プロジェクト、2025年9月19日公開)では、民俗学者ではなく考古学者(アーサー考古学教授/演:チャールズ・グラバー)が登場した。
ドラマでは、一木けいの同名小説が原作のテレビドラマ『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ、日本テレビ)の第7話「1対1の関係」(5月15日放送)において、元大学教授の民俗学者で小説家・直江無記(演:渋川清彦)が登場 *17 。直江は、パーマで丸メガネ、あごと口元にヒゲを生やして、シャツにサスペンダーというビジュアルで、さらに、ドラマ中のポスターの描写によれば、成鏡大学で特別公開講義「民俗学から学ぶ現代社会との適合」を開講している。1970年小豆島生まれ、1992年大学在学中に作家デビュー、2000年に成鏡大学教授に着任、著作多数という経歴を持つと設定されていた。第8話(5月22日放送)では、主人公の伊麻(演:栗山千明)及び氷雨(演:伊藤健太郎)の相談役として再登場した(人物紹介には「元」大学教授とあるが、ドラマの劇中の描写では、現在も大学に研究室を持っているようだった)。研究室では爬虫類を飼育し、ジェームズ・アンソール《陰謀》や民芸品のような置き物が飾られている。伊麻との関係に悩む氷雨に対して、穏やかに語りかけ、「彼女は私が持っていた民俗学の講義の生徒だったんです。講義の中で世界には男女が一対一の関係だけでなく、いろんな愛し方や愛の形があるという話をしたら、とても熱心に聞いてくれて……。講義の後、彼女自身の恋愛観について相談しに来てくれました」と語った。第10話(最終話、6月6日放送)では、氷雨が再び直江の研究室を訪れ、伊麻との婚約を報告する。その際、直江はアンソール《陰謀》について解説する。「仮面は絵を描いている人や見ている人の内面を映す装置だと思っています」と語り、婚約を祝福する。伊麻に対しては「誰かの正しさはあなたの悲しみです。唯一の正解なんてこの世にはないんです」という言葉を贈る。原作小説とは台詞や状況の描写がやや変更されているが、ドラマでは作品全体のテーマの代弁者という役回りだった。
『ほんとにあった!呪いのビデオ』(ブロードウェイ)では、第111巻〜第113巻の「黙示録」シリーズにおいて、民俗文化研究所の及川明久氏が登場し、怪異の解説、郷土資料の提示、古文書の解読、呪いから逃れる方法を提案と、およそホラーの民俗学者キャラクターに求められる役割をすべてひとりでこなしている。及川明久氏は、2023年の『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』にも登場した作品の準レギュラーキャラクターであり、その軽妙な語り口も相まって、独特の地位を獲得している。
2月には、愛知県名古屋市の家具・インテリア会社の服部家具センターが提供するボイスドラマ「潮風のロッキングチェア 前編/後編」がYouTubeで公開、亡くなる直前までビーチハウスで25年間一人で暮らしてきたという民俗学者の祖父(CV:日比野正裕)が登場 *18 。
またほかに民俗学者キャラクターが登場したわけではないが、5月放送の『土曜プレミアム・世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(フジテレビ)では、ドラマ本編終了後のタモリのナレーションで折口信夫の言葉が参照され(「「物」という字は、鬼や心霊など~」)、折口信夫の写真も引用された。
ほかには、9月には、福井けいりん公式VTuber「時風リン」(福井県福井市、glow)が「第41回共同通信社杯競輪(GII)」の開催に合わせてデビューし、「民俗学を学ぶ20歳の女子大生。かつて福井支部に所属していたトップ競輪選手の父を持つ」という設定 *19。公式サイト及びYouTube公式チャンネルではショート動画形式のモーションコミックを掲載 *20 。
また、こちらは民俗学者キャラクターではないが、2025年8月16日に開始した地域活性プロジェクト『音戯探偵ひなビタ♫』では、メインキャラクターのひとりである霜月凛(声:水原薫)が「郷土史、伝奇、民俗学を中心に量子力学や物理学といった科学にも精通」と設定されており *21、地域振興の企画に「民俗学」に詳しいという設定のキャラクターを登場させる例はしばしば見られる。
ほかのメディアについて書いてみると、演劇について、目についたものをいくらか挙げると、
・オペラシアターこんにゃく座の旅公演・オペラ『遠野物語』(2025年1月16日~31日/長野県伊那市~静岡県伊豆の国市、2025年4月3日~24日/北海道釧路市~神奈川県鎌倉市) *22
・FOURTEEN PLUS 14+の第19回公演「鉄柵」(2025年3月1日~2日/福岡市美術館ミュージアムホール/福岡県福岡市、2025年3月9日/熊本市民会館シアーズホーム夢ホール/熊本県熊本市) *23
・灯台とスプーンの第7回公演「狐の鏡/透明な縄」(2025年3月29日~30日/福岡女学院大学ハウイ記念館学生ホール/福岡県福岡市) *24
・風天魚の「ドン底ヴァルキュリア」(とよたコント大会vol.2/2025年4月26日~27日/豊田市民文化会館多目的ホール/愛知県豊田市)
・「揺れるはざまのトラベラーズ」(「揺れるはざまのトラベラーズ」製作委員会/2025年6月4日~8日/COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール/大阪府大阪市、2025年6⽉11⽇~17⽇/ヒューリックホール東京/東京都千代田区) *25
・演劇ユニットHORIZONの第21回公演「±Conclusion」(2025年7月5日~6日/LIVE ROXY SHIZUOKA/静岡県静岡市) *26
・DAZZLEのイマーシブエクスペリエンス「百物語 - 月下美人 - 」(2025年8月4日~31日/Anemoia Tokyo/東京都千代田区)、「百物語 - 齢草 - 」(2025年11月15日~30日/Anemoia Tokyo/東京都千代田区) *27
・レティクル座の〝ゾ劇〟「ニュー御釜怪奇譚」(2025年10月1日~5日/萬劇場/東京都豊島区) *28
・演劇集団よろずやの第三十六回本公演「あやし草紙」(2025年10月31日・11月1日~3日/布施PEベース/大阪府東大阪市) *29
・演劇企画「昼町夜村の一撃!」 の「ウェポン⇆マン」(2025年11月22日~23日/新潟市万代市民会館6階ホール/新潟県新潟市) *30
……と、上記の作品で、民俗学者キャラクターが登場した。
2026年の作品で現時点でわかっているところでは、小説では、甲田学人『断章のグリム 完全版5 なでしこ』『断章のグリム 完全版6 いばら姫』が、それぞれメディアワークス文庫の1月・2月の新刊予定のほか、夜馬裕 著, 寺内康太郎, 福井鶴 原作『飯沼一家に謝罪します』(KADOKAWA、2026年1月刊行予定)、恒川光太郎『幽民奇聞』(KADOKAWA、2026年1月刊行予定)、大島清昭『冷蔵庫婆の怪談』(東京創元社、2026年1月刊行予定)、氏家仮名子 小説,『都市伝説解体センター』(墓場文庫) 原作, 集英社ゲームズ 協力, リック 扉絵『【奇譚】 都市伝説解体センター』(集英社オレンジ文庫、2026年2月刊行予定)など、ドラマやゲームのノベライズ企画を中心に情報が出ている。
アニメでは、『ダークギャザリング』第2期 *31 、『地獄先生ぬ~べ~』分割2クール *32 、『恐怖コレクター』(佐東みどり 著, 鶴田法男 監修, 角川つばさ文庫)のアニメ化 *33 などの情報が確認できる。
現時点でまとめられる情報は以上のような感じ。今回も、もし記事中に訂正や追記すべき箇所が見つかれば随時更新・修正していくつもりですので、何卒ご容赦いただければ。では、今回はそんなところで。
*1: 蛇足的備忘メモ。この胡散臭いサングラスアロハ男というのは、民俗学者キャラクターを考える上で、結構重要な類型のひとつなのではないかと思う(アロハではないが『光が死んだ夏』の田中もこの類型に含めてもよいかもしれない)。何かを知っているような雰囲気で主人公たちの前に現れ、そのくせ問題の核心を語ろうとしない、しかし明らかに何か知っているような素振りを見せる。そういうパターンである。この「明らかに何か知っている」という部分、そして、サングラスが示すアウトローっぽさなどが、フィクションのなかの「民俗学っぽい」描写と重なり合う部分なのではないか思われるが、どうだろうか。参考:““祠おじさん”、SNSで突然の流行 「好きしかない」「良すぎ」とイラスト投稿続々、人気声優も乗っかる事態に(1/2) | IT・科学 ねとらぼ” https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles/3387262/#google_vignette
*2: https://x.com/magonia00/status/1183188599757389824 、”フルアーマー姿の柳田國男がなんだか楽しそう「おすまししてるけどテンションMAXでしょ」 - Togetter” https://togetter.com/li/2583157
*3: “コミックマショウ 2025年4月号 - 三和出版 - FANZAブックス” https://book.dmm.co.jp/product/11917/b182asnw02019/
*4: ちなみに、同号ではほかに、鈴岡千歳「海女笛」(「ネットで「出会い系の超穴場」と紹介される島に来た主人公は手漕ぎ船の人妻海女と知り合う。家に泊めてもらうことになり、風呂に入っていると「お湯が冷めるから一緒に入るわね」と言い出し、禁漁日に海女がまぐわう伝説を聞かされて!?」)、天竺浪人「夢の街」(「10年振りに故郷に帰った主人公は散歩中、ふと見知らぬ景色に迷い込む。謎の音に引き込まれ、神社で行われている異形の「性の儀式」に遭遇。繰り広げられる大乱交に魅入られている」)などの同系統の作品が複数掲載された。
*5: ’22年単行本の文庫化。民俗学者キャラクターは登場しないが「柳田」という名の語り手が登場し、過去エピソードの中で語り手のいとこが「名字が同じ」という理由で『遠野物語』を手にし、それがきっかけで語り手自身も民俗学の本を読むようになったと語られる。
*6: 『縁切り上等!』(新潮社、2023年)改題
*7: “【佳作】オクガミサマ(著:波之間之泡) | オレンジ文庫” https://orangebunko.shueisha.co.jp/online/tanpen234_okugamisama
*8: この描写については、作者が次のように言及している。「最初は仲が悪くて、でもちょっとずつ心を許していく、という過程を書きたかったんです。主人公が腰が重めなので、他に動きのある人がいないと話が進まないし、相棒がいることで収集できる情報も増えますし」( “書店員さんの熱狂が止まらない新作。これまでガラリと違う作風に挑んだのは、なぜ?|妻はりんごを食べない|瀧羽麻子 - 幻冬舎plus” https://www.gentosha.jp/article/27609/?srsltid=AfmBOopxK6gfJXN5uj5iMy8EG429VVkf5GanDSKBAa-6HsXmL96VTSwK 2025年7月10日付記事(幻冬舎) )
*9: “CHARACTER | TVアニメ「ネクロノミ子のコズミックホラーショウ」公式サイト” https://anime-necronomico.help/character/detail/?id=6
*10: “『都市伝説解体センター』キャラクター人気投票を開催。あざみ、ジャスミン、廻屋に迫る人気キャラは誰……!?【ネタバレキャラなし】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com” https://www.famitsu.com/article/202503/36374 2025年3月27日付記事
*11: “連呪(れんず) | 日本一ソフトウェア” https://nippon1.jp/consumer/lens/enter.html
*12: “【サイレントヒルf】修には修の地獄があり、別のサイレントヒルで戦っていた? 竜騎士07インタビューで謎多き咲子を考察するヒントも(ネタバレあり) - 電撃オンライン” https://dengekionline.com/article/202512/57880 2025年12月10日付記事
*13: “『チェインクロニクル第5部 ―未来への導標(しるべ)―』「賢愚の未来 中篇」配信開始!「ミシディア(CV:内田真礼)」と「キャピテト(CV:皆口裕子)」が登場する“賢愚の未来フェス”開催! | 株式会社セガのプレスリリース” https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006466.000005397.html 2025年4月25日付記事、”「チェンクロ」,賢愚の未来 中篇を配信開始。ミシディアとキャピテトが登場するフェスも開催” https://www.4gamer.net/games/223/G022384/20250425083/ 2025年4月25日付記事
*14: “【Fate/Grand Order】カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~ 第二十二節 - YouTube”(投稿者:FGOくりあ - @fgo101) https://youtu.be/PHb2P3mko-I?si=0WBXlNyZQ6PEJMOQ
*15: “遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」 - 岩手県遠野市|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト” https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03208/6666464?srsltid=AfmBOortscOrmd3wxfPLv5ebHNDfRMHANttMlooVbOge3EyuHtaH76nz
*16: “遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」 | 道の駅 遠野 風の丘 オンラインショップ” https://ec.tonofurusato.jp/item-detail/1847514
*17: "相関図|彼女がそれも愛と呼ぶなら|読売テレビ" https://www.ytv.co.jp/kanosore/chart/
*18: “ボイスドラマ「潮風のロッキングチェア」前編 - YouTube” https://www.youtube.com/watch?v=S1e8WAqFRVQ&t=325s
*19: “福井けいりん公式VTuber『時風リン』 2025年9月12日(金)デビュー!|福井けいりん” https://www.f-keirin.jp/article.php?num=177
*20: “福井けいりん×株式会社glow新規VTuberプロジェクト” https://vtuber.f-keirin-glow.com/ 、”時風リン - 福井けいりん公式VTuber - - YouTube” https://www.youtube.com/@fukuikeirin_VTuber/shorts
*21: “【ひなビタ♪×KAGENAZO】音楽×謎解き×地域活性の新プロジェクト『音戯探偵ひなビタ♫』が2025年8月16日(土)よりスタート! | FUN SPIRITS株式会社のプレスリリース” https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000135527.html
*22: “オペラ『遠野物語』 – こんにゃく座” https://www.konnyakuza.com/repertory/tono/ 、“過去の旅公演 – こんにゃく座” https://www.konnyakuza.com/past/2025/ 、“座日記: オペラ『遠野物語』メンバー紹介(2025年1月ツアー)” https://konnyakuza.blogspot.com/2025/01/20251.html 、“座日記: オペラ『遠野物語』メンバー紹介(2025年4月ツアー)” https://konnyakuza.blogspot.com/2025/04/20254.html
*23: ”第19回公演「鉄柵」 - 福岡拠点の劇団 14+ <フォーティーンプラス>” https://www.fourteen-plus.com/%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E5%85%AC%E6%BC%94/ 、”“境界線”について考える、FOURTEEN PLUS 14+「鉄柵」が福岡・熊本で(コメントあり) - ステージナタリー” https://natalie.mu/stage/news/605126
*24: “灯台とスプーン第7回公演「狐の鏡/透明な縄」 | 灯台とスプーン” https://www.toudaitospoon.com/2025/01/26/kitsune-3/
*25: “揺れるはざまのトラベラーズ” https://yhtls.jp/ 、”【公演レポート】異空間を舞台に、人との絆の温かさを描く見事な舞台『揺れるはざまのトラベラーズ』 │ シアターウェブマガジン[カンフェティ]” https://magazine.confetti-web.com/news/report/75006/
*26: “『±Conclusion』特設サイト - STORY&CAST” https://sites.google.com/view/conclusion-horizon/storycast 、“静岡の女流劇団 演劇ユニットHORIZON第21回公演『±Conclusion』上演決定&ビジュアル公開 観客の投票で結末が分岐するマルチエンディング演劇 │ シアターウェブマガジン[カンフェティ]” https://magazine.confetti-web.com/news/press/70889/
*27: “DAZZLE百物語” https://a100stories.com/page4
*28: 「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん) | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” https://stage.corich.jp/stage/392898 、“夢麻呂 ゆめまろ(ドリーム番長)” @yume1964 : 「【物語の鍵を握る主人公①‼️】 民俗学者 介護士 河童① 河童② 何か秘密がある奴ら🫣 彼らの目的は? 彼らの正体は? 哀しい物語がそこにある🥹 レティクル座の〝ゾ劇〟 『ニュー御釜怪奇譚”』出演 10/1(水)~5(日) 大塚 萬劇場 夢麻呂応援チケット予約 https://t.co/rJwFhp1koB #レティクル座 #ゾ劇 https://t.co/UvU392oasA」 https://x.com/yume1964/status/1972631329654395349 、“余談すぎる余談 ゾンビリーダーの“理屈”|野水伊織” https://note.com/nomizuiori/n/n628e6f83b1b5
*29: “vol.36『あやし草紙』 - 演劇集団よろずや” https://yorozuya1996.com/vol-36
*30: “【演劇企画「昼町夜村の一撃!」 『ウェポン⇆マン』】越後を舞台にしたアクションエンタメ演劇が見参! - 日刊にいがたwebタウン情報|新潟のグルメ・イベント・おでかけ・街ネタを毎日更新” https://tjniigata.jp/event/202511_hirumachiyoruson/ https://www.instagram.com/p/DQZZB_Rk5Yu/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=NTc4MTIwNjQ2YQ==
*31: “「ダークギャザリング」第2期制作決定、舞台は京都へ「どうか心して待っていて」(コメントあり) - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/645994
*32: “アニメ「地獄先生ぬ~べ~」分割2クール放送、初回は2話連続 ジャンプ+で新連載も - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/622208
*33: “アニメ「恐怖コレクター」総合テレビ 2026年秋 放送決定! - NHK” https://www.nhk.jp/g/blog/l83bvu7i_qo/ 2025年12月5日記事
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2024
自分用メモ。前回までと同様に、民俗学者キャラクターで一年を振り返るという毎度のよくわからない趣旨の記事だ。
前回の記事↓
というわけで、2024年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説等のうち、民俗学者キャラクターが出ている作品を時系列順に以下に一覧化した。この場合の「民俗学者キャラクター」とは、フィクションに登場する民俗学者や民俗学の学生、あるいは作品の中で「民俗学に詳しい」と思われる描写のある「民俗学者っぽい」キャラクターのことを指す。この辺の定義の範囲や個々の記述の仕方は目下模索中。もっといい感じにしていきたい。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2024
1月
2日 [マンガ]モクモクれん「光が死んだ夏」第23話-3『ヤングエースUP』(KADOKAWA)
4日 [マンガ]ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん 2』(ジーオーティー)
11日 [小説]方丈貴恵『孤島の来訪者』(創元推理文庫)
14日 [アニメ]『俺だけレベルアップな件』(A-1 Pictures)第2話「02 If I Had One More Chance」
16日 [小説]木古おうみ 著, 游 イラスト, x0o0x_ 原案『きさらぎ異聞 NoVelize~猿夢・くねくね~』(HOWLノベルス)
18日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 7』(集英社)
20日 [マンガ](R18)モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」第1話「アシオナNEXT」(渋谷六花舎)
22日 [CM]「遠野物語remix/遠野物語拾遺retold 京極夏彦30周年記念PV祭り(36)」(声の出演:寺田農)『京極夏彦30thAnniversary』
23日 [マンガ]吉元ますめ『くまみこ 20』(KADOKAWA)、一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作「DOOOOM‐ドゥーム‐」第13話「電脳民俗学者はねむるの夢を見るか 前編①」『ヤンジャン!』『となりのヤングジャンプ』(集英社)
28日 [マンガ]永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」第68話(最終話)『ヤンマガWeb』(集英社)
2月
1日 [マンガ]ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん 3』(ジーオーティー)
7日 [小説]柏木伸介『革命の血』(小学館)、一ノ瀬三葉『時間割男子 13 さよなら、思い出サマーキャンプ』(角川つばさ文庫)、野泉マヤ『休み時間で完結 パステルショートストーリー 第2期 Light Brown ぼくの町の妖怪』(国土社)
8日 [小説]石川宏千花『化け之島初恋さがし三つ巴 3』(講談社)
13日 [マンガ]村山慶『セントールの悩み 25』(徳間書店)
15日 [小説]道草家守『龍に恋う 六 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
19日 [小説]ツカサ『お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか? 2 ~とぐろを巻く虹~』(ガガガ文庫)、中西鼎『たかが従姉妹との恋。 3』(ガガガ文庫)、祇光瞭咲「浅ましき化け物」(第228回短編小説新人賞入選作品、集英社オレンジ文庫文庫公式HP、集英社オレンジ文庫2024年2月刊挟み込みチラシ)
20日 [マンガ]山崎虔十「無敵の女」(第2回アクション漫画大賞その他部門大賞受賞作品)『漫画アクション』2024年3月5日号/No.5(双葉社)
21日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 9 人形屋敷から脱出せよ!』(PHPジュニアノベル)
23日 [マンガ]水ポテト「モグランド」第1話「リゾートバイト」/第2話「花火」『ゼノン編集部』(コアミックス)
28日 [小説]長江俊和『出版禁止 ろろるの村滞在記』(新潮文庫)
3月
7日 [小説]夏目夕子『ロンドン奇跡の恋物語~遥かなる遠い君との約束~』(ミーティアノベルス)
8日 [マンガ]景山五月 漫画, 梨 原作『コワい話は≠くだけで。 3』(KADOKAWA)
14日 [小説]岡崎隼人『だから殺し屋は小説を書けない。』(講談社)
15日 [マンガ]すぎちよ「それはまるで運命みたいな」第5話(最終話)『Chillche』Vol.10(双葉社)
21日 [マンガ](R18)沙神よしつね「北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~」最終話『アクションピザッツ』2024年5月号(双葉社) / [小説]一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎)
22日 [マンガ]杉崎ゆきる「純喫茶ねこ」91杯目(第91話)『comicブースト』(幻冬舎コミックス) / [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 10 帰る家は何処に』(角川文庫)、芦花公園『極楽に至る忌門』(角川ホラー文庫) / [ドラマ]『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』(Amazon Prime Video)
24日 [小説]クラウディア・グレイ 著, 稲村広香 訳『スター・ウォーズ ハイ・リパブリック イントゥ・ザ・ダーク 上/下』(Gakken)
25日 [マンガ]みなぎ得一『妖精学者の夏時間』(大洋図書)
28日 [小説]青柳碧人『怪談刑事』(実業之日本社)
4月
5日 [マンガ]今市子『百鬼夜行抄 31』(朝日新聞出版) / [小説]姜南周 著, 森脇錦穂 訳『草墳 姜南周短編小説集』(花乱社)
15日 [小説]楢山幕府『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す 6』(TOブックス) / [ゲーム]『あんさんぶるスターズ!!』(Happy Elements)イベント「Answer★星と惹かれ合うマトリックス」(開催期間:2024年4月15日~4月23日)
18日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 8』(講談社)
19日 [マンガ]すぎちよ『それはまるで運命みたいな』(双葉社)
22日 [小説]天野純希,西條奈加,澤田瞳子,蝉谷めぐ実,矢野隆『歴屍物語集成 畏怖』(中央公論新社)
24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」:『まんがでイッキ読み!浅見光彦 名探偵のピンチSP』(ぶんか社)
25日 [小説]北森鴻『凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI』(角川文庫)、北森鴻『触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII』(角川文庫)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 3』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学』(小学館)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 1』(少年画報社)
5月
1日 [アニメ]『怪異と乙女と神隠し』(ゼロジー)第4怪「お風呂と掃除とサプライズ」
2日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 15』(集英社)
4日 [アニメ]『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』(オクルトノボル)第5話「ふたりの放課後、ふたつの放課後」
7日 [小説]久真瀬敏也『陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義』(宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)
15日 [小説]岩井圭也『われは熊楠』(文藝春秋)
16日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 19』(芳文社)
17日 [マンガ]井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力「怪獣自衛隊」第50話「大寒波②」『コミックバンチKai』(新潮社) / [ゲーム]『Echocalypse -緋紅の神約-』(YOOZOO Inc.)イベント「万象森羅」(開催期間:2024年5月17日~5月31日)
20日 [小説]北田龍一『コドクな彼女』(GCN文庫)
22日 [小説]空木春宵「罪喰の巫女」:阿津川辰海,井上真偽,空木春宵,織守きょうや,斜線堂有紀『ミステリー小説集 脱出』中央公論新社
23日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 2』(ぶんか社)
24日 [小説]北森鴻『写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII』(角川文庫)
25日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作「鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~」第6話(※先行配信)「バンチコミックス」『コミックシーモア』(新潮社,NTTソルマーレ、→『くらげバンチ』2024年9月24日配信、新潮社)
31日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 4』(eBookJapan Plus) / [小説]大島清昭『赤虫村の怪談』(創元推理文庫)、櫻田智也『六色の蛹』(東京創元社) / [ゲーム](R18)『奈落ノ胤 ~堕淫調教SLG~』(MAYHEM)
6月
4日 [マンガ]モクモクれん『光が死んだ夏 5』(KADOKAWA)
5日 [小説]ほしおさなえ『祓い師笹目とウツログサ』(文春文庫)
11日 [小説]三津田信三「屍の誘い」:井上雅彦 監修・著『屍者の凱旋 異形コレクションLVII』(光文社文庫)
12日 [マンガ]羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】」第3話「取材」『月刊コミックビーム』2024年7月号(KADOKAWA)
15日 [小説]西崎憲「『魔女の科学』訳者あとがき」:エヴンソン+柴田元幸 共同編集『MONKEY』vol. 33(スイッチ・パブリッシング)
17日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 5』(竹書房)、(R18)沙神よしつね『北乃三姉妹の危ない宝探し~私たち一獲千キン狙います!~』(エンジェル出版)
28日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作『7代祟りますので早く結婚してください! 1』(小学館)/ [小説]ジョン・コナリー 著, 田内志文 訳『失われたものたちの国』(東京創元社)
7月
4日 [ドラマ]『七夕の国』(Disney+)
5日 [小説]増山実『今夜、喫茶マチカネで』(集英社) / [映画]『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley、サンリスフィルム)
6日 [マンガ](R18)モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」第6話(最終話)「アシオナNEXT」(渋谷六花舎)
8日 [マンガ]室たた『一色教授の自由研究 1』(小学館)
18日 [小説]相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ ずっと一緒』(集英社オレンジ文庫)
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 1』(コアミックス)
24日 [小説]幸田真音『万、已むを得ず』(PHP研究所)
27日 [小説]大島清昭『バラバラ屋敷の怪談』(東京創元社)
29日 [小説]高田崇史『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義』(新潮文庫)
31日 [マンガ]深井結己「座敷童子」『恐怖夜話 ~魔夏の戦慄~』2024年9月号(メディアックス)
8月
6日 [小説]兎太郎「クリムゾンの糸」:愉怪屋 編『因果』(幻冬舎)
7日 [マンガ]ルノアール兄弟『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス 12』(秋田書店) / [小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 14 つかめ! かなえたい未来』(角川つばさ文庫)
9日 [小説]美雨音ハル『聖女様に婚約者を奪われたので、魔法史博物館に引きこもります。2』(GAノベル)
16日 [マンガ]三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです 1』(ぶんか社) / [小説]阿部登龍「狼を装う」:『紙魚の手帖』Vol.18(東京創元社)
23日 [小説]北森鴻,浅野里沙子『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV』(角川文庫)、望月麻衣『京都下鴨 神様のいそうろう』(角川文庫)、静月遠火『何かの家』(メディアワークス文庫)
29日 [ゲーム]『聖剣伝説 VISIONS of MANA』(スクウェア・エニックス)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 4』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 暗い村の伝承』(小学館)
9月
3日 [小説]真島文吉『右園死児報告』(KADOKAWA)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 16』(集英社)
9日 [マンガ]井上淳哉 著, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 16』(新潮社)
10日 [マンガ]トジツキハジメ『俺と彼女と先生の話 現代怪奇譚 1』(海王社)
12日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作「ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~」第18話(最終話)『comic killa』vol.18(ぶんか社)
13日 [マンガ]戸川四餡『黒巫鏡談 1』(KADOKAWA)、露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」第1話『Dear+』2024年10月号(新書館)
19日 [マンガ]童夢梨乃 漫画,立原しのぶ 原案「鬼に呪われた一族~凌辱された母娘の怨念が血の惨劇を呼ぶ~」『魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1』(ユサブル)、一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作『DOOOOM‐ドゥーム‐ 4』(集英社)
20日 [マンガ]鯨庭 漫画, 柳田国男 原作, 石井正己 監修・解説『遠野物語』(KADOKAWA)、渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク 1/2』(Jパブリッシング)
25日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 5』(eBookJapan Plus) / [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 10 怪物ホテルの幻を打ち破れ!』(PHPジュニアノベル)
27日 [ゲーム](R18)『蛟の巫女』(Liar-soft)
28日 [マンガ]フィビ鳥「みなしごの長い夜」『少年ジャンプ+』(集英社)、会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号(一迅社)
10月
1日 [小説]朝陽ゆりね『弦月と太陽 ~二人のあやかし事件簿~』(それいゆ文庫)
9日 [マンガ]トジツキハジメ『僕と彼女と先輩の話 現代怪奇譚 2』(海王社)
10日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 3』(ぶんか社)
11日 [マンガ]羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】』(KADOKAWA)、会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『ゼロサムオンライン』(一迅社)*1
18日 [マンガ]渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク 3』(Jパブリッシング) / [小説]朝倉宏景『死念山葬』(東京創元社)
21日 [マンガ]おーはしるい「あい・ターン」最終回1本め!(最終話)『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2024年12月号/vol.194(ぶんか社)
23日 [マンガ]洋介犬『反逆コメンテーターエンドウさん 3』(KADOKAWA) / [ゲーム]『原神』(miHoYo)第5章第4幕「燃ゆる運命の虹光」イベント「キャンディと薔薇の歌」(開催期間:2024年10月23日~11月7日)ミニゲーム「騎士の剣光」
25日 [マンガ]Batta「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん」第四十四(結)「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃんと子別れの日を迎えし縁」(最終話)「みんなのコミック」(イーブックイニシアティブジャパン)、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 5』(eBookJapan Plus) / [小説]北森鴻,浅野里沙子『天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV』(角川文庫)、篠田節子『失われた岬』(角川文庫)
31日 [小説]柳川一『中山民俗学探偵譚』(東京創元社)陽ゆりね『弦月と太陽 ~二人のあやかし事件簿~』(それいゆ文庫)
11月
1日 [AV](R18)『NTR.net ×PRESTIGE 23』(プレステージ)
6日 [小説]村崎なぎこ『百年厨房』(小学館文庫)
11日 [マンガ]トジツキハジメ『俺と彼等と彼女の話 現代怪奇譚 3』(海王社) / [小説] 白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 五 呪いは月夜に恋い惑う』(PHP文芸文庫)
15日 [マンガ]相尾灯自 漫画,澤村御影 原作「准教授・高槻彰良の推察」(第2部)『月刊コミックジーン』2024年12月号(KADOKAWA)、山崎虔十「ミュージアムのふたり」第1話「エリカと文子」『webアクション』(双葉社) / [小説]高田崇史『古事記異聞 陽昇る国、伊勢』(講談社文庫)、(R18)愛内なの『長身巨乳女子の怪異様との溺愛セックス ~愛されて絞り取られる毎日~』(ぷちぱら文庫creative)
18日 [小説]ツカサ『お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか? 3 沈む混沌と目覚める新月』(ガガガ文庫)
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 2』(コアミックス)
25日 [マンガ]おーはしるい『あい・ターン 7』(ぶんか社) / [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 11 夏の終わりに呼ぶ声』(角川文庫)
28日 [マンガ]三鹿灯 漫画, 余寒 原作「怪ヲトク教室」『一迅プラス』(一迅社)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 2』(少年画報社)
12月
4日 [マンガ]モクモクれん『光が死んだ夏 6』(KADOKAWA)
9日 [マンガ]井上淳哉 著, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 17』(新潮社)
13日 [小説]道草家守『龍に恋う 七 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
15日 [小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 15 あらたなる男子、音楽くん!?』(角川つばさ文庫)
19日 [マンガ]碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作「近畿地方のある場所について」第12話②『カドコミ』(KADOKAWA)
24日 [小説]石井颯良『23時の豆皿ごはん』(角川文庫)、三津田信三『みみそぎ』(角川ホラー文庫)、内藤了『DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』(角川ホラー文庫) / [ドラマ]『飯沼一家に謝罪します』第1回(TXQ FICTION、テレビ東京)
25日 [小説]八方鈴斗『Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案』(KADOKAWA)
27日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力「村祀り」第21章「最果ての村⑧」(最終話)『週刊漫画タイムス』2025年1月7・14日合併号(芳文社)
とりあえず、現在把握しているところは上記の通り。毎年相当数見落としがあるがそこはその都度、追記・修正していきたい所存。
マンガではまず、モクモクれん『光が死んだ夏』で、主人公の友人の兄が東京の大学で民俗学の勉強をしているオカルトマニアであることが明かされその後たびたび弟を介して助言をしていく役どころとなっているほか、町を徘徊する自称民俗学者のタナカが引き続き縦横無尽の暗躍を見せている。
一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作『DOOOOM‐ドゥーム‐』では第13話から、明秩大学文化人類学教授・痴田光聖が登場し、助手の椚木羅門とともに「ネットが第二の現実となったこの世界の生活や文化伝承や儀式やオカルトを失われる前に正しく体系づけて後世に残す」という「メタバース民俗学」を唱え、ネットを介して自ら呪いを拡散させるという、マッドサイエンティスト的な振る舞いを見せる。
永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』は、第68話で最終話を迎え単行本全8巻で完結。終盤の展開では主人公サイドと対立していた民俗学者とは無事和解したもののさらなる黒幕の存在が示され、謎を残す終わり方となった。
水ポテト『モグランド』は、『ゼノン編集部』(コアミックス)で連載開始したパニックホラーで、大学の民俗学研究科の学生たちが主人公らとともに離島のリゾートバイトに参加している(そのうちの一人は開幕第2話でモグラに食い殺され死亡)。
杉崎ゆきる『純喫茶ねこ』では、転校生の少女が部活動入部を検討する一連のエピソードのなかで中学校の宇宙人部兼民俗学研究部(民研)が登場。民研として宇宙人との交信を目指すという活動をしている模様。
井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊』では第50話からは、主人公の妹・武蔵令奈が登場。令奈は関東の国立大学の考古学研究室で民俗学を研究するポスドクで、怪獣を神と崇め交信する能力を持つ神官の一族の末裔に当たる特異な巫女体質という設定。また研究室主幹の引篭教授は怪異妖怪現象を研究する中年の女性で、令奈とともに怪獣対策に協力する。作中に登場するほかの専門家たちと違い引篭教授は直接自衛隊の作戦会議に参加してはいないが怪獣の襲来する現場で読者に対する解説役を担っていくことになる。
町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~』では、第6話から民俗学が専門のポスドクの男性・砂本と男子大学院生の高西が登場、第7話以降から砂本が主人公の故郷の村の鬼にまつわる言い伝えについて解説していくことになる。
羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】』では、呪術を研究する民俗学者・北川博教授が登場し呪物について解説し口裂け女騒動に巻き込まれる。
室たた『一色教授の自由研究』は、大学生の主人公・山下花衣がイケメン変人民俗学教授・一色周に翻弄される一話完結型のラブコメで7月に電子単行本第1巻が刊行、現在連載中。
須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~』最終話では、カメラが趣味の女子と民俗学専攻の男子の大学生カップルが、クライマックスにおいて訪問先の秘境の村が炎上していく光景を目の当たりにする。
連載以外では、山崎虔十「無敵の女」では、民俗学者キャラクターは登場しないが『遠野物語』のエピソードが引用され柳田国男が「民俗学者・官僚」として肖像イラスト入りで紹介された。鯨庭 漫画, 柳田国男 原作, 石井正己 監修・解説『遠野物語』は、本編は『遠野物語』の翻案コミカライズだがプロローグに柳田国男と佐々木喜善が登場する。三鹿灯 漫画, 余寒 原作「怪ヲトク教室」は、大学の民俗学研究会OBが集めた怪談を紹介するという設定の読み切りホラー。
BLマンガでは、すぎちよ『それはまるで運命みたいな』最終話において、アルファの大学生主人公・有間稜人が民俗学ゼミに入り指導教員の下田教授らとともにオメガの村へフィールドワークに訪れるという展開。『Dear+』2024年10月号で連載開始した露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」は、刑事と民俗学者の双子のダブル主人公で、同著者の『こまどりは、夜の帳』の続編。前作は山奥の村が舞台だったが、今作では離島の漁村が舞台となる模様。『ゼロサムオンライン』新連載の *2 『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号から連載を開始した会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話では、民俗学者キャラクターは登場しないが、主人公の転居先の地域では変わった祭りが行われているらしく神社の管理人が「民俗学の大学教授が取材しにきたり オカルトマニアが観に来たり 非公開なので断りましたけど」と語るセリフがある。
男性向けの成人マンガでは、モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」全6話は、民俗学を学ぶ男子大学生の主人公が故郷の島で祠の謎を探っていくと幼馴染の巫女姉妹とハーレム展開になるというエロマンガ。沙神よしつね『北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~』は『アクションピザッツ』2024年5月号で最終話を迎えたが、民俗学者の長女、スポーツジム勤務の次女、大学生の末女の三姉妹が借金返済のためにお宝探しをするエロマンガで、終盤に続々登場する本作の民俗学関係者たちは各地の伝承を集めて財宝を見つけるトレジャーハンター的存在。
完結済みの作品については、みなぎ得一『妖精学者の夏時間』は、2020年~2021年に『ニュースクランチ』(ワニブックス)で連載していた作品の単行本化だが、この作品は元民俗学者という設定のあるキャラクターが主人公で、著者の他作品と設定を同じくする。そのほかに、ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん』は、昨年に引き続き紙版単行本全3巻が刊行、現在続編の「久世さんとふしぎなカミサマ事情」が連載中。吉元ますめ『くまみこ』は昨年最終話を迎え単行本全20巻で完結。景山五月 漫画, 梨 原作『コワい話は≠くだけで。』は単行本全3巻で完結。ルノアール兄弟『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス』は電子単行本全12巻で完結し最終巻には民俗学者キャラクター登場回を含む。トジツキハジメ『俺と彼女と先生の話』『僕と彼女と先輩の話』『俺と彼等と彼女の話』は電子版全3巻でまとめて復刊。戸川四餡『黒巫鏡談』はシリーズ全2巻が刊行予定。渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク』は紙版単行本全3巻が連続刊行。洋介犬『反逆コメンテーターエンドウさん』の第3巻にはエンドウさんの本職が民俗学者だという小ネタを収録する。
ほかに、今市子『百鬼夜行抄』、星野之宣『宗像教授世界篇』、近藤憲一『ダークギャザリング』、山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り』、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん』、あまー『よーじょらいふ!』、そして、都市伝説を研究する社会学者が主人公の吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事』などの作品が単行本刊行および連載継続中。また、『月刊コミックジーン』2024年12月号では「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの相尾灯自によるコミカライズ第2部が連載開始している。
ほかに新規以外の作品では、深井結己「座敷童子」(『恐怖夜話 ~魔夏の戦慄~』2024年9月号)は、過去に『禁断のグリム童話文庫 麗しく濡れる真実の人魚姫』(竹書房、2009年1月)に収録された作品の再録。童夢梨乃 漫画,立原しのぶ 原案「鬼に呪われた一族~凌辱された母娘の怨念が血の惨劇を呼ぶ~」(『魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1』)は、同「吉備津鬼伝説殺人事件」(『セリエミステリー』1993年3月号、白泉社、1993年1月) *3 を改題し再録した作品となっている。
上記の作品以外に民俗学者っぽいキャラクターを探すと、フィビ鳥「みなしごの長い夜」では、民俗学者かどうかは不明だが、主要登場人物の少女の父親で「日本の呪術史研究の権威」という永野星次教授が登場。碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作『近畿地方のある場所について』第12話②では、民俗学者ではないが、匿名の宗教学の大学教授が作中に登場した謎のシールと一般的なお札との類似性についてコメントを求められている描写がある。また、山崎虔十「ミュージアムのふたり」は地方の郷土博物館の学芸員が主人公で、主人公の専門はまだ明示されていないが今後民俗学の専門家が登場してくる可能性はかなり高いものと想像される。
そのほかに、民俗学者の飯倉義之が原案を担当する三ノ輪ブン子『ただのうわさです』には「しのぶ」という名前の登場人物がいるが作者によると名前の由来は折口信夫からということらしい *4 。
ほか、フィクション以外では、増村十七「レポ漫画 100分de名言を求めて (7)」(『群像』2024年7月号、講談社)は、宮本常一『忘れられた日本人』を取り上げる回だった。
小説では、北森鴻・浅野里沙子「蓮丈那智フィールドファイル」シリーズ全5巻が角川文庫から新装復刊したことがまず挙げられる。また、5月に大島清昭『赤虫村の怪談』が、7月に高田崇史『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義』が、11月に高田崇史『古事記異聞 陽昇る国、伊勢』が、12月に三津田信三『みみそぎ』がそれぞれ文庫化した。
民俗学者キャラクターが登場する小説のシリーズ作品では、やはりライト文芸やライトミステリーが目立ち、角川文庫の澤村御影「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ、宝島社文庫の久真瀬敏也「桜咲准教授の災害伝承講義」シリーズなどの民俗学者が主役のシリーズが続いているほか、7月に集英社オレンジ文庫の相川真「京都伏見は水神さまのいたはるところ」シリーズが全10巻、11月にガガガ文庫のツカサ「お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか?」シリーズが全3巻でそれぞれ完結。また、PHP文芸文庫の白川紺子「京都くれなゐ荘奇譚」シリーズ、角川文庫の望月麻衣『京都下鴨 神様のいそうろう』などでは民俗学者キャラクターが重要なサブキャラで登場。大島清昭『バラバラ屋敷の怪談』、櫻田智也『六色の蛹』などの民俗学っぽさの強い研究者・作家が主役のシリーズも続いている。
また、民俗学の大学生・大学院生が重要な役どころの作品では、木古おうみ 著, 游 イラスト, x0o0x_ 原案『きさらぎ異聞 NoVelize~猿夢・くねくね~』、静月遠火『何かの家』、朝倉宏景『死念山葬』などのホラー作品のほか、増山実『今夜、喫茶マチカネで』、石井颯良『23時の豆皿ごはん』などの喫茶店や料理屋が舞台の作品にも民俗学の学生・院生が登場している。
ほかに、定番の描写のひとつでは、内藤了『DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』では、民俗学者を装って村に潜入するストーリーが描かれた。
また、2024年は実在の民俗学者がモデルの作品が相次いで刊行されており、岩井圭也『われは熊楠』では南方熊楠、幸田真音『万、已むを得ず』では渋沢敬三、柳川一『中山民俗学探偵譚』では中山太郎といった著名な人物の活躍がそれぞれ描かれ、加えて、天野純希,西條奈加,澤田瞳子,蝉谷めぐ実,矢野隆『歴屍物語集成 畏怖』ではプロローグとエピローグに柳田国男とおぼしき民俗学者が語り手として登場した。
児童文学では、PHPジュニアノベルの波摘「青鬼 調査クラブ」シリーズ、角川つばさ文庫の一ノ瀬三葉「時間割男子」シリーズが続いているほか、野泉マヤ『ぼくの町の妖怪』では主人公の名前が柳邦彦、妖怪研究者の先生が井上円先生と設定されていた。
また、直接に民俗学者キャラクターに関係してはいないがほかに、主要登場人物の多くが文化人類学の学生・研究者という孤島ミステリー森晶麿『切断島の殺戮理論』(星海社FICTIONS)の存在が特筆される。
マンガ・小説を通して並べてみて、山崎虔十「無敵の女」、鯨庭『遠野物語』、『歴屍物語集成 畏怖』にあるように、フィクションのなかの民俗学描写における柳田国男・遠野物語のイメージは大きなものがある。
アニメでは、『俺だけレベルアップな件』第2話「02 If I Had One More Chance」(1月14日放送)では、主人公たちがダンジョンで神像型のモンスターに対峙する場面でメンバーの長髪の男性・要譲二(声:波多野翔)が「自分に任せてください。自分は民族学の研究をしていました。神に捧げる賛美の言葉には覚えがあります」と発言する(原作では教会で聖歌隊をしていた経験があり讃美歌に自信があるという設定だったが変更された)。このセリフの「ミンゾクガク」は、担当声優の波多野翔のコメントには「民俗学」ではなく「民族学」とあり *5 、アニメ本編を見ても古代神殿のダンジョンで神像型のモンスターと戦う場面でのセリフなのでおそらく「民族学」が妥当と思われる。これは攻略対象がキリスト教の神だと想定し讃美歌を唱えたが、実はキリスト教ではなく異教の神だったために讃美歌は効果がなかったという宗教絡みのネタだと思われるが、アニメ化に際して設定を「聖歌隊」→「民族学の研究」、「讃美歌」→「神に捧げる賛美の言葉」というふうに原作から変更したために、キャラクターの面白みは増したがその言動の意味は受け取りにくくなっているように思われる。
アニメでほかに出てきたネタを拾っていくと、『怪異と乙女と神隠し』第4怪「お風呂と掃除とサプライズ」(5月1日放送)では、ヒロインの緒川菫子(声:ファイルーズあい)の自宅に大量の本が積まれている様子が描かれたが、そのなかにある民俗学関連の書籍(『地域と妖怪 風習と言い伝え』『日本國民俗学 衣食住の変遷』『風土と伝承 自然と怪異』など)の著者名が「秋篠日和」となっており、これはプロップデザインを担当した秋篠Denforword日和の名前から採ったものと思われる。『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』第5話「ふたりの放課後、ふたつの放課後」(5月4日放送)では、主人公が高校の図書館で『日本異形見聞録』という書籍を読む場面があるがこのタイトルは民俗学者・小松和彦の著書『日本妖怪異聞録』あたりをもじったタイトルだろうかと推測される。また、上記一覧には加えていないが『妖怪学校の先生はじめました!』(2024年10月8日~、サテライト)に登場する柳田(声:杉田智和)は一反木綿のキャラクターなのでこちらもおそらくは柳田国男モチーフのひとつと思われる。
ゲームでは、4月に開催された『あんさんぶるスターズ!!』の期間間限定イベント「Answer★星と惹かれ合うマトリックス」では「Game master / 第四話」において天城燐音(声:阿座上洋平)のセリフで「史上初めて俺っちたちの故郷——天城村にカメラが入るってことで、一般視聴者だけじゃなく民俗学者やらまで超盛り上がってるみたいだぜェ」という言及がなされた。5月後半に実施された『Echocalypse -緋紅の神約-』の期間限定イベント「万象森羅」においては、SSR進化体「ガングレリ」が実装され、公式のキャラクター紹介によれば「ノナヤで知識を競うクイズ大会を開催したら、おそらくガングレリが優勝するだろう。民俗学者を自称する彼女は四方を旅し、目にした物事をすべて自分のノートに記録している」 *6 とある。8月発売の『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の第10章のクエスト「伝説の武器の噂」では「若き民俗学者ディーム」が登場。10月後半から11月初旬に実施された『原神』の第5章第4幕「燃ゆる運命の虹光」期間限定イベント「キャンディと薔薇の歌」のミニゲーム「騎士の剣光」においては、スメール教令院因論派ヴァフマナ学院に属する「民俗学者」の「サフィ」が登場した *7 。成人向けゲームでは、5月末発売の『奈落ノ胤 ~堕淫調教SLG~』では、主人公は大学生だが趣味で民俗学に関心を持ち精神心理学・民族心理学などを研究しているという設定。9月発売のライアーソフトの新作『蛟の巫女』の現代編に登場する小鳥遊梨子(声:東シヅ)は、民俗学を専攻する大学生で進級論文のフィールドワークのため物語の舞台の孤島にやってくるという設定だった。
映画では、民俗学者キャラクターの活躍は目立たなかった。『カムイのうた』(2024年1月26日全国公開、トリプルアップ)では、アイヌ語を研究する兼田教授(演:加藤雅也)が登場したがこの人物は金田一京助がモデルとなっており、言語学者キャラクターではあるかもしれないがこの場合、民俗学者キャラクターにも数えてよいかはわからない。『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley、2024年7月5日日本公開、サンリスフィルム、※アメリカ公開は2020年6月5日)では、実在する文芸批評家のスタンリー・ハイマン教授(演:マイケル・スタールバーグ)が登場。スタンリー教授が映画の前半で食事中の雑談の際にシャーマンの儀式を見に行きたいなどと語りだす描写はいかにもフィクションの民俗学者キャラクター的だが、これは実際のスタンリー・エドガー・ハイマンが神話や儀式に関する著作を残していることに由来する描写と思われる(ハイマンは神話や民俗学の研究者として紹介されることもある)。
ドラマでは、Amazon Prime Videoの『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』では、濱田マリが主人公の所属する古代民俗学ゼミの教授・澤田夏子を、平祐奈が民俗学の大学講師兼妖怪ハンター・連城ありさを演じるほか、文化人類学者・民俗学者の廣田龍平が監修を担当。岩明均のマンガが原作のDisney+配信ドラマ『七夕の国』では、失踪した異能の民俗学教授・丸神正美を三上博史が、民俗学ゼミ講師・江見早百合を木竜麻生がそれぞれ演じる。また、TXQ FICTIONのモキュメンタリーホラー『飯沼一家に謝罪します』では、謝罪する民俗学者・矢代誠太郎を直井忠道が演じた。
補足的に民俗学者キャラクター以外について記述すると、韓国のホラードラマ『怪異』では怪奇現象の解明に奮闘する考古学者をク・ギョファンが演じたほか、イギリスのホラー映画『Starve Acre』では、1970年代の田舎町で伝承を調査する考古学者をマット・スミスが演じるなど、海外ホラーでは考古学者の活躍も目立つ。これに関して『飯沼一家に謝罪します』の矢代教授も作中では「祭祀考古学」が専門のひとつと描写されており、このあたりの学者キャラクターの専門の設定は作品によって異なってくるように思われる。
また、このほかに映画に関連して書くと、戸川四餡『黒巫鏡談』第1話に名前だけ登場した民俗学者・村山清順と、韓国映画『破墓 パミョ』(2024年10月18日日本公開)に登場した日本人陰陽師ムラヤマ・ジュンジ(演:チャン・ウィドン)は、ともに実在した宗教学者・村山智順をモデルにしていると思われる *8 。過去の作品でも日本統治下の京城を舞台にした映画『PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ』(2023年11月17日日本公開、韓国)では、保安情報受信係の監督官・村山淳次(演:ソル・ギョング)が主要登場人物で登場しており *9 、ある種の定番のネタとおぼしい。
ほかのメディアについて書いてみると、演劇についてはあまり把握はしていないが、目についたものをいくらか挙げると、演劇企画平成.EXEvol.2.5「「#怖カフェ怪談 2021冬」@ 喫茶「残酷」」(1月26日~28日、池袋・木星劇場)、劇団SE・TSU・NA「語り部たちの夜-虚舟(うつろぶね)-」(5月4日、中之島春の文化祭2024、大阪府ABCホール)、兵庫県立ピッコロ劇団第79回公演「あしあとのおと、ものがたり」(5月31日~6月2日、8日、9日、兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター)、劇団すらんばー第十四回公演「我が結びのレイトショー」(9月21日、吉祥寺・櫂スタジオ)、システム個人 第2回本公演「御徳寺探偵草臥れ儲け」(9月26日~29日、練馬・アルネ543)、劇団中馬式第9回公演「縺?§縺後∩様の花嫁」(11月15日~19日、新宿眼科画廊)などの公演において民俗学者キャラクターが登場した。細かな動向はわからないが、演劇の領域における民俗学者キャラクターの描写も、依然ホラーやファンタジーの傾向が大きいものと思われる。
2025年の作品で現時点でわかっているところでは、マンガでは、2024年12月に『カドコミ』で連載が開始した「右園死児報告」(新川権兵衛 作画, かかし朝浩 ネーム構成, 真島文吉 原作)では、原作小説通りであれば物語前半で登場する民俗学者の手記が作中の重要な設定にかかわってくるほか、『B's-LOG COMIC』Vol.144で連載開始が告知されている「極楽に至る忌門」(逆木ルミヲ 作画, 芦花公園 原作)においても民俗学者キャラクターが登場予定。
小説では、2月に刊行予定の佐々木事務所シリーズ第4弾となる芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)などの新作のほか、はやみねかおる『少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー 新装版』(星海社FICTIONS)、3ヶ月連続刊行予定の甲田学人『断章のグリム』(メディアワークス文庫)などの民俗学者キャラクターが出てくる旧来の作品の復刊も期待される。
アニメでは、モクモクれん『光が死んだ夏』、江口夏実『出禁のモグラ』のアニメ化、『地獄先生ぬ~べ~』の再アニメ化など、民俗学者っぽいキャラクターの出番には事欠かないことが予想される。
ゲームでは、リメイク版『顔のない月-待宵の双椿-』が2025年発売で調整中とされており、また新作では、2025年2月発売予定の『都市伝説解体センター』では *10 、民俗学ネタが多く盛り込まれテキストに柳田国男、折口信夫、南方熊楠などの民俗学者の名前も登場するとのこと *11 。また、発売時期は未定ながら『清宮物語 -Tales of Seikyu』では、「毒舌の民俗学者・ヨウジ」というキャラクターが登場予定という情報が出ている *12 。
映画・ドラマでは、映画『民俗学者・深鴫景子シリーズ 創造の魔王』が以前から制作の遅れが告知されているが現在の具体的な状況は不明 *13 。 2月配信予定の河部真道の同名マンガが原作のNetflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』 *14 では、原作には鬼憑き伝承を研究する地方博物館の館長が登場するが実写版でどうなるかは現状未確定。
現時点でまとめられる情報は以上のような感じ。なんだか書いているうちにどんどん文字数が長くなっていって気づけば年をまたいでしまった。次回はできれば年内に更新したい。もし記事中に訂正や追記すべき箇所が見つかれば随時更新・修正していくつもりですので、何卒ご容赦いただければ。では、今回はそんなところで。
※追記:2025/01/03、以下9点の情報を追記、文章を一部修正しました。
2月15日 [小説]道草家守『龍に恋う 六 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
4月24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」:『まんがでイッキ読み!浅見光彦 名探偵のピンチSP』(ぶんか社)
6月28日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作『7代祟りますので早く結婚してください! 1』(小学館)/ [小説]ジョン・コナリー 著, 田内志文 訳『失われたものたちの国』(東京創元社)
10月21日 [マンガ]おーはしるい「あい・ターン」最終回1本め!(最終話)『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2024年12月号/vol.194(ぶんか社)
10月25日 [マンガ]Batta「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん」第四十四(結)「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃんと子別れの日を迎えし縁」(最終話)「みんなのコミック」(イーブックイニシアティブジャパン)
11月25日 [マンガ]おーはしるい『あい・ターン 7』(ぶんか社)
12月13日 [小説]道草家守『龍に恋う 七 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
12月27日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力「村祀り」第21章「最果ての村⑧」(最終話)『週刊漫画タイムス』2025年1月7・14日合併号(芳文社)
※追記2:2025/01/12、以下1点の情報を追記、それにともない該当箇所についての文章を一部修正しました。
9月28日 [マンガ]会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号(一迅社)
*1: ※訂正:2025/01/12
*2: ※訂正:2025/01/12
*3: “コミックホームズ(Comic Holmes)-セリエミステリー1993年03月号(Seriemystery-1993-03)” https://comich.vivian.jp/mg/seriemystery/1993/seriemystery199303.php
*4: 三ノ輪ブン子@都市伝説マンガ「ただのうわさです」 @minowabunko 2024年8月13日午後7時16分 https://x.com/minowabunko/status/1823302583165014028
*5: 「お知らせ📢 TVアニメ「俺だけレベルアップな件」の02 「If I Had One More Chance」にて01に引き続き、要譲二役で出演させて頂きました✨ 最近色んなことに興味を持ち始めたし俺も民族学とか学んでみようかな…。 #俺だけレベルアップな件 #俺レベ #SoloLeveling」(波多野 翔 @hatakake_0506 2024年1月14日午前1時01分 https://twitter.com/hatakake_0506/status/1746200862199087315 )
*6: “ガングレリ限定イベント「万象森羅」アップデートのお知らせ - 『Echocalypse -緋紅の神約-』公式サイト” https://www.ekokari.jp/main/news?id=7020120
*7: “騎士の剣光 | Project Amber ― Genshin Impact Wiki Database” https://gi.yatta.moe/jp/archive/quest/73354/shadow-of-the-knights-blade “【プレイ日記】原神 攻略426『キャンディと薔薇の歌』(24/10/29更新): Mk CHATWORKS” http://mk-chatworks.seesaa.net/article/505365727.html
*8: 「ちなみに、セリフのなかで一瞬出てくる、朝鮮の風水を知り尽くし「朝鮮の腰を断ち切った」陰陽師ムラヤマ・ジュンジは、朝鮮総督府の依頼で「朝鮮の風水」(1931)を書いた村山智順の名前から取っているに違いない。」 “TRIVIA - 10/18 公開・映画『破墓/パミョ』公式サイト” https://pamyo-movie.jp/kaisetsu.html
*9: “PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ : 作品情報 - 映画.com” https://eiga.com/movie/100285/
*10: “『都市伝説解体センター』発売日が2025年2月13日に決定。スペシャルセットには特製ボードゲームやサントラなどが同梱 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com” https://www.famitsu.com/article/202410/21162
*11: 「『都市伝説解体センター』で取り扱う“都市伝説”というテーマは伝統的な知識と新しい知識、その両方が必要だと思われます。プレイ中にもテキストで柳田国男、折口信夫から南方熊楠といった名前まで出てきていましたが[…]」 “【開発者インタビュー】「色数を絞ったドット絵は“強い”」。『都市伝説解体センター』の魅力的なストーリー&目を惹かれるグラフィックに迫る【BitSummit Drift】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト” https://www.gamespark.jp/article/2024/08/06/143892.html
*12: ”妖怪が登場する和風ファンタジーなスローライフRPG『清宮物語 -Tales of Seikyu』が開発中” https://jp.ign.com/tales-of-seikyu/73280/news/rpg-tales-of-seikyu
*13: “映画『民俗学者・深鴫景子シリーズ 創造の魔王』 | 株式会社レアル” https://real-entertainment.jp/works/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E6%B0%91%E4%BF%97%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%83%BB%E6%B7%B1%E9%B4%AB%E6%99%AF%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%80%80%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%AE%E9%AD%94%E7%8E%8B/
*14: “Netflix映画「Demon City 鬼ゴロシ」来年2月配信 主演は生田斗真、監督に田中征爾(コメントあり) - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/604334
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2023
自分用メモ。一昨年、昨年と同様に、民俗学者キャラクターでこの一年を振り返るという相変わらずよくわからない趣旨の記事だ。
昨年の記事↓
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2022 - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
というわけで、今年2023年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説等のうち、民俗学者キャラクターが出ている作品を、時系列順に以下に一覧化した。この場合の「民俗学者キャラクター」とは、フィクションに登場する民俗学者や民俗学の学生、あるいは作品の中で「民俗学に詳しい」と思われる描写のある「民俗学者っぽい」キャラクターのことを指す。今回は一昨年、昨年とは変えて、シンプルにタイトルだけを並べてみた。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2023
1月
5日 [マンガ]吉元ますめ「くまみこ 第一一一話「異変」」『月刊 コミックフラッパー』2023年2月号(KADOKAWA)
12日 [ゲーム]オンラインゲーム『Sailing Era(セーリング エラ)』(bilibili)、スマートフォン向けゲームアプリ『IdentityV 第五人格』(NetEase Games)春節イベント2023「戯楽で旧年を辞し 粉墨で新年を描く」
10日 [小説]庵乃音人『桃色の未亡人村』(悦文庫)
15日 [マンガ]三国ハヂメ『佐倉叶にはヒミツがある 3』(白泉社、※電子版のみ)
17日 [小説]高田崇史『試験に出ないQED異聞 高田崇史短編集』(講談社文庫)
18日 [小説]朝宮運河 編・著『てのひら怪談 見てはいけない』(ポプラキミノベル)
25日 [小説]谷尾銀『ゆるコワ! ~無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる~』(角川文庫)、杜宮花歩『怪異学専攻助手の日常 蓮城京太郎の幽世カルテ』(メディアワークス文庫)、岡田遥『妖怪の遺書、あつめてます』(メディアワークス文庫)、鉈手璃彩子『鬼妃 ~「愛してる」は、怖いこと~』(メディアワークス文庫)、宮澤伊織『裏世界ピクニック8 共犯者の終り』(ハヤカワ文庫JA)
26日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 7 怪物を従えた少女と激突せよ!』(PHPジュニアノベル)
30日 [小説]萩原麻里『人形島の殺人 呪殺島秘録』(新潮文庫nex)
2月
2日 [マンガ](R18)ゆたかめ『褐色姫と秘密の契約』(ティーアイネット)
3日 [ドラマ]『A2Z』(共同テレビ、Amazon Prime Video)
7日 [小説]柊坂明日子 著, 三雲百夏 監修・原案『一教授はみえるんです 京の都は開運大吉!』(小学館文庫キャラブン!)
8日 [小説]秋木真『怪盗レッド23 織戸恭也のひそかな想い☆の巻』(角川つばさ文庫)
10日 [映画]『呪呪呪 死者をあやつるもの(原題:謗法: 在此矣、방법: 재차의、The Cursed: Dead Man's Prey)』(ハピネットファントム・スタジオ)
13日 [小説]櫻田智也『蝉かえる』(創元推理文庫)
15日 [マンガ]戸川四餡「黒巫鏡談」第一話『ハルタ』Vol.101(KADOKAWA) / [小説]時田とおる『あやかしの食事処 怪し怖しは蜜の味』(富士見L文庫)、都市伝説探偵事務所 編『都市伝説探偵セツナ 超常Xファイル』(ポプラ社) / [CM]スペシャルムービー『Wpc.2023 春夏物語 雨と傘と蛙亭』(ワールドパーティー)
16日 [小説]相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ ふたりの春と翡翠の空』(集英社オレンジ文庫)
17日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 2』(eBookJapan Plus、※電子版のみ)、安堂友子『インスタントエンジェル天子様が来る! 4』(ぶんか社)
21日 [小説]安田依央『出張料亭おりおり堂 あつあつ鍋焼きうどんと二人の船出』(中公文庫)、三國月々子『ナゾノベル 鬼切の子 1 異界から来た少年』(朝日新聞出版)
24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」後編『まんがこのミステリーが面白い!』2023年4月号(ぶんか社) / [小説]芦花公園『聖者の落角』(角川ホラー文庫)
25日 [マンガ]星野之宣「宗像教授世界篇」第一話『ビッグコミック』第5号 2023年3/10号(小学館)
28日 [マンガ]吉川景都『こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ 3』(少年画報社)
3月
1日 [マンガ]三国ハヂメ『佐倉叶にはヒミツがある 4』(白泉社、※電子版のみ。コミックシーモア、Renta!、ebookjapanでは2月15日に先行配信)
6日 [小説]幸田真音「万、已むを得ず」(最終回)『歴史街道』2023年4月号(PHP研究所)
8日 [小説]芦花公園『パライソのどん底』(幻冬舎)、一ノ瀬三葉『時間割男子 11 つなげ! 100点満点のきずな』(角川つばさ文庫)
9日 [小説]白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 三 霧雨に恋は呪う』(PHP文芸文庫)
10日 [小説]門井慶喜『文豪、社長になる』(文藝春秋)
15日 [小説]道草家守『龍に恋う 五 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
17日 [小説]ツカサ『お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか?』(ガガガ文庫)
22日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察9 境界に立つもの』(角川文庫)
23日 [マンガ]江口夏実『出禁のモグラ 4』(講談社)
25日 [マンガ]芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作「民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿」最終話『月刊アフタヌーン』2023年5月号(講談社)
27日 [マンガ]永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」第33話「ゼミナール」『週刊ヤングマガジン』2023年4/10号•週刊17号(講談社)
28日 [マンガ](R18)すみやお『即堕ちロリババア』(茜新社、※収録作:「教授と化け猫」)
29日 [小説]芝村裕吏「A Summer Day」第17話「クニ「今の子は変わっているわね」『LOOP8』公式サイト(マーベラス)
4月
4日 [マンガ]夜諏河樹『アンテン様の腹の中 5』(集英社)、近藤憲一『ダークギャザリング 12』(集英社)
6日 [小説]久真瀬敏也『京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義』(宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)、天野頌子『よろず占い処 陰陽屋きつね夜話』(ポプラ文庫ピュアフル)
7日 [小説]沖田円『怪異相談処 がらくた堂奇譚』(実業之日本社文庫)
13日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作「ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~」第1話『comic Killa Vol.1 歪み愛』(ぶんか社)
14日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 17』(芳文社)
26日 [小説]大塚英志『木島日記 もどき開口 上/下』(星海社)
5月
9日 [小説]吉川英梨『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
16日 [小説]森らむね 著, 田島列島 原作, 大島里美 脚本『小説 水は海に向かって流れる』(講談社タイガ)
17日 [小説]石川宏千花『化け之島初恋さがし三つ巴 2』(講談社)、蒼月海里『終末惑星ふたり旅』(星海社FICTIONS)
18日 [小説]新名智『きみはサイコロを振らない』(KADOKAWA)
22日 [小説]青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス 知られぬ日本の面影」『小説現代 2023年6月号』(講談社)
23日 [マンガ]芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿 2』(講談社) / [小説]内藤了『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』(角川ホラー文庫)
24日 [小説]森川智喜『動くはずのない死体 森川智喜短編集』(光文社)
26日 [小説]いぬじゅん『十月の終わりに、君だけがいない』(スターツ出版文庫)
27日 [マンガ]木根ヲサム『カレカミ 運命の恋は神様と』(CLLENN、※電子版のみ)
30日 [小説]久田樹生 著, いながききよたか,清水崇 脚本『忌怪島〈小説版〉』(竹書房文庫)
6月
1日 [小説]ファミ通書籍編集部 編『LOOP8 公式攻略ガイドブック』(KADOKAWA、※収録作:芝村裕吏「A Summer Day」)
5日 [小説]深森ゆうか『竜を宿す騎士は執愛のままに巫女を奪う』(ソーニャ文庫)
6日 [小説]三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(KADOKAWA)、江本マシメサ『浅草ばけもの甘味祓い ~兼業陰陽師だけれど、鬼上司と結婚します!~』(小学館文庫キャラブン!)
15日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 4』(竹書房)
16日 [マンガ]安堂友子『インスタントエンジェル天子様が来る! 6』(ぶんか社、※電子版のみ) / [小説]大島清昭『影踏亭の怪談』(創元推理文庫)、増山実「待兼山奇談倶楽部」第一話「待兼山ヘンジ」『小説すばる』2023年7月号(集英社)
21日 [マンガ](R18)沙神よしつね「北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~」第1話『アクションピザッツ』2023年8月号(双葉社)
22日 [マンガ]吉元ますめ『くまみこ 19』(KADOKAWA) / [ゲーム]オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXVI』(スクウェア・エニックス)サブクエスト「タボールの石碑調査」
23日 [ドラマ]『悪鬼(原題:악귀/The Devil)』(STUDIO S、BA ENTERTAINMENT、Disney+)
25日 [小説]どぜう丸『現実主義勇者の王国再建記ⅩⅧ』(オーバーラップ文庫)
29日 [小説]新川帆立『縁切り上等! 離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル』(新潮社)、緑川聖司『意味がわかるとゾッとする 怖い博物館』(新星出版社) / [ドラマ]『疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~』「第5話 疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~」(沖縄テレビ)
30日 [マンガ]藤丸豆ノ介 漫画, 友麻碧 原作, あやとき キャラクター原案『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。 3』(KADOKAWA)、村山慶「セントールの悩み」第201話『COMICリュウWEB』(徳間書店)、(R18)つくも号『群れ落ちる白い花』(三交社)
7月
4日 [マンガ]モクモクれん「光が死んだ夏」第19話-1『ヤングエースUP』(KADOKAWA)
5日 [マンガ]景山五月 漫画, 梨 原作「コワい話は≠くだけで。」第17話『ComicWalker』(KADOKAWA)
14日 [マンガ]室たた「一色教授の自由研究」『プチコミック増刊 夏号』2023年8月号(小学館) / [小説]青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス 4』(講談社タイガ)
21日 [マンガ]すぎちよ「それはまるで運命みたいな」第1話『Chillche』Vol.3(双葉社)、おーはしるい「あい・ターン」第97話『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2023年9月号/vol.185(ぶんか社) / [小説]木古おうみ『領怪神犯 2』(角川文庫)、櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』(角川ホラー文庫)、大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(KADOKAWA)、朝井まかて『類』(集英社文庫)、石川宗生『ホテル・アルカディア』(集英社文庫)
27日 [ゲーム]『流行り神1・2・3パック』(日本一ソフトウェア)
28日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 1』(小学館)、吉川景都「横浜黄昏咄咄怪事」第一話『ヤングキングアワーズ』2023年09月号(少年画報社)、こうや豆腐 漫画, 畑中翔太 原作「夢喰い【分冊版】9」(博報堂ケトル、※電子版のみ) / [小説]西條奈加『金春屋ゴメス 因果の刀』(新潮文庫nex) / [ゲーム]『なつもん! 20世紀の夏休み』(スパイク・チュンソフト) / [映画]『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』(NSW)
31日 [アニメ]『ダークギャザリング』「第4話 寶月詠子」(OLM)
8月
2日 [映画][DVD]『ブラッド・チェイサー 呪術捜査線(原題:The Ritual Killer)』(シネマファスト)レンタル開始*1
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 13』(集英社) / [小説]夏川草介『始まりの木』(小学館文庫)、狭山ひびき『安芸宮島 あやかし探訪ときどき恋』(PASH!文庫)
9日 [小説]坂木司『アンと愛情』(光文社文庫)、真梨幸子『ノストラダムス・エイジ』(祥伝社)
12日 [マンガ]露久ふみ「こまどりは、夜の帳」最終回『Dear+』2023年9月号(新書館)、おーはしるい『あい・ターン 6』(ぶんか社)
15日 [小説]池田芳正「第6弾カード紹介 第7回 怪異の宴」トレーディングカードゲーム『ゲートルーラー』公式サイト(大遊)
18日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 5』(講談社) / [小説]狭山ひびき『安芸宮島 あやかし探訪ときどき恋』(PASH!文庫)、中西鼎『さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々』(ガガガ文庫)*2 、しまねこ『もふもふとむくむくと異世界漂流生活 5』(アース・スターノベル)、岩井圭也「われは熊楠」(新連載)『別冊文藝春秋』電子版51号(2023年9月号)
22日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ8 とらわれた仲間を奪還せよ!』(PHPジュニアノベル)
25日 [小説]栗城偲『呪いと契約した君へ』(キャラ文庫)
30日 [ゲーム]スマートフォン向けゲームアプリ『ニューラルクラウド』(サンボーン)イベント「墟上歌」
9月
1日 [小説]ななめ44°『捨てられ勇者は帰宅中~隠しスキルで異世界を駆け抜ける~ 3』(TOブックス)
5日 [マンガ]足鷹高也 漫画, 木古おうみ 原作「領怪神犯」第五章「辻褄合わせの神②」『コミックNewtype』(KADOKAWA)、[小説]紀田順一郎,荒俣宏 監修『新編 怪奇幻想の文学4 黒魔術』(新紀元社、※収録作:アルジャーノン・ブラックウッド 著, 渦巻栗 訳「五月祭前夜」)
8日 [マンガ]洋介犬「反逆コメンテーターエンドウさん」第97話『GANMA!』(コミックスマート)
12日 [ドラマ]NHK連続テレビ小説『らんまん』第117回(第24週)「ツチトリモチ」(NHK)
15日 [小説]三津田信三『忌名の如き贄るもの』(講談社文庫)、高田崇史『QED 源氏の神霊』(講談社文庫)
22日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察EX2』(角川文庫)
27日 [マンガ]相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 6』(KADOKAWA)、相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 ファンブック』(KADOKAWA)
30日 [マンガ](R18)蟻吉げん「今様妖綺譚」第一話『サイベリアplus』Vol.17(ぶんか社)
10月
2日 [小説]やまもとふみ『ソレ、迷信ですから~~!!! 悪魔の証明、してみせます!?』(講談社青い鳥文庫)
5日 [小説]百門一新『初恋をこじらせた堅物騎士団長は妖精令嬢に童貞を捧げたい』(ソーニャ文庫)
10日 [小説]小中大豆『アルファ王子の愛なんていりません!』(クロスノベルス)
12日 [ゲーム]『千年戦争アイギス』(DMM GAMES)「ハロウィンプレミアム召喚」(期間:2023年10月12日~10月19日)
13日 [小説]内藤了『迷塚 警視庁異能処理班ミカヅチ』(講談社タイガ)
18日 [ゲーム]スマートフォンアプリ『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(バンダイナムコエンターテインメント)期間限定イベント「プラチナスターツアービンゴ~解夏傀儡~」(※これに先行して10月17日に「とある民俗学者の所持品」のメモや「民俗学論文」などの断片的情報がゲーム内(及びTwitter公式アカウント)で公開)
19日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 6』(講談社)
20日 [小説]三國月々子『ナゾノベル 鬼切の子 2 異界から来た少年』(朝日新聞出版)
11月
7日 [小説]久真瀬敏也『大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
16日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 18』(芳文社)
21日 [小説]小野美由紀『ピュア』(ハヤカワ文庫JA)、村山早紀『さやかに星はきらめき』(早川書房)
24日 [小説]ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所』(角川文庫)*3、内藤了『BEAST 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』(角川ホラー文庫)、吉岡暁,曽根圭介,雀野日名子,田辺青蛙,朱雀門出,国広正人『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2』(角川ホラー文庫、※収録作:吉岡暁「サンマイ崩れ」)。
25日 [マンガ]鷹取ゆう『博物館の「怖い話」 学芸員さんたちの不思議すぎる日常』(二見書房)、足鷹高也 漫画, 木古おうみ 原作『領怪神犯 2』(KADOKAWA) / [小説]似鳥航一『佳き結婚相手をお選びください 死がふたりを分かつ前に』(メディアワークス文庫)
27日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作「7代祟りますので早く結婚してください!」第1話『ビッグコミックスピリッツ増刊 月刊!スピリッツ』2024年1月1日号(小学館)
29日 [小説]清水朔『奇譚蒐集録 鉄環の娘と来訪神』(新潮文庫nex)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 2』(小学館)、須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 1』(ぶんか社、※電子版のみ) / [ゲーム]『Game of the Lotus 遠野大正伝』(Tales & Tokens)
12月
1日 [マンガ]ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん 1』(ジーオーティー)、露久ふみ『こまどりは、夜の帳 上/下』(新書館)/ [小説]『小松文芸』第71号(小松文芸発行委員会、※収録作:坂ノ下栄仙「極楽坂物語」)
4日 [マンガ]モクモクれん『光が死んだ夏 4』(KADOKAWA)、近藤憲一『ダークギャザリング 14』(集英社)
5日 [マンガ]吉元ますめ「くまみこ」最終話「クマと少女と田舎と村と」『コミックフラッパー』2024年1月号(KADOKAWA)
8日 [小説]白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 四 呪いは朱夏に恋う』(PHP文芸文庫)、沖田円『怪異相談処 がらくた堂奇譚 2』(実業之日本社文庫)
12日 [マンガ]ルノアール兄弟「少女聖典 ベスケ・デス・ケベス」第109話『別冊少年チャンピオン』2024年新年01月号(秋田書店)
18日 [アニメ]『鴨乃橋ロンの禁断推理』第12話「夜蛇神様殺人事件【前編】」(ディオメディア)、[小説]浅尾大輔『立春大吉』(新日本出版社)
22日 [小説]高田崇史『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』(新潮社)
25日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 3』(eBookJapan Plus、※電子版のみ) / [アニメ]『鴨乃橋ロンの禁断推理』第13話「夜蛇神様殺人事件【後編】」(ディオメディア)
27日 [小説](R18)ヤスダナコ 著,Escu:de原作『廃村少女 ~妖し惑ひの籠の郷~』(ぷちぱら文庫) / [CD]『THE IDOLM@STER MILLION C@STING 01 解夏傀儡』(ランティス)
とりあえず、現在把握しているところは上記の通り。毎年それなりの数で取りこぼしがあるのだが、そこは今後気づいた時点で追加していこうと思う。
マンガではまず、昨年連載が終了した吉川景都『こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~』の最終第3巻が2月に刊行。7月には、同作者の「横浜黄昏咄咄怪事」が連載を開始しており、こちらは民俗学者ではないが都市伝説を研究する社会学者の男性が主人公で、前作よりオカルト色の強い作風となっている。また、昨年連載を開始した芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿』は商社の人事サラリーマンが民俗学者に転身し下町で起こる事件を解決していくというストーリーだったが、3月に全8話で最終話を迎え、単行本全2巻で完結となった。加えて、吉元ますめ『くまみこ』が12月に最終回を迎え、2013年から10年にわたる連載に幕を下ろした。
また、新しく始まった作品としては、2月に『ハルタ』Vol.101掲載の戸川四餡「黒巫鏡談」は、1937年の朝鮮・京城府が舞台の物語で、失踪した民俗学者が書き残したメモを頼りに怪談作家が日本占領下の朝鮮へ向かうという導入。この作品は全3話の短期集中連載ということだったが、のちに続編の連載が発表された。同じく2月には、星野之宣「宗像教授世界篇」が『ビッグコミック』で連載開始。「宗像教授」のシリーズとしては、読み切り作品を除くと「異考録」以来およそ13年ぶりの連載となる。
新規以外の作品については、澤村御影の小説が原作の相尾灯自『准教授・高槻彰良の推察』のコミカライズ連載が続いていることがまず挙げられる。民俗学専攻の大学生が主人公の今市子『百鬼夜行抄』、民俗学に詳しい本草学者が活躍する山口譲司『村祀り』なども長期連載中。
永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』では、第33話「ゼミナール」から、伝承民俗学を専門とするイケメン民俗学者・㐂崎珋一教授が登場。着任と同時にカリスマ性を発揮する㐂崎は、主人公が通う鷹陽学園大学で学生たちに怪異譚収集を命じるが、それがやがて陰惨な事件を引き起こす。のち、第35話において、㐂崎が失踪した民俗学者・二村重範の教え子であることが明かされ、怪異にまつわる過去の因縁が描かれていくことになる。㐂崎教授のキャラクター造形には「准教授・高槻彰良の推察」シリーズに代表されるライト文芸的な民俗学者イメージの影響がうかがえる(なお、同作品は当初は『週刊ヤングマガジン』で連載していたが、第35話からは連載媒体を『ヤンマガWeb』に移している)。
景山五月 漫画, 梨 原作『コワい話は≠くだけで。』は、作者をキャラクター化した語り手が毎回さまざまな情報源から怪談を取材していくという形式の連作ストーリーだが、第17話では大学時代に九州地方で民話や風習を研究していたという男性の体験談が語られた。
洋介犬『反逆コメンテーターエンドウさん』では、第97話においてコマ外に「※エンドウさんの本職は民俗学者」という注釈が書き込まれていたが、この裏設定とも言えるような設定が今後も本編に関係してくるかは不明。
変わりダネとしては、ルノアール兄弟『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス』第109話で、民股間伝承を採集する第一人者・柳田ペニ男の甥・柳田ペニ之信という柳田國男のパロディキャラクターが登場した。
連載以外では、鷹取ゆう『博物館の「怖い話」 学芸員さんたちの不思議すぎる日常』は、博物館マンガを発表し続けている著者による単行本書き下ろし作品で、民俗担当の学芸員二人を主人公に、博物館で起こる不可思議な話を紹介していくという実話怪談風のストーリー。
また、ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん』は民俗学教授と幼な妻の年の差夫婦のラブストーリーで、2015年から電子版が配信サイトで配信されてきたが、このたび全編単行本化となった(全3巻予定)。
BLマンガでは、昼行灯な民俗学教授と教え子の男子大学生が妖怪関係のトラブルを解決していく三国ハヂメ『佐倉叶にはヒミツがある』、山村へ調査に来た民俗学者と囚われの美少年との耽美な交流を描くつくも号『群れ落ちる白い花』、民俗学者の弟と刑事の兄の双子が不審死事件を追って山奥の小村へ捜査に向かうという露久ふみ『こまどりは、夜の帳』などの作品が単行本化された。
男性向けの成人マンガでは、すみやお「教授と化け猫」(『即堕ちロリババア』所収)、蟻吉げん「今様妖綺譚」(『サイベリアplus』)など、民俗学研究者の男性主人公と猫や狐といった動物の妖怪との組み合わせが目立った。
また、本当は民俗学者ではないのだが作中でキャラクターが便宜的に民俗学者を名乗るというパターンがある。実際に民俗学者ではない、あるいは民俗学者かどうか不明だが、少なくともキャラクター本人は民俗学者を自称している、あるいは民俗学者でないのは自明だが不慣れな土地での聞き込みのためにその場に限って民俗学者を名乗っているというパターンである。
モクモクれん『光が死んだ夏』では、謎のサングラスの青年・田中が「民俗学者」を自称して主人公に接触しているが、これはその前後の描写からおそらく霊能力者が *4怪異の情報を得るために民俗学者を装っているという展開かと想像される。また、足鷹高也 漫画, 木古おうみ 原作『領怪神犯』でも、「第五章 辻褄合わせの神」において、怪異を調査する主人公らが民俗学者を装って地元住民から情報を聞き出す場面があった。
これは、実はオカルト系のマンガではたびたび見られるもので、ある種の定番のパターンでもある*5。小説では、谷尾銀『ゆるコワ! ~無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる~』で似たようなシチュエーションがあった。
他には、キャラクターに関してではないが、『本当にあった笑える話』2023年10月号で連載開始した三ノ輪ブン子「ただのうわさです」は、民俗学者の飯倉義之が原案協力を担当している作品である。
小説では、大塚英志『木島日記 もどき開口』が星海社から上下巻で復刊し、2022年の『木島日記 うつろ舟』に続く刊行となった。また、2月に櫻田智也『蝉かえる』が、6月に大島清昭『影踏亭の怪談』が、8月に夏川草介『始まりの木』がそれぞれ文庫化した。12月には、異端の民俗学者・小余綾俊輔が活躍する高田崇史「小余綾俊輔の講義シリーズ」の第2作目『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』が刊行された。
民俗学者キャラクターが登場する小説は、全体の数で見ると、やはりライト文芸のジャンルで顕著な傾向にある。特に2023年は前年も含めて作品のシリーズ化が目立った。角川文庫の澤村御影「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ、小学館文庫キャラブン!の柊坂明日子「一教授はみえるんです」シリーズ、宝島社文庫の久真瀬敏也「桜咲准教授の災害伝承講義」シリーズといった民俗学者が主役のシリーズのほか、角川ホラー文庫の芦花公園「佐々木事務所」シリーズ、新潮文庫nexの萩原麻里「呪殺島」シリーズ、PHP文芸文庫の白川紺子「京都くれなゐ荘奇譚」シリーズ、実業之日本社文庫の沖田円「怪異相談処 がらくた堂奇譚」シリーズなどの民俗学者キャラクターが重要なサブキャラの位置にある作品も多い。
児童文学においては、PHPジュニアノベルの波摘「青鬼 調査クラブ」シリーズではオカルト民俗学者が引き続き登場、朝日新聞出版ナゾノベルの三國月々子「鬼切の子」シリーズでは主人公のいとこで民俗学を研究する大学院生が登場している。講談社青い鳥文庫のやまもとふみ『ソレ、迷信ですから~~!!! 悪魔の証明、してみせます!?』は科学オタクの中学生主人公が民俗学オタクのイケメンクラスメイトと身近な迷信を紐解いていくストーリー。
また、これは小説に含めてよいのかどうか微妙だが、『ゲートルーラー』公式サイト(大遊)に掲載された「第6弾カード紹介 第7回 怪異の宴」(記事:池田芳正)は、本来は新作のトレーディングカードの紹介を目的としたコラム記事だがこの回はなぜか民俗学者の主人公がカードゲームに登場する妖怪キャラクターたちと戦う小説形式の記事になっていた。
アニメでは、『ダークギャザリング』「第4話 寶月詠子」(7月31日放送)では、花澤香菜演じるヒロイン寶月詠子が民俗学専攻であることが語られた。この回は、彼女が受講する都市伝説の講義の担当者(声:神尾晋一郎)が講義の中で呪いのビデオを上映するが本当に悪霊を呼び起こしてしまう……という話。
『鴨乃橋ロンの禁断推理』第12話「夜蛇神様殺人事件【前編】」及び第13話「夜蛇神様殺人事件【後編】」(12月18日、25日放送)は、主人公の探偵と刑事が失踪した民俗学者を捜索しに山梨県の村に行くというエピソードで、失踪した民俗学者シェパード・ファイアを小西克幸が演じた他、蛇神信仰を調査するために村に滞在していた民俗学者・室井(声:真木駿一)も登場した。
『ダークギャザリング』も『鴨乃橋ロンの禁断推理』も原作マンガのストーリーをほぼ忠実になぞっているが、『鴨乃橋ロンの禁断推理』のシェパード・ファイアは、マンガでは名前が不明で、アニメで初めてフルネームが設定された。
他に出てきたネタを拾っていくと、『アリス・ギア・アイギス Expansion』「第4話 お祭り騒ぎだヨ!成子坂!(準備編)/お祭り騒ぎだヨ!成子坂!(当日編)」(4月25日放送)では、民俗学者キャラクターは登場しないものの、登場人物の一人である百科文嘉(声:石川由依)が「民俗学者の柳田国男によれば~」と民俗学的な知識を引き合いにしてお祭りで売る団子を解説するセリフがあった(アニメで柳田国男の名前が出る機会は非常にめずらしい)。また、『ホリミヤ -piece-』page.6「お泊り会」(8月5日放送)では、主人公の友人の仙石翔(声:岡本信彦)の自室の本棚に『民俗学辞典』というタイトルの本が並んでいる様子が映った。仙石のセリフでは「父さんの本とかあるんだぞ」と言っており、本の見た目は東京堂刊行の同名書籍に酷似していた。
ゲームでは、オンラインゲーム『Sailing Era(セーリング エラ)』が1月に配信開始、プレイアブルキャラクターとして異国の商人と取引をする女性民俗学者キャラクターが選択可能。このゲームは、大航海時代を題材にしており主人公は4人の船長キャラクターから選択可能だが、そのうち民俗学者キャラクターは中国の商人の一族出身の18歳の女性という、フィクションの民俗学者の設定としては特異。
スマートフォン向けゲームアプリ『IdentityV 第五人格』では、1月の春節イベント2023「戯楽で旧年を辞し 粉墨で新年を描く」のイベント報酬に「小説家」の新衣装「民俗学者(民俗作家)」が実装(イベント7日目のログインボーナス)された。
7月発売のNintendo Switch用ゲームソフト『なつもん! 20世紀の夏休み』では、主人公の友人の父親で天狗伝説を調べている谷地頭という民俗学の教授が登場。谷地頭教授の家では、クエストを達成することで、ざしきわらしの少女と出会うことができる。
8月には、スマートフォン向けゲームアプリ『ニューラルクラウド』のイベント「墟上歌」(8月30日~9月20日)において新キャラクター「蔵音」(声:ゆきのさつき)が実装され、元は民俗学の研究用に開発された人形だったが自ら戦闘に参加したという設定でお嬢様風の山の手言葉と稲川淳二と廓言葉を混ぜたような独特の口調で喋る*6。
10月に開催されたスマートフォンアプリ『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』の期間限定イベント「プラチナスターツアービンゴ~解夏傀儡~」(10月18日~25日)では、劇中劇の「彼ハ誰ノ彼岸」において徳川まつり(声:諏訪彩花)が「学者」を演じるという設定で、これに先行して10月17日に「とある民俗学者の所持品」のメモや「民俗学論文」などの断片的情報がゲーム内(及びTwitter公式アカウント)で公開された。また、12月には該当の劇中劇を収録したキャラクターソング&ドラマCDも発売された。
また、11月30日発売の『Game of the Lotus 遠野大正伝』は、岩手県遠野市の地域振興のために、ふるさと納税の返礼品として制作・販売されている着せかえNFTで、『遠野物語』を題材としたキャラクターやストーリーを提供するもの。2022年の第1弾に続く第2弾の今回は、「柳田國男」や「佐々木喜善」といった実在の民俗学者をモデルにしたキャラクターが登場する。
また、正確には「民俗学者」ではないが、オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXVI』で6月に発生したサブクエスト「タボールの石碑調査」では「民族学者」の老人ミロシュが登場した。
映画では、2月公開の『呪呪呪 死者をあやつるもの』は、2020年のテレビドラマ『謗法~運命を変える方法~(原題:방법)』(tvN)のシリーズ作品で、前作に引き続き呪術に詳しい民俗学の教授をコ・ギュピルが演じる。
7月公開の『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』でも民俗学研究者の男性が登場した。
8月にレンタルを開始した『ブラッド・チェイサー 呪術捜査線』は日本劇場公開なしのDVD・配信作品。この作品では、モーガン・フリーマンがアフリカの呪術に詳しい大学教授を演じているものの、DVDの商品説明では「アフリカ民俗学の権威」となっているが、そもそも映画本編では「アフリカ研究」の教授としか説明されない。しかし、猟奇的な殺人事件が起こり、現場の痕跡から学者が呪術的な儀式の痕跡を読み取り、それを元に刑事が捜査を進めるという流れは、他作品のオカルト民俗学者と類似のパターンにあると言える。
また、6月に公開された田島列島の同名マンガが原作の映画『水は海に向かって流れる』では、民俗学者ではないが世界中を旅する文化人類学者の大学教授を生瀬勝久が演じた。
ドラマでは、2月にAmazon Prime Videoで『A2Z』全10話が配信されたが、これは山田詠美の同名小説のドラマ化で、木南晴夏が主人公の親友ポジションの民俗学者を演じた。
6月からDisney+で配信された韓国ドラマ『悪鬼』全12話では、霊能力を持つオカルト民俗学者をオ・ジョンセが演じている。
ホラードラマとお化け屋敷が連動した沖縄ホラープロジェクト2023『疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~』では、6月29日に放送されたドラマ「第5話 疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~」で、沖縄の特撮ドラマなどにも出演している玉代勢圭司が怪異に巻き込まれる地元の民俗学者・河上を演じた。
NHK連続テレビ小説『らんまん』第102回(第21週)「ノジギク」(8月22日)では、中田青渚演じる田邊聡子の「いえ、柳田の家には帰りません」というセリフがあったが、この「柳田の家」は聡子のモデルとなった矢田部順の実家である柳田家を指すと思われ、これは民俗学者・柳田国男が養嗣子となった家でもあった。また、第117回(第24週)「ツチトリモチ」(9月12日)では、神木隆之介演じる主人公の植物学者槙野万太郎のもとに南方熊楠(※配役なし)から手紙と植物標本が届くというエピソードが描かれた。
また、CMでは、2月に、株式会社ワールドパーティーの傘ブランド「Wpc.(ダブリュピーシー)」の2023年春夏ビジュアルとスペシャルムービー『Wpc.2023 春夏物語 雨と傘と蛙亭』がYouTube等で公開され、これはサスペンス映画の予告編風のコマーシャル映像で、吉本興業所属のお笑い芸人「蛙亭」のイワクラが呪われた館にまつわる都市伝説を検証する民俗学者を、同じく「蛙亭」の中野周平がその助手を演じた。
上記の一覧リストには記載しなかったが、ここで少し演劇の分野にも目を向けてみたい。いくらかネットの情報を見てみると、近年上演されている国内の演劇においても、どうやら民俗学者キャラクターはそこここに頻出しているらしい。2023年の作品では、ダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」のイマーシブシアター「百物語 - 零レ桜 -」(3月10日~4月9日、東京 表参道)「百物語 - 君影草 - 」(5月26日~6月4日、京都 五條会館)、排気口 / 中村ボリ企画公演「人足寄場」(4月5日~9日、東京 荻窪小劇場)、タカハ劇団 第19回公演「おわたり」(7月1日~9日、新宿 シアタートップス)、Jungle Bell Theater 2本立て公演「夜行万葉録・戌」「おとぎ夜話・寿」(8月9日~14日、東京 オメガ東京)、座・シトラス アナザー「きさらぎミッドサマー弐式」(12月17日、東京 ジョイジョイ ステーション)などの公演において民俗学者キャラクターが登場した。これらの作品では、民俗学者は霊媒師や霊能力者とともに物語に登場していたり、ストーリーも多くが怪談や百物語、都市伝説などを題材にしている。演劇においても民俗学者キャラクターの描かれ方はかなり通俗的なオカルト民俗学のイメージが濃い傾向があるものと思われる。
ここからはせっかくのなので少し感想を述べてみるが、『呪呪呪 死者をあやつるもの』、『ブラッド・チェイサー 呪術捜査線』などの例にもあるように、民俗学者あるいは文化人類学者が警察と協力してオカルト事件を捜査するというドラマのパターンは日本のみならず、韓国や欧米においてもままあるようだ。このような作品がいくつも出てくる背景として連想されるのは、『ミッドサマー』をはじめとした昨今のフォークホラーの流行だ。風間賢二がマネル・ロウレイロ『生贄の門』(新潮文庫)の解説で書いているように、ミステリー仕立てのフォークホラーは近年の流行となっているが、一方で「フォークホラー」という言葉は日本ではまだなじみがない状況にある*7。フォークホラー作品には必ずしも民俗学者キャラクターが登場するわけではないが、民俗や民俗学、民俗学者をオカルトと絡めて描くフィクションは映画などでもここ数年で目立っている一方で、これらの描かれ方については、日本国内においてはいまだじゅうぶんに語られているとは言い難い。
このあたり、アダム・スコヴィルのFolk Horror : Hours Dreadful and Things Strange(リヴァプール大学出版局、2017年)の翻訳が出るか、『ユリイカ』かどこかでフォークホラー特集が組まれるかすれば、ある程度は解消される部分があるのではないかというようなことをぼんやりと考える。少なくとも現在、「因習村」などのネットスラングで括られている範囲については、いくらかは見通しがしやすくなるのではないか……。
さて、2024年の作品でわかっているところでは、ComicWalkerあらためカドコミで連載中の狐面イエリ 漫画, 芦花公園 原作『異端の祝祭』では、原作通りであれば民俗学者が登場予定。足鷹高也 漫画, 木古おうみ 原作『領怪神犯』でも、このまま連載が続けば原作にある女性民俗学者がメインで登場するパートが始まるものと思われる。ゲームでは、『青十字病院 東京都支部 怪異解剖部署』(フロシキラボ)がいよいよリリース予定とのことで今後の展開に期待したい。
現時点でまとめられる情報は以上のような感じ。訂正や追記すべき箇所があれば随時更新していくのでご容赦願いたい。また、もし記事の中でお気づきの点などあればどうかどんどんご指摘いただければ幸いである。では、今回はそんなところで。
※追記:2024/12/31、以下25点の情報を追記、文章を一部修正しました。
2月2日 [マンガ](R18)ゆたかめ『褐色姫と秘密の契約』(ティーアイネット)
2月17日 [マンガ]安堂友子『インスタントエンジェル天子様が来る! 4』(ぶんか社)
3月10日 [小説]門井慶喜『文豪、社長になる』(文藝春秋)
4月13日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作「ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~」第1話『comic Killa Vol.1 歪み愛』(ぶんか社)
5月18日 [小説]新名智『きみはサイコロを振らない』(KADOKAWA)
5月27日 [マンガ]木根ヲサム『カレカミ 運命の恋は神様と』(CLLENN、※電子版のみ)
6月16日 [マンガ]安堂友子『インスタントエンジェル天子様が来る! 6』(ぶんか社、※電子版のみ) / [小説]増山実「待兼山奇談倶楽部」第一話「待兼山ヘンジ」『小説すばる』2023年7月号(集英社)
6月21日 [マンガ](R18)沙神よしつね「北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~」第1話『アクションピザッツ』2023年8月号(双葉社)
6月29日 [小説]緑川聖司『意味がわかるとゾッとする 怖い博物館』(新星出版社)
7月5日 [マンガ]闇月麗 編著『ミラクルきょうふ! 本当に怖いストーリーDX 水晶』(西東社)
7月14日 [マンガ]室たた「一色教授の自由研究」『プチコミック増刊 夏号』2023年8月号(小学館)
7月21日 [マンガ]すぎちよ「それはまるで運命みたいな」第1話『Chillche』Vol.3(双葉社)、おーはしるい「あい・ターン」第97話『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2023年9月号/vol.185(ぶんか社)
7月28日 [マンガ]こうや豆腐 漫画, 畑中翔太 原作「夢喰い【分冊版】9」(博報堂ケトル、※電子版のみ)
8月4日 [小説]狭山ひびき『安芸宮島 あやかし探訪ときどき恋』(PASH!文庫)
8月12日 [マンガ]おーはしるい『あい・ターン 6』(ぶんか社)
8月18日 [小説]しまねこ『もふもふとむくむくと異世界漂流生活 5』(アース・スターノベル)、岩井圭也「われは熊楠」(新連載)『別冊文藝春秋』電子版51号(2023年9月号)
9月5日 [小説]紀田順一郎,荒俣宏 監修『新編 怪奇幻想の文学4 黒魔術』(新紀元社、※収録作:アルジャーノン・ブラックウッド 著, 渦巻栗 訳「五月祭前夜」)
10月12日 [ゲーム]『千年戦争アイギス』(DMM GAMES)「ハロウィンプレミアム召喚」(期間:2023年10月12日~10月19日)
11月21日 [小説]村山早紀『さやかに星はきらめき』(早川書房)
11月30日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 1』(ぶんか社、※電子版のみ)
12月18日 [小説]浅尾大輔『立春大吉』(新日本出版社)
12月25日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 3』(eBookJapan Plus、※電子版のみ)
※追記2:2025/01/03、以下5点の情報を追記、文章を一部修正しました。
2月24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」後編『まんがこのミステリーが面白い!』2023年4月号(ぶんか社)
3月6日 [小説]幸田真音「万、已むを得ず」(最終回)『歴史街道』2023年4月号(PHP研究所)
3月15日 [小説]道草家守『龍に恋う 五 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
6月30日 [マンガ]村山慶「セントールの悩み」第201話『COMICリュウWEB』(徳間書店)
11月27日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作「7代祟りますので早く結婚してください!」第1話『ビッグコミックスピリッツ増刊 月刊!スピリッツ』2024年1月1日号(小学館)
*1:アメリカではレッドボックス・エンターテインメント, スクリーンメディアから2023年3月10日リリース、日本版はTCエンタテインメントから2023年10月4日発売。
*2:民俗学者キャラクターは登場しないが中山太郎をもじった民俗学者の著書を参照する場面がある。
*3:民俗学者キャラクターは登場しないが長野県飯田市の柳田國男館が舞台の一部となっている。
*4: 2024/12/25:訂正。公式設定では霊能者ではない。https://x.com/mokmok_len/status/1696344688381632806
*5:過去の作品だと、ジョージ朝倉『溺れるナイフ』(講談社、2005~17年、単行本全17巻)の蓮目匠、鈴木ツタ『この世 異聞』(リブレ出版、2006~13年、単行本全7巻)の真川勇一、西尚美「あかりとシロの心霊夜話 見送りの崖」(『あかりとシロの心霊夜話 13巻』Bbmfマガジン、2011年)の民俗学部教授を名乗る児童ポルノ密売業者、児玉樹『まほマほ』(角川書店、2012~13年、単行本全3巻)の物部清太郎などの例がある。
*6: 「蔵音さん本日実装!民俗学を専攻する比類なき口達者ということで、お嬢様言葉の由緒とも呼べる東京山の手言葉+稲川淳二御大の語り部+廓言葉、これらを盛り込んだ本人同様大変クセのある口調を付与してみました。複雑な要望にお応え頂いた役者様の演技は芸術というほかありません、ぜひご堪能ください!」( ずんこ @Zunko_lalala 午後3:13 · 2023年8月30日 https://twitter.com/Zunko_lalala/status/1696768139705364636?s=20 )
*7:風間賢二「フォークホラーとしての傑作ミステリー」、マネル・ロウレイロ 著,宮﨑真紀 訳『生贄の門』新潮文庫、2023年、504頁
最近観た映画:『リゾートバイト』、『ゴジラ-1.0』
なんだかすっかりこのブログが民俗学者キャラクターまとめブログになってきているので、たまには映画の感想なども書いておこうと思う。
・『リゾートバイト』
11月1日に観た。「2020年の『真・鮫島事件』、2022年の『きさらぎ駅』に続く「ネット都市伝説3部作」の最終作」(Wikipediaより)。評判にたがわぬB級ホラーだった。原作のネット怪談「リゾートバイト」を導入として、「禁后」や「八尺様」、「寺生まれのTさん」などの要素を取り込み、これに大胆にも『君の名は。』(2016)パロディを組み合わせ、最後はヒトコワで〆る……というネットで見たネタを全部放り込んだような内容にはおなかいっぱいを通り越して胃もたれを覚える。話の筋は確かにホラーではあるのだが、全体ではもはや恐怖を志向してはおらず、いかにネタをたくさん盛り込めるかに主眼が置かれている。B級映画としてはまずまずの出来であろうし、それなりに面白い物を見たという余韻もあるのだが、これは映画単体の完成度というよりも、「ネットで見た話がたくさん映像化されていて嬉しい!」という、鑑賞者のネット依存度に大きく左右されるたぐいの感覚ではないだろうか。繰り返すがあくまでこれは低予算なことが明らかなB級ホラー映画であり、ストーリーや映像のレベルは決して高くはない(というかはっきり言って低い)。とりわけメインの怪異である八尺様の造形の稚拙さはそれだけでこの映画全体の評価を下げてしまうくらいの残念な代物。しかしあのハリボテ八尺様のデザインにもなんとなく既視感が漂っており、特に動きのぎこちなさは『劇場霊』(2015)の呪いのマネキン人形を彷彿とさせる。とにかく何かしらどこかで見たことがあるネタの集合体のような映画。かと言って、オカルト映画として見るべき新規性がまったくないかというとそういうわけでもなく、特に視点人物によって霊が視えたり視えなかったするという霊感の設定を、精神入れ替わりネタと組み合わせたところなどは、後半のドタバタ感を演出するのに上手く作用していて秀逸。
有名なネット怪談の映画化ということで、話の種は広く明かされてしまっている。誰もが知っている題材で未知の恐怖を感じさせることは難しい。では、みんなが知っているネタを全部組み合わせてしまえば、逆に誰も見たことがないものが出来上がるのではないか──。発想は理解できるが、それでこうして一本の映画をつくってしまうのはあまりに強気な姿勢。永江二朗監督にはこの方向性でぜひカルトなギャグ映画を撮ってほしい。
映像面では、おそらくドローンによって撮影されたであろう、上空から見た瀬戸内海の風景が美しく、これは単にロケーションの勝利とも言えるが、『きさらぎ駅』(2022)の草原の空撮シーンの仄暗さを思い出すと、むしろ監督のセンスによるところが大きいのだろう。
・『ゴジラ-1.0』
11月3日に観た。かなりヘンな映画であるというのが第一印象。大筋は戦後間もない日本にゴジラが襲来して都市を破壊する……という従来のゴジラ映画の定型を逸脱せずごくごくシンプル。キャストからしてもっと恋愛感動劇を狙ってくるのではないかと身構えていただけに少々肩透かしを食らったような感触を受けた。
物語としては、戦争から帰ってきた元特攻隊員の主人公が、自分だけが生き残ってしまったことへの後悔とトラウマをゴジラとの闘いを通して克服していく……という主軸があり、ゴジラも戦争のトラウマの象徴として登場する。で、それはそれで全然いい。いいのだが、しかしそれでは何がそんなにヘンなのかと言うと、それは物語の舞台となる昭和二十年代という時代を表す要素が作中で少々偏っているのではないかというところにある。
この映画は終戦直後の占領下の日本を舞台としている。にもかかわらず、当時の実在した人物や事件はほとんど物語に関係してこない。あえて挙げるとすれば、ゴジラ復活の契機となったクロスロード作戦は重要な要素となっているがそれ以外の歴史事象はほとんど本筋に影響してこない。農地改革も選挙法改正も天皇の人間宣言も公職追放も東京裁判も新憲法発布も話になんら関与しない。ダグラス・マッカーサーや吉田茂などのいわゆる教科書に出てくるような、誰もが知る歴史上の有名な権力者もひとりとして登場しない(厳密にはマッカーサーは資料映像の中に一瞬その姿が映るが登場人物としては出てこない)。これを単に娯楽重視ゆえの政治色の排除と見ることも可能だろう。だがまあ普通に考えてそれはちょっと安直というもので、アメリカも日本政府もアテにならないから民間の人間だけでゴジラを倒す! 今度こそみんなで生き残ろう! ……というのが劇中で唱えられる大まかなスローガンであることを踏まえると、進駐軍の軍人やら政府関係者やらが話に絡んでこないのは意図された設定であるのだろうし、それこそがこの映画の政治色と捉えるのが妥当だろう(そのために持ち出される方便が「アメリカ軍はソ連の動向を警戒して動けない」&「日本政府は事実を隠蔽してやり過ごそうとしている」だけなのはさすがに諸々を省略しすぎと思うが)。
しかし、このスローガンの描き方にもどこか歪さがある。
確かに、ラストまで見ればこの映画に反・自己犠牲のテーマがあることは理解できる。だが、そこに至るまでの過程でストレートな熱血スポ根セリフがひねりなくバンバン繰り出され続けるために、それがどんでん返しの仕掛けと分かってはいても、話の進行中はむしろ結果のためには自己犠牲もやむなしとみなしてしているかのような印象を見る側に与える。基本的に軍人たちの物語であるとはいえ、いたずらに愛国心を煽りかねない話運びに留保がない点にも不安が残る。というか、全体的に整合性よりも場面の分かりやすさが優先されているようにうかがえた。もちろんエンターテイメントなのだから分かりやすさが優先されるのは当然なのだが、最初から最後まであまりに予定調和がすぎるのには引っかかりを覚えざるを得ない。いや、予定調和でもご都合主義でも話が面白ければ別にいいっちゃいい。怪獣と人間が戦う物語はご都合主義がなければ成り立たない。それは重々分かっているつもりなのだが、それでも全体を通して見るとやはり何かが引っかかる。そういう引っかかりポイントがこの映画には、結構ある。
一方、映像面のクオリティはかなり高いレベルにあるという評判には同意することにためらいはない。画面いっぱいに暴れまわるフルCGゴジラの躍動感は素晴らしく、空襲で焼け野原となった東京をさらに焼け野原にする大怪獣ゴジラのVFXは圧巻の一言。予告編でも流れていた白昼の銀座襲撃シーンに加えて、特に前半・中盤・終盤にそれぞれ配置された海上の戦闘シーンには目を見張るものがある。歴代ゴジラ映画は数あれど、ゴジラが軍艦を咥えてぶん投げる作品にはなかなか出会えない。
……で、まあすごいことにはすごいのだが、それらの映像のすごさが全体のストーリーとかみ合っているかというとそこは賛否が分かれるのではないだろうか。なんというかこの映画、人間パートと怪獣パートが上手くつながっているようにはあまり思えないのだ。
誤解のないように言い添えておくと、別に人間パートが長すぎるとか怪獣パートが短すぎるとかそういうことを主張したいのではない。人間ドラマに重きを置く怪獣映画があってもそれはそれで何も問題はない。問題があるとすれば、人間が出ているパートと怪獣が出ているパートとが話の中でくっきり分かれすぎているところにあるのではないだろうか。そもそも人間パートと怪獣パートみたいな感想がすんなり出てくることからして何かおかしい気がする。しかしこの映画に限っては、ここからここまでが人間パートでこっちは怪獣パートだと誰もが判別できるくらいには、人間がメインの場面と怪獣がメインの場面が分離している。
確かに、この映画のゴジラはすごい。一瞬で都市や兵器を粉々に破壊するし、無数の人間がなすすべなく踏み潰されて死んでいく。そういう惨劇は映像で明確に描かれている。しかし、それほどの破壊の限りを尽くしていて、物語内の日常生活や人間関係までもがすべて破壊されていたのかというと、なぜだかそういう感じは薄い。いやいやあれだけ派手に破壊と蹂躙が描かれているのを見てその感想は淡白すぎるでしょと思う向きもあるかもしれない。が、そういう問題ではないのだ。
物語の後半、神木隆之介演じる元特攻隊員の主人公は、ゴジラによる大量殺戮を目の当たりにして徐々に死をも恐れぬ復讐者に変貌していく。ここの、絶望と悲壮感がじわじわと増していく演出は正直上手い。上手いのだが、しかしそれは戦争体験者の悲劇というよりもどちらかと言うとデスゲームに巻き込まれたプレイヤーのような、実に個人的な絶望の描き方のように感じた。主人公がつぶやく「その怪物は許しちゃくれない」というキャッチコピーも、予告編で聞くとあたかも過去の日本が起こした戦争全体への反省を促すメッセージを含むかのようにも聞こえるのだが、本編を見るとそれはあくまで主人公ひとりの内面に訴える鬱屈とした心の声以上の意味を持たないように感じた。これはなにもこちらの受け取り方だけが原因ではないのではないか。
というのも、この映画では、ゴジラ上陸の前と後とで、主人公を取り巻く世界の環境や世相にさほどの変化が読み取れないということが大きくある(好意的に解釈すれば、世相を気にする余裕がないほどに主人公の精神が追い詰められているという主観の反映なのかもしれないが……)。何度も言うが、ゴジラの映像的なインパクトは確かにすごい。しかし、ゴジラの恐怖を受けてあの映画の中の日本は何が変わったのか、それがよく分からない。銀座や永田町があれだけ甚大な被害を受けた後も役所は機能しているようだったし、焼け跡では飲食の屋台が変わらず営業を続けている。電気や郵便等のインフラや食糧事情が悪化した様子もなく、ゴジラを恐れた民衆がパニックに陥っている気配もない。国会議事堂が吹き飛んだ後の日本政府の扱いがどうなったのかも不明である。ゴジラの襲来によってあの世界の日本はどのくらい「ゼロ」から「マイナス」になったのか。主人公のミクロな視点からだけでは、そのあたりの事情は読み取りにくい。場面それぞれの映像は豪華だが、場面と場面をつなぐ描写は不足している。だから、まるで人間と怪獣でドラマが分かれているように見えてしまうのではないか。そのように思う。
では、いったいどうしてこのようなかみ合わなさが発生してしまうのか。愚考するにその理由のひとつは、この映画が戦後日本を描くに当たって、歴史改変の要素を、人間ではなく兵器の中に見出しているからではないだろうか。歴史改変。歴史If。もしこの時代にこうなっていたら。もしあの時代に○○があったら。そういう「もしも」の要素。この映画の場合、もし戦後の日本にゴジラがやってきたとしたらどうなるのか、という部分。そういう歴史創作の醍醐味は、この映画ではまるごと軍艦や戦闘機に託されている。この物語では、当時の日本政府やアメリカの実態はぼんやりとしか分からない。それに対して、復活した旧日本軍の兵器の活躍は縦横無尽に描かれる。史実では自沈処分されるはずだった重巡洋艦高雄がシンガポールからはるばる駆けつけてゴジラに砲撃を浴びせ、こちらも史実では連合国に接収された駆逐艦雪風や響、夕風などがゴジラ討伐のために再度集結し出撃する。国会議事堂の前では四式中戦車が列をなしてゴジラを迎え撃ち、クライマックスでは改造された戦闘機震電が主人公を乗せて空へ飛び立つ。現実ではとっくに役目を終えたはずの兵器が戦争のやり直しをするという、懐古的で復古的なロマン。ここにロマンを感じさせるのに、史実の兵器の名前を知っているかいないかはあまり関係はないと思う。なんなら出てくるのが実在の兵器と分からなくてもいい。要は旧時代のやり直しをやっているという雰囲気が伝わればいいのだから。
歴史のIf要素は兵器がその大部分を引き受けている。ゆえに、物語の舞台が占領下の日本であっても歴史上の人物は登場する必要がない。マッカーサーがゴジラ出現にどのような判断を下すかだとか、吉田茂がゴジラ上陸に際しどう立ち回るかだとか、ましてや昭和天皇がゴジラに何を思うかだとか、そういうことを一切描くことなく、無名の民間人だけでゴジラを退治することができる。エンタメドラマで下手に歴史や実在の人物に関する解説を挟むと話のテンポが悪くなってしまうのではという危惧を伴いがちだが、復活した兵器の解説シーンはそれだけでロマンを補強する演出となる。自衛隊の最新兵器ではなく大日本帝国軍の旧兵器でゴジラと戦う。物語のすべての動線がそのために引かれている。そういう理屈で成り立っているのがこの映画と考えることが出来そうだ。人間ドラマにおまけ感が出てしまうのも、戦後の東京に戦中の架空戦記を持ち込んだ際に生じた齟齬ということなのだろう。この辺りについては、現代ミリタリー・カルチャーの視点から何かもっと言えることがあるかもしれない、という感想も思い浮かぶがミリタリー知識には疎いのでよく分からない。
しかし、自衛隊やアメリカを介さない状態での旧日本軍とゴジラの対決シーンを実現するには、確かにこの時代とこの設定しかないのかもしれない──そう思わされたのも事実だった。そういう説得力と勢いが、この映画にはある。
そう、とにかく勢いはあるのだ。その勢いにまかせて、終始カッコイイ画面づくりと強引な展開が連続する。それでいて全体に大きな破綻はない。結果、見終わったときには一定の満足感が得られるようになっている。そういうふうにつくられている。剛腕な作劇と言っていいだろう。
しかし、それを了解した上で見ても、なおちぐはぐな印象は拭えきれない。ツッコミどころをあえて用意しておくのも大衆受けするための手法のひとつなのかもしれないが(佐々木蔵之介が何度も「やったか!?」を連呼する点などは用意されたツッコミどころだろう)、この映画に関してはそれだけが理由とも思えない面が多々ある。怪獣、アクション、ミリタリー、人情噺、恋愛劇、歴史、政治、SF……そういった複数の要素を有機的に組み合わせてひとつの物語に仕立てるのはやはり難しいことなのだろうか。どこかを取るとどこかがおろそかになるのは仕方のないことなのだろうか。そういうもどかしさが残る。
いろいろ言いたいことはある。この映画が傑作か駄作かはここでは判断しかねるが、自衛隊映画ではないゴジラ映画がつくられたという点だけ取ってもその意義はあるのではないか。
……それはそれとしてあのオチはゾンビ映画とかでやるやつじゃない?
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2022
自分用メモ。昨年同様、民俗学者キャラクターでこの一年を振り返るというよくわからない趣旨の記事だ。
昨年の記事↓
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2021 - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
というわけで、今回も今年2022年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説のうち、民俗学者キャラクター、あるいは作品内で「民俗学に詳しい」とされる「民俗学者っぽい」キャラクターが出ている作品を中心に、時系列順に以下に一覧化した。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2022
1月
3日 [マンガ]渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作「ロマンティック・ダーク」第9話(eBookJapan Plus)が配信、大学の民俗学・文化人類学の学科の学生たちが廃社になる神社にフィールドワークに行くエピソードで、ゼミの教員らしき男性が社殿で記録を取っている姿が描かれているほか、学生たちが集まって百物語をする場面がある。
12日 [小説]朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社)が刊行、南方熊楠・柳田国男が間接的に登場。また、村山早紀『桜風堂夢ものがたり』(PHP研究所)が刊行、民俗学者キャラクターは登場しないが「柳田」という名の語り手が登場し、過去エピソードの中で語り手のいとこが「名字が同じ」という理由で『遠野物語』を手にし、それがきっかけで語り手自身も民俗学の本を読むようになったと語られる。
14日 [小説]高田崇史『源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義』(講談社文庫)が刊行。
21日 [小説]白井智之『そして誰も死ななかった』(角川文庫) が刊行。
26日 [小説]葉月奏太『発情村』(竹書房文庫)が刊行。
28日 [マンガ]吉川景都『こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ 1』(少年画報社)が刊行。また、波津彬子「ふるぎぬや紋様帳」最終回が『月刊flowers』2022年3月号(小学館)に掲載。
31日 [アニメ]『KUNI 柳田くにの優しい歌』(株式会社PAGE)がYouTubeで配信、柳田国男の出生地である兵庫県福崎町のアピールを目的とするもので、観光庁が実施する令和3年度「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の一環として制作。
2月
2日 [マンガ]つくも号「群れ落ちる白い花」第3話が『Adam』volume.8(ブレインハウス)に掲載配信(電子版のみ)、民俗学者の男と囚われの美少年のBL。
18日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 9』(集英社)が刊行。[小説]福田和代『梟の一族』(集英社文庫)が刊行。
21日 [マンガ]五十嵐文太 漫画, 芦花公園 原作「異端の祝祭」が『コミックウォーカー』(KADOKAWA)で連載開始。
22日 [小説]芦花公園『漆黒の慕情』(角川ホラー文庫) 、望月麻衣『わが家は祇園の拝み屋さん15 それぞれの未来と変わらぬ想い』(角川文庫)が刊行。
28日 [マンガ]藤丸豆ノ介 漫画, 友麻碧 原作, あやとき キャラクター原案『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。』(KADOKAWA)が刊行。
3月
9日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 9』(集英社)が刊行。[小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 8 答えさがしのハワイ旅行』(角川つばさ文庫)が刊行。
10日 [小説]はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ 19 19BOX~日常~』(講談社)、中村まさみ『学校の怪談 5分間の恐怖 さむらいがいる家』(金の星社)が刊行。
11日 [マンガ]河内遙『涙雨とセレナーデ 9』(講談社)が刊行。
17日 [マンガ](R18) 浪花道またたび『畜女のたしなみ』(エンジェル出版)が刊行、収録作「ハメ嬲り祭の夜」で大学で日本の民俗学を専攻している留学生が主人公。
18日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 10』(集英社)、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 1』(eBookJapan Plus)が刊行。
19日 [小説]百門一新『白虎獣人弟の臆病な学者事情 このたび獣人学者様の秘密の仮婚約者になりまして』(一迅社文庫アイリス)が刊行。
20日 [アニメ]『サザエさん春の東北・岩手ワクワク旅スペシャル』(フジテレビ, エイケン)が放送、民俗学者キャラクターは登場しないが「磯野家の遠野物語~妖怪とグルメの東北旅~」において磯野一家が岩手県遠野市を訪れ、柳田国男『遠野物語』も紹介された。
23日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 7 語りの底に眠るもの』(角川文庫)が刊行。
25日 [アニメ](R18)『闇憑村/めるてぃーりみっと The Animation 上巻』(ショーテン)が発売、あるぷの同名マンガが原作の成人向けOVA。
31日 [マンガ]江口夏実「出禁のモグラ」第22話「奇祭に行こうよ」が『モーニング』2022年18号(講談社)に掲載、大学生の主人公が民俗学のレポートを書くために人魚の伝承が残る離島の奇祭を取材に行くエピソードで民俗学者キャラクターは登場しないが、「地域文化や民俗伝承は重要な研究対象」であるとして幻想文学の教授が民俗学者ポジションを担う。また、(R18)香吹茂之『射精推理 女神の館』(ティーアイネット)が刊行、民俗学を研究している大学院生が探偵役のエロミステリー。
4月
1日 [小説]トネ・コーケン『スーパーカブ 8』(角川スニーカー文庫)が刊行*1。
6日 [小説]天野頌子『よろず占い処 陰陽屋桜舞う』(ポプラ文庫ピュアフル)が刊行、シリーズ完結。
8日 [マンガ]波津彬子『ふるぎぬや紋様帳 6』(小学館)が刊行、シリーズ完結。
11日 [ドラマ]『ちむどんどん』(NHK)が放送開始、戸次重幸が民俗学者の父親を演じる。
13日 [小説]住滝良『それは正義が許さない! 真珠島の神隠し』(講談社青い鳥文庫)が刊行、直接民俗学者キャラクターが出てくるわけではないが、物語の舞台となる離島を過去にとある民俗学者が訪れた逸話が語られる。
15日 [小説]なみあと『占い師オリハシの嘘』(講談社タイガ)が刊行。
19日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 11』(集英社)が刊行。
20日 [小説]村崎なぎこ『百年厨房』(小学館)が刊行。
25日 [マンガ](R18)肉そうきゅー。『精ヲ喰ラフ鬼ノ蕾』(ジーオーティー)が刊行、民俗学の大学教授のもとで不老不死の美女の伝説について研究している青年が主人公。
28日 [アニメ](R18)『闇憑村/めるてぃーりみっと The Animation 下巻』(ショーテン)が発売。
5月
7日 [小説]東万里央『しあわせ幼馴染み婚 策士な小説家のみだらな本音』(オパール文庫)が刊行、民俗学者キャラクターは登場しないが、作中作で「民俗学者草薙剣シリーズ」というミステリー小説が出てくる。
11日 [小説]早坂吝『殺人犯 対 殺人鬼』(光文社文庫)が刊行。
12日 [マンガ]日野塔子『人魚の蜜は甘く滴る Ⅲ あなたの種をください』(大都社)が刊行。[小説]芦花公園『ほねがらみ』(幻冬舎文庫)が刊行。
13日 [小説]高田崇史『鬼統べる国、大和出雲 古事記異聞』(講談社文庫) が刊行。
16日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 15』(芳文社)が刊行。
19日 [マンガ]深川可純 漫画,広報広聴課ゾンビ係 原作「ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ」第12話「追憶。私が本当にすべきこと。」が『ウルトラジャンプ』2022年06月号(集英社)に掲載、主人公・山田たえの両親が民俗学者であった過去が語られる。[小説]大石大『死神を祀る』(双葉社)が刊行。
20日 [小説]相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ 藤咲く京に緋色のたそかれ』(集英社オレンジ文庫)、夕鷺かのう『葬儀屋にしまつ民俗異聞 鬼のとむらい』(集英社オレンジ文庫)が刊行。
6月
3日 [映画]『きさらぎ駅』(イオンエンターテイメント)が公開、民俗学を学ぶ大学生の主人公を恒松祐里が演じる。
7日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 3』(竹書房)が刊行。
15日 [小説]三津田信三『魔偶の如き齎すもの』(講談社文庫)が刊行。
16日 [小説]一色さゆり『ジャポニスム謎調査 新聞社文化部旅するコンビ』(双葉文庫)が刊行。
17日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 12』(集英社)が刊行。
22日 [小説]伴名練 編『新しい世界を生きるための14のSF』(ハヤカワ文庫JA)が刊行(民俗学者キャラクターは収録作品:蜂本みさ「冬眠世代」に登場)。
24日 [小説]山口幸三郎『幽霊と探偵』(メディアワークス文庫) が刊行。
27日 [マンガ] 相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 4』(KADOKAWA)が刊行。
7月
6日 [小説]川越宗一『熱源』(文春文庫)が刊行。
7日 [小説]白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 二 春に呪えば恋は逝く』(PHP文芸文庫)、蒼月海里『怪談物件マヨイガ 蠱惑の呪術師』(PHP文芸文庫)が刊行。
8日 [小説]宮緒葵『あの夏から戻れない』(笠倉出版社)が刊行。
13日 [小説]緑川聖司『図書室の怪談 魔女の七不思議』(ポプラキミノベル)、一ノ瀬三葉『時間割男子 9 想い伝われ、文化祭!』(角川つばさ文庫)が刊行。
14日 [マンガ]露久ふみ「こまどりは、夜の帳」が『DEAR+』2022年8月号(新書館)で連載開始、警察官と民俗学者の双子の兄弟が主人公のサスペンスBL。
15日 [小説]古河樹『氷室教授のあやかし講義は月夜にて 3』(富士見L文庫)が刊行。
19日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 13』(集英社)が刊行。
20日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ6 遊園地に眠る王を探し出せ!』(PHPジュニアノベル)が刊行。
26日 [マンガ][アニメ]近藤憲一『ダークギャザリング』(集英社)のアニメ化が発表される(2023年7月放送予定)。
27日 [小説]高遠琉加『白と黒の輪舞 刑事と灰色の鴉 2』(キャラ文庫)が刊行。
28日 [ゲーム]『デジモンサヴァイブ』(バンダイナムコエンターテインメント)が発売、地方私大で民俗学を教える准教授が登場。[小説]大塚英志『木島日記 うつろ舟』(星海社)が刊行。
29日 [マンガ]吉川景都『こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ 2』(少年画報社)が刊行。
8月
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 10』(集英社)が刊行。[小説]睦月影郎『女だらけの淫祭』(双葉文庫)が刊行。
10日 [小説]乙野四方字『僕が君の名前を呼ぶから』(ハヤカワ文庫JA)が刊行。
13日 [小説]樋口明雄『屋久島トワイライト』(山と渓谷社)が刊行。
19日 [マンガ]加藤キャシー『鬼獄の夜 14』(集英社)が刊行。また、サイトウマド「話の話 あめをあむ」が『オモコロ』(バーグハンバーグバーグ)に掲載、地域文化などを研究している主人公の学者がさまざまな不思議な風習を探る一話完結型の不定期連載作品。
23日 [マンガ]五十嵐文太 漫画, 芦花公園 原作「異端の祝祭」(KADOKAWA)の連載終了が発表される(連載された「第2話前半」までの範囲では原作に登場する民俗学者キャラクターは登場せず)。
24日 [マンガ]芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作「民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿」が『月刊アフタヌーン』10月号(講談社)で連載開始、元商社マンの民俗学者が主人公のミステリー*2。
26日 [マンガ]渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク (合本版) 1』(eBookJapan Plus)が刊行配信(電子版のみ)。
31日 [小説]大島清昭『赤虫村の怪談』(東京創元社)、大塚英志『北神伝綺』(星海社)が刊行。
9月
1日 [小説]秋桜ヒロロ『悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。5』(角川ビーンズ文庫)が刊行。また、夢枕獏「キマイラ聖獣変」が『一冊の本』2022年9月号(朝日新聞出版)で連載開始。
6日 [小説]久真瀬敏也『両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)、柊坂明日子 著, 三雲百夏 監修・原案『一教授はみえるんです』(小学館文庫キャラブン!)が刊行。
8日 [小説]鳴神響一『警察庁ノマド調査官 朝倉真冬 男鹿ナマハゲ殺人事件』(徳間文庫)が刊行。
9日 [マンガ]藤承太郎「神秘と人間」が『ジャンプルーキー!』に掲載配信、民俗学者の男が不可解な事件の真相を追う。
15日 [小説]須垣りつ『流麗島署オカルト班事件簿 闇は道連れ 世は裁け』(富士見L文庫)が刊行。
21日 [小説]望月麻衣『わが家は祇園の拝み屋さん EX 愛しき回顧録』(角川文庫)が刊行。
22日 [マンガ]江口夏実『出禁のモグラ 3』(講談社)が刊行、また、木下さくら,東山和子「tactics 新説」第20話(最終話)が『クロフネ×LINEマンガ』(リブレ, ライン デジタル フロンティア)で掲載配信、妖怪退治屋兼民俗学者が主人公の長期シリーズが完結。
28日 [小説]大塚英志『北神伝綺 妹の力』(星海社)が刊行。
30日 [マンガ]藤丸豆ノ介 漫画, 友麻碧 原作, あやとき キャラクター原案『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。 2』(KADOKAWA)が刊行。[ドラマ]ウェブドラマ『県北高校焚き火部の野望』(テレビマンユニオン)がYouTubeで配信開始、昨年公開された『県北高校フシギ部の事件ノート』の続編で民俗学者をモチーフとしたキャラクターの折口ミコト(演:凛美)、宮本ナミ(演:其原有沙)がゲスト出演している。[小説]有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』(KADOKAWA)が刊行。
10月
4日 [ゲーム]『ラグナロクオンライン』(グラビティ)がアップデート、BaseLvが185から200に増加したことにともないBaseLv190以上のキャラクターが入場できる新規追加ダンジョン「アビスレイク地下洞窟 04」が開放、田園都市フィゲルにいる「民俗学者マリーゴールド」に話しかけることでダンジョン内に転送される。
12日 [マンガ]日野塔子『人魚の蜜は甘く滴る Ⅳ あなたの種をください』(ダイトコミックス)が刊行。
13日 [マンガ]河内遙『涙雨とセレナーデ 10』(講談社)が刊行。
19日 [小説]石川宏千花『化け之島初恋さがし三つ巴 1』(講談社)が刊行。
20日 [マンガ]今市子『百鬼夜行抄 30』(朝日新聞出版)が刊行。[小説]イスラーフィール『淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~十三』(TOブックス)が刊行、現代から戦国武将に転生した主人公が家臣を「お抱えの民俗学者」と評価する場面がある。
21日 [マンガ](R18)ゆたかめ「褐色お姫様と秘密の契約」最終話『COMIC MILF』2022年12月号/Vol.69
24日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 8 呪いの向こう側』(角川文庫) が刊行。
11月
2日 [小説]澤村伊智『ばくうどの悪夢』(KADOKAWA)が刊行。
12日 [マンガ]木根ヲサム「カレカミ 運命の恋は神様と」第5話(フューチャーコミックス)が配信、主人公の父親が大学時代に民俗学を専攻しており田舎の呪いの風習の調査をした過去を語るエピソードがある。
14日 [小説]北條拓人『みだれ酔いお姉さん』(竹書房ラブロマン文庫)が刊行。
15日 [小説]友麻碧『浅草鬼嫁日記 十一 あやかし夫婦は未来のために。 下』(富士見L文庫)が刊行(シリーズ完結)、民俗学者キャラクターは登場しないが主要登場人物たちが高校の民俗学研究部に所属しているという設定が言及される。
18日 [マンガ]木下さくら,東山和子『tactics 新説 2』(リブレ)が刊行、シリーズ完結。
25日 [小説]三津田信三『みみそぎ』(KADOKAWA)が刊行。
30日 [小説]高田崇史『古事記異聞 陽昇る国、伊勢』(講談社ノベルス)が刊行。
12月
1日 [映画]ノルウェー映画『トロール』(Netflix)が配信開始、主人公の父親でトロール伝承を研究する異端の民俗学者が登場(日本語吹き替え版の声は大塚芳忠)。
2日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 11』(集英社)が刊行。
4日 [マンガ]夜諏河樹「アンテン様の腹の中 13話①」が『少年ジャンプ+』(集英社)で掲載配信、大学生の語り手が民俗学のレポートを書くために都市伝説を調査する。
7日 [小説]緑川聖司『図書室の怪談 闇の図書室』(ポプラキミノベル)が刊行。
12日 [小説]山川方夫 著, 日下三蔵 編『箱の中のあなた 山川方夫ショートショート集成』(ちくま文庫)が刊行。
13日 [小説]井上雅彦 監修『超常気象 異形コレクションLIV』(光文社文庫)が刊行(民俗学者キャラクターは収録作品:黒木あるじ「千年雪」に登場)。
14日 [小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 10 ヒミツにせまる動物園!』(角川つばさ文庫)が刊行。
15日 [マンガ]三国ハヂメ『佐倉叶にはヒミツがある 2』(白泉社)が刊行配信(電子版のみ)。[ゲーム]オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』(スクウェア・エニックス)の期間限定イベント「星芒祭」のクエスト「星芒祭と幻影のトナカイ」にトナカイの民間伝承を研究する民俗学の准教授が登場(~12月31日まで)。
16日 [小説]山岸マロニィ『久遠の呪祓師 怪異探偵犬神零の大正帝都アヤカシ奇譚』(アルファポリス文庫)が刊行。
18日 [マンガ][アニメ]天野明『鴨乃橋ロンの禁断推理』(集英社)のアニメ化が発表される。
19日 [マンガ]深川可純 漫画,広報広聴課ゾンビ係 原作『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ 3』(集英社)が刊行。[小説]青柳碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(KADOKAWA)が刊行。
22日 [マンガ]芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿 1』(アフタヌーンKC)が刊行、また、渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」前編が『まんがこのミステリーが面白い!』2023年2月号(ぶんか社)に掲載。[小説]木古おうみ『領怪神犯』(角川文庫)が刊行、民俗学者のフィールドワークを装って現地調査をする場面がある。
23日 [ゲーム](R18)『廃村少女~妖し惑ひの籠の郷~』(Escu:de)が発売。[小説]高山羽根子『首里の馬』(新潮文庫)が刊行。
27日 [マンガ] 相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 5』(KADOKAWA)が刊行。
28日 [マンガ] 吉川景都「こまったやつら」最終回が『ヤングキングアワーズ』2023年2月号(少年画報社)に掲載。
30日 [マンガ]渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク (合本版) 2』(eBookJapan Plus)が刊行配信(電子版のみ)。
さて、ざっと並べてみたがいかがだろうか。いろいろ取りこぼしや間違いもあるかと思うが、昨年同様に今後気づいた時点で追加・修正していく予定……。
以下、補足的にいくらかトピックを眺めてみる。
今年は人気シリーズ作品の完結が目立ったように思う。
マンガでは、2014年に連載を開始した波津彬子「ふるぎぬや紋様帳」シリーズが完結。また、木下さくら&東山和子の「tactics」シリーズの続編「tactics 新説」は全20話で完結したが、前作と合わせるとおよそ20年以上に渡る長期シリーズとなった。また、平成初期の大学を舞台に専門的な民俗学描写が注目された吉川景都「こまったやつら」シリーズも惜しまれつつ完結した。
一方で、民俗学者キャラクターをメインにしたマンガの新シリーズも始まっている。『月刊アフタヌーン』10月号から連載を開始した「民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿」(芳崎せいむ 漫画, リチャード・ウー 原作)は早くも12月に単行本第1巻が刊行。BLコミック誌『DEAR+』では露久ふみ「こまどりは、夜の帳」が連載中で、警察官と民俗学者の兄弟バディの活躍を描く。ウェブメディア『オモコロ』では、サイトウマド「話の話」シリーズが不定期で連載中、こちらは民俗学者の男が各地の風習をたずねるなかで不可思議な体験をしていくというスタイルの一話完結型の作品。
内容的な面から見ると、民俗学要素があるマンガでは大学生が民俗学のレポートを書くためにオカルト的な現象に遭遇する……という導入はまま見られるパターンなのだが、今年の作品では江口夏実「出禁のモグラ」第22話「奇祭に行こうよ」、夜諏河樹「アンテン様の腹の中 13話①」がこれに当たる。
また、香吹茂之『射精推理 女神の館』、肉そうきゅー。『精ヲ喰ラフ鬼ノ蕾』などの成人向け作品の民俗学ネタも変わらず根強い。あるぷ「闇憑村」がアニメ化されたことからも、このジャンルにおける民俗学者キャラクターの人気と使い勝手の良さがうかがえる。
小説では、澤村御影「准教授・高槻彰良の推察」、古河樹「氷室教授のあやかし講義は月夜にて」などの民俗学者が主役のシリーズのほか、相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ 藤咲く京に緋色のたそかれ』、望月麻衣『わが家は祇園の拝み屋さんEX 愛しき回顧録』など、特にあやかし・オカルトもののシリーズの後日譚で主人公が大学で民俗学を専攻している……という展開も、ある種のパターン化の傾向がある。
小説で民俗学者キャラクターが活躍するのは、上に並べたリストからもわかるように、角川文庫、メディアワークス文庫、集英社オレンジ文庫、講談社タイガ、小学館文庫キャラブン!、宝島社文庫、ポプラ文庫ピュアフルなどのライト文芸に顕著なように思われる。これは、ライト文芸が得意とするあやかしものや青春ミステリーと民俗学者キャラクターとの相性の良さなどに理由があるだろうか。
ライト文芸の次に注目されるのが、児童文学作品である。ポプラキミノベルの緑川聖司「図書室の怪談」シリーズでは謎の民俗学者・久我の暗躍が描かれ、PHPジュニアノベルの波摘「青鬼 調査クラブ」シリーズではあやしげなオカルト民俗学者が主人公たちのクラブ活動の顧問を務めている。角川つばさ文庫の一ノ瀬三葉「時間割男子」シリーズでは、主人公の父親が付喪神を研究する民俗学者であったらしいことが物語が進むごとに明らかになっている。
なかでも今年の児童文学作品で個人的にピックアップしたいのは、はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ 19 19BOX~日常~』に登場した民俗学者・法難功で、このキャラクターは作者の初期作品『バイバイスクール』から作品をまたいで登場し続けているご長寿キャラクターであり(ちなみに民俗学者としての初登場は『メフィスト』2003年9月増刊号掲載の虹北恭助シリーズ高校編「人消し村の人消し城」、のち『少年名探偵 虹北恭助のハイスクール・アドベンチャー』(講談社ノベルス)に収録)、今後も作者の作品にたびたび登場することが予想される。
映像作品では、NHKの朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』で戸次重幸演じる民俗学者・青柳史彦が登場した。しかし、子供時代の主人公に「民俗学は思い出の学問」(第9回「別れの沖縄そば」4月21日放送)と語った史彦はのちに早逝したことが明かされ、ドラマでは文字通り思い出の中の存在として語られていく。最終回で息子の和彦が民俗学研究者となったことがわずかに描かれるものの、民俗学者キャラクターが目立って活躍したとは言い難いものがある。
では、このドラマの中で民俗学者要素が薄いかというと、そうとも言い切れない。
……以下は完全に蛇足なので読み飛ばしてもらってかまわない。
ドラマ『ちむどんどん』では「椰子の実」の歌が繰り返し流れた。この「椰子の実」の歌詞は柳田国男が語った話をもとに島崎藤村が作詞したという逸話がある。
「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷の岸を 離れて 汝はそも 波に幾月」
……つまりこの作品では、民俗学/民俗学者要素を「椰子の実」の曲で強調し、柳田国男の「海上の道」のロジックを、ヒロインが東京と沖縄を往還するストーリーと重ねて描写しているということなのだろう。というように考えると、思い起こされる作品がある。かつてテレビ朝日系列で放送されたドラマ『トリック』である。『ちむどんどん』の民俗学者の描き方は『トリック』のそれと共通するところが大きい。
ドラマ「トリック」の第2シリーズ『トリック2』「episode 5 妖術使いの森」では、寺田農演じる民俗学者・柳田黒夫が「日本人は椰子の実だ!」と叫び、仲間由紀恵演じる山田奈緒子の出自が徐々に明かされていく……という作劇になっている。山田奈緒子が沖縄の離島から東京へ出てきた話と椰子の実が南洋から日本へ流れ着いたという話をダブらせているのだ。
『トリック』と比べると『ちむどんどん』の民俗学者キャラクターの描き方は明るく平易で、一見すると両者はまったく別物のように見える。が、その民俗学要素の取り出し方はかなり重なっている。他の多くのフィクションがそうであるように、ここにも民俗学者=柳田国男というイメージの強さが表れているとも言えるだろうか……(蛇足終わり)。
今年のドラマでは、『ちむどんどん』以外に直接的に民俗学者キャラクターが登場した作品はなかったかと思う。しかし、「民俗学者っぽいキャラクター」が登場したドラマはいくつかあった。ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ)第1話(4月11日放送)では生田斗真演じる文化人類学者が「ポトラッチ」の概念について語った。ドラマ『相棒 season21』(テレビ朝日)第9話「丑三つのキョウコ」(12月14日放送)はインターネット上で拡散する都市伝説を扱ったエピソードで、社会心理学の大学教授が登場した。また、特撮ドラマ『ウルトラマンデッカー』(円谷プロダクション)第20話「らごんさま」(12月3日放送)では、滝のり子演じる郷土史家が地元の伝承「らごんさま」について語ったが彼女は昔、子供の頃にラゴンと交流していたところを村民に見つかり仲を引き裂かれてしまった……という悲劇が描かれた。
映画では、6月公開のホラー映画『きさらぎ駅』で、民俗学を学ぶ大学生の主人公を恒松祐里が演じた。また、海外作品にも目を向けると、ネットフリックスで配信されたノルウェー映画『トロール』では、伝説の巨人トロールの実在を説く異端の民俗学者が活躍。同じくネットフリックスの台湾映画『呪詛』(原題:咒)は、実在の事件を題材にしたホラー作品だが、こちらで登場したのは民俗学者ではなく考古学者だった。
ゲームでは、7月発売のデジタルモンスターシリーズの新作『デジモンサヴァイブ』に地方私立大学勤務の異端の民俗学者が登場。また、ポケットモンスター新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場したオーリム博士 / フトゥー博士は民俗学者でこそなかったが、どちらもゲームの舞台となる地方に伝わるとある伝承について研究しているという設定だった。また、スマートフォン向けゲームアプリ『ドールズフロントライン・ニューラルクラウド』では中国版「少女前线:云图计划」で民俗学者キャラクターの「蔵音」(声:ゆきのさつき)が7月7日から8月4日の期間で実装されたが、このキャラクターは日本版ではまだ未登場の模様。
民俗学/民俗学者のモチーフはしばしば町おこしの場でも用いられる。柳田国男の出身地・兵庫県福崎町は柳田国男と地元との関連をアピールする動画『KUNI 柳田くにの優しい歌』をYouTubeで配信、茨城県県北地域の地元PR用ウェブドラマ『県北高校焚き火部の野望』では昨年の『県北高校フシギ部の事件ノート』に引き続き民俗学者を元ネタにしたキャラクターが登場した。
さて。ここまで、今年のフィクションに登場した民俗学者キャラクターについて書いてきたが、ついでというわけではないが、あえて登場「しなかった」民俗学者キャラクターについても少々記しておきたい。
2021年から放送延期されたアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON-浅き夢の暁-』(4月3日放送)には、原作ゲーム通りのシナリオであれば物語の真相に民俗学者キャラクターがかかわってくると予想されている……と昨年の記事で書いたが、アニメはゲームとはifの世界を描いたオリジナルストーリーが展開されたため、結局、民俗学者キャラクターは登場しなかった。
水城正太郎の同名ライトノベルを原作とするマンガ『異界心理士の正気度と意見』(ホビージャパン、作画は文ノ梛)に登場する宇垣零教授は原作小説では民俗学と医学に通じる魔術学者という設定だったが、コミカライズ版ではその専門分野の詳細は描かれなかった。
相沢沙呼のミステリー小説を原作とするドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ)第2話「Grimoire」(10月23日放送)のゲストキャラクターだった小説家・黒越篤(演:阪田マサノブ)は、原作では「近年までは作家業の傍ら、某大学で民俗学を教えていた」という記述があるが、ドラマ版では言及はなく(大学でゼミを持っていたという描写はある)、清原紘によるコミカライズ版でも大学で教えていたという言及はあるものの専門に関して明示はされなかった。
補足のつもりが少し長くなってしまった。
来年の作品でわかっているところでは、『野性時代』で連載していた三津田信三「怪民研」シリーズが単行本化。また、絶版となっていた大塚英志『木島日記 もどき開口』の復刻版が刊行予定。ライト文芸においては、萩原麻里の呪殺島シリーズ、芦花公園の佐々木事務所シリーズも続刊の刊行が予告されている。2023年夏にアニメが放送予定の近藤憲一『ダークギャザリング』では民俗学専攻のヒロインが登場するほかに原作通りなら主人公たちが通う大学での都市伝説の講義のエピソードも描かれる。ゲームでは、『青十字病院 東京都支部 怪異解剖部署』(フロシキラボ)がNintendo Switchでリリース予定で、折口信夫をモチーフにしたと思われる「久野澁千織 クノシブチオリ」というキャラクターが登場するとのこと*3。映画では、韓国・イギリス合作のホラー映画『呪呪呪/死者をあやつるもの』にシャーマニズムや超常現象が専門の民俗学者が登場する*4。
現時点でまとめられる情報はこんなところだろうか。今後は民俗学者キャラクターネタ以外の記事も更新していきたいと心の中では思うが、今年の感じを思い返すとあまり期待できそうにない。では、今回はそんなところで。
※追記:2023/12/28、以下14点の情報を追記、文章を一部修正しました。
3月17日 [マンガ](R18) 浪花道またたび『畜女のたしなみ』(エンジェル出版)
5月19日 [マンガ]深川可純 漫画,広報広聴課ゾンビ係 原作「ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ」第12話「追憶。私が本当にすべきこと。」『ウルトラジャンプ』2022年06月号(集英社)
9月8日 [小説]鳴神響一『警察庁ノマド調査官 朝倉真冬 男鹿ナマハゲ殺人事件』(徳間文庫)
11月12日 [マンガ]木根ヲサム「カレカミ 運命の恋は神様と」第5話(フューチャーコミックス)
12月12日 [小説]山川方夫 著, 日下三蔵 編『箱の中のあなた 山川方夫ショートショート集成』(ちくま文庫)
12月16日 [小説]山岸マロニィ『久遠の呪祓師 怪異探偵犬神零の大正帝都アヤカシ奇譚』(アルファポリス文庫)
12月19日 [マンガ]深川可純 漫画,広報広聴課ゾンビ係 原作『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ 3』(集英社)
12月23日 [ゲーム](R18)『廃村少女~妖し惑ひの籠の郷~』(Escu:de)
※追記2:2024/12/31、以下2点の情報を追記、文章を一部修正しました。
10月4日 [ゲーム]『ラグナロクオンライン』(グラビティ)アップデート
10月21日 [マンガ](R18)ゆたかめ「褐色お姫様と秘密の契約」最終話『COMIC MILF』2022年12月号/Vol.69(ティーアイネット)
※追記3:2025/01/03、以下1点の情報を追記、文章を一部修正しました。
12月22日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」前編『まんがこのミステリーが面白い!』2023年2月号(ぶんか社)
*1: 作者のツイートによれば、主人公の小熊は高校卒業後、大学で民俗学を専攻しているという設定がある。”トネ・コーケン【スーパーカブ8(完) 四月一日発売】 @tone_koken 午前10:20 · 2022年5月2日)https://twitter.com/tone_koken/status/1520936160700166144 ” “トネ・コーケン【スーパーカブ8(完) 四月一日発売】 @tone_koken 午後5:54 · 2022年5月2日 https://twitter.com/tone_koken/status/1521050445971558401 ”
*2:作者のツイートによれば、民俗学者のイメージには熊本大学の鈴木寛之准教授を参考にしている部分があるとのこと。”芳崎せいむ @yseimu 午後4:40 · 2022年7月31日 https://twitter.com/yseimu/status/1553646775407624192 ”、 “芳崎せいむ @yseimu 午前9:01 · 2022年8月1日 https://twitter.com/yseimu/status/1553893674941296640 ”
*3:“フロシキラボ Furoshiki Lab. @furoshiki_lab
午後9:41 · 2022年12月8日”
https://twitter.com/furoshiki_lab/status/1600832956959887362
*4:“『呪呪呪/死者をあやつるもの』オフィシャルサイト 2023年2月10日(金)公開”
https://happinet-phantom.com/jujuju/
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2021
自分用メモ。民俗学者キャラクターでこの一年を振り返るというよくわからない趣旨の記事だが、思いついてしまったのでまとめておこうと思う。
というか、実は前回、前々回の記事から民俗学者キャラクターのリサーチは地味に続けていたのだけれども、どこかでいちど簡単にでもまとめるか、読めるものにしておかないと、自分の中で情報がごちゃごちゃになってわからなくなってしまいそうなので、あくまで自分の備忘録として一覧にしておこうと思った次第。
そういうわけで(どういうわけで?)、今年発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説のうち、民俗学者キャラクター、あるいは作品内で「民俗学に詳しい」とされる「民俗学者っぽい」キャラクターが出ている作品を中心に、時系列順に以下に一覧化してみた。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2021
1月
6日 [マンガ] 梢子「氷雨降らば恋契り」が『COMICフルール』(KADOKAWA)で連載開始、民俗学を専攻する大学院生が主人公のBLマンガ(→9月単行本発売、全1巻)。
15日 [マンガ]ジェラート『神に愛された花嫁~運命を共にする二人~ 大和編 Vol.0』(SMART GATE Inc.)が配信、離島の村を調査している民俗学の准教授が登場。[小説] 高田崇史『鬼棲む国、出雲 古事記異聞』(講談社文庫)、古河樹『氷室教授のあやかし講義は月夜にて 1』(富士見L文庫)が刊行。
20日 [小説] 相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ 6 綺羅星の恋心と旅立ちの春』(集英社オレンジ文庫)、石川宗生『半分世界』(創元SF文庫)が刊行。
22日 [マンガ] 鷹取ゆう『ただいま収蔵品整理中! 学芸員さんの細かすぎる日常』(河出書房新社)が刊行、主人公の大学時代の同窓で郷土資料館で民俗学を研究する学芸員が登場。(R18)コハル『若旦那は、婚前交渉できません。上 / 下』(ブライト出版)が上下巻同時刊行、大学で助教をしている民俗学研究者の女性が主人公の見合い相手として登場。[小説] 三津田信三『死相学探偵最後の事件』(角川ホラー文庫)が刊行、死相学探偵シリーズ完結。
31日 [マンガ] 蝶野飛沫『雷様と縁結び 3』(69(ロッキュー))が配信開始(電子版のみ)、主人公が民俗学に詳しい青年。
2月
3日 [小説]佐崎一路『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。2』(新紀元社)が刊行。
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 6』(集英社)が刊行。
5日 [小説] 吉村達也『血洗島の惨劇』(実業之日本社文庫、復刊)が刊行。
10日 [小説] 睦月影郎『キャンパスの聖女』(双葉文庫)が刊行。 [ゲーム]オープンワールド・アクションロールプレイングゲーム『原神』(miHoYo)のイベント「海灯祭」の金翼鵬王の章 第一幕「南柯の胡蝶、儺佑の夢」において掇星攫辰天君というキャラクターが民俗学者の祖父がいると語る。
16日 [小説] 椎名蓮月『あやかし主従のつれづれな日々 何度でもめぐりあう』(ポルタ文庫)が刊行。
20日 [小説] 蒼空チョコ『おとなりさんの診療所 獣医の祖母と三つの課題』(ことのは文庫)が刊行。
21日 [アニメ] アニメ『怪物事変』(亜細亜堂)第7話「故郷」が放送、狂気の民俗学者蓼丸昭夫(声:石田彰)が登場。
25日 [小説] ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』(角川文庫)が刊行、民俗学者キャラクターは登場しないが主人公が長野県飯田市に実在する柳田國男館(飯田市美術博物館の付属施設)に行くエピソードがある。
3月
5日 [マンガ](R18) 肉そうきゅー。「精ヲ喰ラフ鬼ノ蕾」が『コミックグレープ』Vol.89(GOT)で連載開始(電子版のみ)、民俗学の老教授のもとで不老不死の美女の伝説について研究している青年が主人公。
17日 [マンガ] zinbei 漫画,羽柴実里 原作「酒と鬼は二合まで」が『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)で連載開始、第1話冒頭の大学の民俗学の講義の場面でジャージ姿の教員が酒呑童子の話を紹介している(→8月単行本第1巻発売、以下続刊)。[小説] 宮澤伊織『裏世界ピクニック 6 Tは寺生まれのT』(ハヤカワ文庫JA)が刊行、主人公の所属する大学のゼミの教授が「民俗学の研究者の中には、民俗学イコール妖怪と結びつけられるのにうんざりして、うちでは妖怪研究はできませんとか言っちゃう人もいるみたいだけど」と語る台詞がある。
19日 [小説] 高田崇史『QED 源氏の神霊』(講談社ノベルス)が刊行。
23日 [小説]中村まさみ『学校の怪談5分間の恐怖 理科室から聞こえる』(金の星社)が刊行。
26日 [マンガ] 中島千晴 漫画, 大塚英志 原作『恋する民俗学者 1 柳田國男編』、同『恋する民俗学者 2 田山花袋編』(KADOKAWA)、二巻同時刊行。[ゲーム] 民俗学者がすでに死んでいるインディーズホラーゲーム『真砂楼』(DorsalFin Studio)が配信開始(→Nintendo Switch版が7月8日発売)。
4月
1日 [小説] 水城正太郎『異界心理士の正気度と意見 1 いかにして邪神を遠ざけ敬うべきか』(HJ文庫)が刊行。
4日 [マンガ]天野明「鴨乃橋ロンの禁断推理」第18話「夜蛇神様殺人事件①」が『少年ジャンプ+』(集英社)に掲載配信、失踪した民俗学者の兄を探すエピソードで、蛇神伝説を調査している別の民俗学者もゲストで登場。
5日 [マンガ](R18)香吹茂之「女神家の一族」が『COMIC夢幻転生』2021年05月号(ティーアイネット) で連載開始、民俗学を研究している大学院生が探偵役のエロミステリー。
9日 [マンガ]ジェラート『神に愛された花嫁~真実に立ち向かう二人~ 要編 vol.0』(SMART GATE Inc.)が配信、離島の村を調査している民俗学の准教授が登場。[小説] 千冬『百々とお狐の本格巫女修行』(SKYHIGH文庫)が刊行。
14日 [小説] 芦花公園『ほねがらみ』(幻冬舎)、太田忠司『麻倉玲一は信頼できない語り手』(徳間文庫)が刊行。
20日 [小説] 長谷川夕『月の汀に啼く鵺は 巷説山埜風土夜話の相続人』(集英社オレンジ文庫)が刊行。
23日 [小説] 櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり』(角川ホラー文庫)、吉村喜彦『炭酸ボーイ』(角川文庫)が刊行。
30日 [マンガ] 吉川景都「こまったやつら」が『ヤングキングアワーズ』2021年6月号(少年画報社)で連載開始、大学の民俗学研究会が舞台の青春劇。第3話(『ヤングキング アワーズ』2021年8月号掲載)からは文化人類学者で民俗学者の廣田龍平氏が学問アドバイザーを務めている。[小説] 丸木文華『フェロモン探偵 花嫁になる』(講談社X文庫)が刊行。
5月
6日 [マンガ]吉元ますめ「くまみこ」第95話が『月刊コミックフラッパー』2021年6月号(KADOKAWA)に掲載、過去エピソードの中で主人公の通う学校の新任教師の大学院時代の専門が民俗学であると思われる描写があり民俗学者らしき大学教授も登場。
7日 [小説] 長崎尚志『キャラクター』(小学館文庫)が刊行、同名映画のノベライズ版だが映画には民俗学者キャラクターは登場せず。
8日 [小説] 波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 4 怪物たちの島を攻略せよ! 』(PHPジュニアノベル)が刊行。
14日 [小説] 高田崇史『オロチの郷、奥出雲 古事記異聞』(講談社文庫)が刊行。
20日 [小説] 阿刀田高『怪しくて妖しくて』(集英社文庫)が刊行。
21日 [小説] 芦花公園『異端の祝祭』(角川ホラー文庫)、澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 6 鏡がうつす影』(角川文庫)が刊行。
6月
2日 [マンガ](R18)つくも号「群れ落ちる白い花」第2話が『Adam』volume.6(ブレインハウス)に掲載配信(電子版のみ)、民俗学者の男と囚われの美少年の因習村BL。
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 7』(集英社)が刊行。
7日 [小説] 沖田円『猫に嫁入り 〜忘れじの約束〜』(小学館文庫 キャラブン!)が刊行。
10日 [小説]おおぎやなぎちか『読書の時間 9 ぼくらは森で生まれかわった』(あかね書房)が刊行。
15日 [小説] 北森鴻『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』(講談社文庫)、三津田信三『碆霊の如き祀るもの』(講談社文庫)、内藤了『蠱峯神 よろず建物因縁帳』(講談社タイガ)、刊行。
18日 [マンガ]浅田有皆 漫画, ソニー・インタラクティブエンタテインメント原作, Project SIREN team 監修, 酒井義 脚本『SIREN ReBIRTH 7』(集英社)が刊行配信(電子版のみ)。[映画] 越谷オサムの小説が原作の映画『いとみち』が青森県で先行上映開始(6月25日に全国公開)、豊川悦司が父親の民俗学者を演じる。
22日 [マンガ] 鎌谷悠希「ヒラエスは旅路の果て」第8話が『モーニング・ツー』2021年8号(講談社)に掲載、不死の秘密を聞き出そうとする民俗学者が登場。
23日 [マンガ]吉元ますめ『くまみこ 16』(KADOKAWA)が刊行。
25日 [マンガ] (R18)ムコQ『ナマズを抱く』(海王社)が刊行配信(電子版のみ)、民俗学を専攻する大学生が主人公。[小説] 水沢あきと『CEO生駒永久の「検索してはいけない」ネット怪異譚 IT社長はデータで怪異の謎を解く』(メディアワークス文庫)が刊行。
7月
6日 [小説]幸田真音「万、已むを得ず」が『歴史街道』2021年8月号(PHP研究所)で連載開始。
7日 [マンガ]藤丸豆ノ介 漫画, 友麻碧 原作, あやとき キャラクター原案「浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。」が『ビーズログCHEEK』(Pixiv / KADOKAWA)で連載開始、主人公たちが高校の民俗学研究部に所属。
14日 [小説] 緑川聖司『図書室の怪談 死者の本』(ポプラキミノベル)が刊行。
16日 [マンガ] 室たた「花の婿入り」が『プチコミック』2021年8月号増刊 (小学館)に読切掲載、旧家の娘と民俗学を学ぶ大学院生の恋愛マンガ。[小説] 澤村御影『准教授・高槻彰良の推察EX』(角川文庫)が刊行。
19日 [マンガ]浅田有皆 漫画, ソニー・インタラクティブエンタテインメント原作, Project SIREN team 監修, 酒井義 脚本『SIREN ReBIRTH 8』(集英社)が刊行配信(電子版のみ)、「SIREN ReBIRTH」シリーズが完結。また、日野塔子「人魚の蜜は甘く滴る~あなたの種をください~」第7話が『恋愛宣言』(大都社/秋水社)で掲載配信(電子版のみ)、人魚伝説を調べる民俗学の准教授が登場。
20日 [小説] しほろ丸夏『昼は愛犬、夜は愛人』(ラルーナ文庫オリジナル)が刊行配信(電子版のみ)。
21日 [小説] 石川智健『私はたゆたい、私はしずむ』(中公文庫)、波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 図書館の透明人間』(PHPジュニアノベル)が刊行。
26日 [マンガ] ヨリフジ「キサラギ大学民俗学研究室」が『月刊コミックゼノン』2021年9月号(コアミックス)に読切掲載、大学の民俗学研究室が舞台の妖怪退治ストーリー(なお、作者は大学で民俗学を学んでいたとのこと)。
27日 [マンガ] 相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 2』(KADOKAWA)が刊行。
29日 [ゲーム]『真 流行り神3』(日本一ソフトウェア)が発売、シリーズ旧作にも登場した民俗学者キャラクターの霧崎水明が登場。[小説] 三津田信三『忌名の如き贄るもの』(講談社)が刊行。
30日 [マンガ](R18) 毒でんぱ『あまとろえっち』(GOT)が刊行、収録作品「りんりんえっち」に民俗学の学会で研究発表をすると意気込む留学生が登場。
8月
4日 [マンガ]天野明『鴨乃橋ロンの禁断推理 3』(集英社)が刊行。
6日 [マンガ] zinbei 漫画,羽柴実里 原作『酒と鬼は二合まで 1』(スクウェア・エニックス)が刊行。
7日 [ドラマ] 澤村御影の同名小説が原作のテレビドラマ『准教授・高槻彰良の推察』(東海テレビ、WOWOW)が放送開始、Season1は8月7日~9月25日、Season2は10月10日~11月28日に放送。民俗学の准教授をHey!Say!JUMPの伊野尾慧が演じる。
12日 [マンガ]河内遙『涙雨とセレナーデ 8』(講談社)が刊行。[小説] 雪村花菜『くらし安心支援室は人材募集中 オーダーメイドのおまじない』(富士見L文庫)が刊行。
15日 [マンガ] (R18)牧原もも「淫獣の巫女~代理巫女を襲う被虐の民間信仰の罠~」が『蜜愛恋獄 Vol.9 ~特集 淫らな罠に堕ちた女たち 蜜愛恋獄特集版』(ユサブル)に掲載配信(電子版のみ)、民俗信仰を研究している大学院生の女性主人公が民俗学者の教授から故郷の村の巫女の代役を頼まれる。
20日 [小説] 紅玉いづき「池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ」が『小説現代』2021年9月号(講談社)に掲載(朗読舞台との連動企画)。
24日 [小説] 大島清昭『影踏亭の怪談』(東京創元社)、荻原規子『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』(角川文庫)が刊行。
31日 [小説] 長江俊和『出版禁止 いやしの村滞在記』(新潮社)が刊行。
[ゲーム] また、正確な日時は不明だが、ゲーム『原神』(miHoYo)で8月に発生したクエスト「応答せよ異郷人」に宮島という民俗学者が登場した。
9月
3日 [小説]井之上みこと「ダルマ様の家にはなにが御座る」『テラーノベル』(テラーノベル)2021年9月3日~2022年3月4日公式連載作品。
5日 [マンガ] GAKU「送り火の島」が『ジャンプルーキー!』(集英社)に掲載配信、大学で民間伝承を研究している男が送り火の風習の調査のために離島を訪れる。
8日 [マンガ] 盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ 18』(秋田書店)が刊行、同巻おまけの人物紹介によりロナルドの妹ヒマリが大学で吸血鬼民俗学を専攻していることが明らかに。
12日 [ゲーム] 『文豪とアルケミスト』(DMM GAMES)に柳田國男(声:小野大輔)と折口信夫(声:興津和幸)が実装されることがゲームTwitter公式アカウトで発表される。のち、9月21日にイベント「調査任務 「遠野物語」ヲ探索セヨ」の累計報酬として柳田國男が、10月1日にイベント「調査任務 「死者の書」ヲ探索セヨ」の累計報酬として折口信夫がそれぞれ実装される。
15日 [小説] 相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)、高田崇史『京の怨霊、元出雲 古事記異聞』(講談社文庫)が刊行。
16日 [ドラマ] 茨城県県北地域の地元PR用のウェブドラマ『県北高校フシギ部の事件ノート』(テレビマンユニオン)が配信開始、前編は16日から、後編は22日からそれぞれ配信。高校の部活ドラマで、折口ミコト(演:凛美)、宮本ナミ(演:其原有沙)、柳田(演:新原泰佑)という、それぞれ折口信夫、宮本常一、柳田国男をモチーフとしたキャラクターが登場。[ゲーム] 『シンスメモリーズ 星天の下で』(MAGES.)が発売、登場人物の一人が日本の民俗学を学ぶために中国から来た留学生。[小説] 井上悠宇『誰も死なないミステリーを君に 眠り姫と五人の容疑者』(ハヤカワ文庫JA)が刊行。
17日 [マンガ] 峰浪りょう『少年のアビス 6』(集英社)が刊行、冒頭に松岡国男「野辺のゆきゝ」の一節が引用されている。また、梢子『氷雨降らば恋契り』(KADOKAWA)が刊行。
18日 [小説] 三津田信三『犯罪乱歩幻想』(角川ホラー文庫)が刊行。
24日 [小説] 小山内慧夢『氷の貴公子なのに過保護すぎです!~ひとりでキャンプしていたら異世界で山の神になってしまった件~』(夢中文庫)が刊行配信(電子版のみ)。 [ゲーム]『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』(セガ)のクエスト「仙人イヤマ:起源の探求」において吉川龍臣という江ノ島文化大学民俗学部の教授が登場。
25日 [マンガ]吉川景都「モフモフ残酷民話研究会」が『ヤングキングコミックス』(少年画報社)で連載開始(電子版のみ)、民俗学を学ぶ女子大生が主人公のウェブトゥーン作品(同作者『こまったやつら』のスピンオフ)。
10月
4日 [マンガ] 森美夏 漫画, 大塚英志 原作『八雲百怪 5』(KADOKAWA)が刊行、『北神伝綺』『木島日記』に続く民俗学三部作が完結。
6日 [小説] 三津田信三『白魔の塔』(文春文庫)が刊行。
13日 [マンガ] (R18)あるぷ「魔狂の湯」が『comicアンスリウム』Vol.103 2021年11月号(GOT)に掲載、アニメ化が発表される。民俗学者の青年が主人公の同作者「闇憑村」の続編。
15日 [小説] 古河樹『氷室教授のあやかし講義は月夜にて 2』(富士見L文庫)が刊行。
17日 [ドラマ]『鉄神ガンライザー クロニクル』(テレビ岩手)が放送開始、民俗学を研究する変人大学教授を松尾英太郎が演じる(~12月19日、全10話)。
19日 [小説] 樋口恭介 編『異常論文』(ハヤカワ文庫JA)が刊行。
20日 [マンガ]今市子『百鬼夜行抄 29』(朝日新聞出版)が刊行。[小説] 相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ 7 ふたりの新しい季節』(集英社オレンジ文庫)が刊行。
21日 [小説] 越谷オサム『まれびとパレード』(角川文庫)が刊行、民俗学者キャラクターは登場しないが折口信夫「「とこよ」と「まれびと」と」がエピグラフに引用されているほか、妖怪が出てくる物語の舞台が「柳田県河鍋市」となっている。
22日 [マンガ] おかだきりん『進め! オカルト研究部 1』(双葉社)が刊行、作中に登場する日本オカルト研究振興協会会長の名前が「柳目國男」となっている。
29日 [マンガ]月野うた「卒業するまで、君が好き」第5話が『LIQQA』(wwwave comics)で掲載配信(電子版のみ)、主人公が作中作の二時間ドラマ(現代日本で生きる吸血鬼の恋物語)の中に登場する民俗学の大学教授の娘の台詞を読み上げる場面がある。 [小説] 太田忠司『鬼哭洞事件』(東京創元社)が刊行。また、篠田節子『失われた岬』(KADOKAWA)が刊行、民俗学者キャラクターは登場しないが物語の真相に迫る過程で「民俗学者が残したノート」を参照するというホラーゲームのような場面がある。
11月
1日 [小説] 茜たま『夜這いを決意した令嬢ですが間違えてライバル侯爵弟のベッドにもぐりこんでしまいました』(一迅社)が刊行、民俗学者キャラクターは出てこないが、登場人物が民俗学のレポートを書く場面があり「夜這い」と「民俗学」のイメージが結びつけられている例として挙げられる。
4日 [マンガ]天野明『鴨乃橋ロンの禁断推理 4』(集英社)、近藤憲一『ダークギャザリング 8』(集英社)が刊行。
9日 [小説] 奥泉光『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(文春文庫)が刊行。
12日 [小説] 村田沙耶香『変半身』(ちくま文庫)、波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 5 呪いの絵画の謎を解け!』(PHPジュニアノベル)が刊行。
18日 [小説] 高田崇史『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義』(新潮社)が刊行。
20日 [小説] 有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』(角川文庫)が刊行。
22日 [マンガ] 鎌谷悠希『ヒラエスは旅路の果て 2』(講談社)が刊行。
27日 [映画]短編映画『赫丹物語』が天劇キネマトロンアネックスで公開(イベント、映画『突然失礼致します!』特別上映会 in 天劇キネマトロンアネックス(1日目)において上映)、イラストレーターの女性と同棲する民俗学の准教授が登場。
12月
3日 [マンガ] 椎名明 漫画, 茜たま 原作「夜這いを決意した令嬢ですが間違えてライバル侯爵弟のベッドにもぐりこんでしまいました」が『ゼロサムオンライン』(一迅社)で連載開始。
9日 [小説] 三津田信三『赫衣の闇』(文藝春秋)が刊行。
15日 [小説] 内藤了『隠温羅 よろず建物因縁帳』(講談社タイガ)が刊行、よろず建物因縁帳シリーズが完結。
19日 [ドラマ] 大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)第40回「栄一、海を越えて」に、渋沢敬三(演:笠松将)が登場。
21日 [小説] 山村正夫『湯殿山麓呪い村』(角川文庫、復刊)が刊行。
22日 [マンガ](R18)ゆたかめ「褐色お姫様と秘密の契約」第1話が『COMIC MILF』2022年2月号/Vol.64(ティーアイネット)に掲載。 [小説] 明野照葉『黒白の一族』(光文社)が刊行。
23日 [小説] 萩原麻里『巫女島の殺人 呪殺島秘録』(新潮文庫nex)が刊行。
25日 [小説] 三津田信三「怪民研」が『小説 野性時代』第218号 2022年1月号(KADOKAWA)で連載開始、「怪異民俗学研究室」を舞台とした新シリーズ。
27日 [マンガ] 相尾灯自 漫画, 澤村御影 原作, 鈴木次郎 キャラクター原案『准教授・高槻彰良の推察 3』(KADOKAWA)が刊行。
28日 [マンガ](R18) 浪花道またたび「ハメ嬲り祭の夜」が『ANGEL倶楽部』2022年2月号(エンジェル出版)に掲載、大学で日本の民俗学を専攻している留学生が主人公。
上に並べたのは、あくまで個人的観測範囲の大雑把な把握であり、漏れや誤認もあるかと思うが、だいたいのところでは今年の民俗学者キャラクターを時系列順に概観できるようになっているのではないかと思う。
しかしこうして振り返ってみると、2021年は日本の民俗学者キャラクター史(?)にとって話題の多い年だったような気がする。
まず、しばらく途絶えていた大塚英志原作の中島千晴『恋する民俗学者』が既刊の内容も含めた大判本となって上下巻で完結。また、同じく大塚英志原作の森美夏『八雲百怪』の最終巻が発売、『北神伝綺』『木島日記』に続く民俗学三部作が堂々の完結を果たした。ほかにも、オンラインゲーム『文豪とアルケミスト』に柳田國男と折口信夫が登場、またNHK大河ドラマ『青天を衝け』に渋沢敬三が登場するなど、マスの大きい作品のなかで実在の民俗学者を扱った事例が目立った。
また、アニメ『怪物事変』にCV石田彰の民俗学者が登場、映画『いとみち』で豊川悦司が民俗学者の父親役で出演、澤村御影の小説『准教授・高槻彰良の推察』がWOWOWでドラマ化されるなど、例年になく映像作品に民俗学者キャラクターが頻出した年でもあった。
マンガでは、吉川景都『こまったやつら』の連載が開始されたことが特筆される。同作品では、大学の民俗学研究会を舞台とした、いままでにないリアルな民俗学ストーリーが展開されている。
ほかのマンガ作品では、蝶野飛沫『雷様と縁結び』、ムコQ『ナマズを抱く』、梢子『氷雨降らば恋契り』など、なぜかオカルト系のBLマンガに民俗学者キャラクターがよく登場した。
小説では、北森鴻の旗師・冬狐堂シリーズ、香菜里屋シリーズが昨年に引き続きそれぞれ新装復刊。また、三津田信三の死相学探偵シリーズ、内藤了のよろず建物因縁帳シリーズが完結。死相学探偵はコミカライズも開始し、12月には三津田信三の新シリーズ「怪民研」の連載が『小説 野生時代』で始まった。ほかには、PHPジュニアノベルの「青鬼 調査クラブ」シリーズで、あやしいオカルト民俗学者がレギュラーキャラクターで登場を続けていることも書き加えておきたい。
来年の作品で判明しているところでは、NHKの朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』に戸次重幸が民俗学者役で出演することが判明しているほか、放送延期されたアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON-浅き夢の暁-』に、原作ゲーム通りのシナリオであれば物語の真相に民俗学者キャラクターが重要人物としてかかわってくることが予想されている。
……昨晩遅くにこの記事を書くことを思い立って、ほぼ半日でまとめたのでだいぶ雑なまとめになってしまった。が、あえてあまり反省はせず、今後はむしろこれくらいのペースで頻繁にブログを更新する方向でいければいいなと思う。
※追記:2021/01/16、以下14点の情報を追記、文章を一部修正しました。
1月20日 [小説] 石川宗生『半分世界』
2月25日 [小説] ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』
4月23日 [小説] 吉村喜彦『炭酸ボーイ』
7月14日 [小説] 緑川聖司『図書室の怪談 死者の本』
7月21日 [小説] 石川智健『私はたゆたい、私はしずむ』
10月6日 [小説] 三津田信三『白魔の塔』
10月21日 [小説] 越谷オサム『まれびとパレード』
10月22日 [マンガ] おかだきりん『進め! オカルト研究部 1』
10月29日 [小説] 篠田節子『失われた岬』
11月20日 [小説] 有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』
12月9日 [小説] 三津田信三『赫衣の闇』
12月21日 [小説] 山村正夫『湯殿山麓呪い村』
12月22日 [小説] 明野照葉『黒白の一族』
※追記2:2021/01/29、以下5点の情報を追記、文章を一部修正しました。
4月14日 [小説] 太田忠司『麻倉玲一は信頼できない語り手』
5月20日 [小説] 阿刀田高『怪しくて妖しくて』
8月24日 [小説] 荻原規子『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』
11月9日 [小説] 奥泉光『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』
12月28日 [マンガ](R18) 浪花道またたび「ハメ嬲り祭の夜」
※追記3:2022/05/17、以下30点の情報を追記、文章を一部修正しました。
1月15日 [マンガ]ジェラート『神に愛された花嫁~運命を共にする二人~ 大和編 Vol.0』
1月22日 [マンガ](R18)コハル『若旦那は、婚前交渉できません。上 / 下』
2月3日 [小説]佐崎一路『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。2』
2月4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 6』
3月23日 [小説]中村まさみ『学校の怪談5分間の恐怖 理科室から聞こえる』
4月4日 [マンガ]天野明「鴨乃橋ロンの禁断推理」第18話
4月5日 [マンガ](R18)香吹茂之「女神家の一族」連載開始
4月9日 [マンガ]ジェラート『神に愛された花嫁~真実に立ち向かう二人~ 要編 vol.0』
5月6日 [マンガ]吉元ますめ「くまみこ」第95話
6月2日 [マンガ]つくも号「群れ落ちる白い花」第2話
6月4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 7』
6月10日 [小説]おおぎやなぎちか『読書の時間 9 ぼくらは森で生まれかわった』
6月15日 [小説]ほしおさなえ『菓子屋横丁月光荘 丸窓』
6月18日 [マンガ]浅田有皆 漫画, ソニー・インタラクティブエンタテインメント原作, Project SIREN team 監修, 酒井義 脚本『SIREN ReBIRTH 7』
6月23日 [マンガ]吉元ますめ『くまみこ 16』
7月7日 [マンガ]藤丸豆ノ介 漫画, 友麻碧 原作, あやとき キャラクター原案「浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。」連載開始
7月19日 [マンガ]浅田有皆 漫画, ソニー・インタラクティブエンタテインメント原作, Project SIREN team 監修, 酒井義 脚本『SIREN ReBIRTH 8』、日野塔子「人魚の蜜は甘く滴る~あなたの種をください~」第7話
7月21日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 図書館の透明人間 』
7月29日 [ゲーム]『真 流行り神3』
8月4日 [マンガ]天野明『鴨乃橋ロンの禁断推理 3』
8月12日 [マンガ]河内遙『涙雨とセレナーデ 8』
9月25日 [マンガ]吉川景都「モフモフ残酷民話研究会」連載開始
10月17日 [ドラマ]『鉄神ガンライザー クロニクル』
10月20日 [マンガ]今市子『百鬼夜行抄 29』
10月29日 [マンガ]月野うた「卒業するまで、君が好き」第5話
11月4日 [マンガ]天野明『鴨乃橋ロンの禁断推理 4』、近藤憲一『ダークギャザリング 8』
11月12日 [小説]村田沙耶香『変半身』
11月27日 [映画]短編映画『赫丹物語』
※追記3:2024/12/31、以下4点の情報を追記、文章を一部修正しました。
2月10日 [ゲーム]オープンワールド・アクションロールプレイングゲーム『原神』(miHoYo)イベント「海灯祭」金翼鵬王の章 第一幕「南柯の胡蝶、儺佑の夢」
9月3日 [小説]井之上みこと「ダルマ様の家にはなにが御座る」『テラーノベル』(テラーノベル)
9月24日 [ゲーム]『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』(セガ)クエスト「仙人イヤマ:起源の探求」
12月22日 [マンガ](R18)ゆたかめ「褐色お姫様と秘密の契約」第1話『COMIC MILF』2022年2月号/Vol.64(ティーアイネット)
※追記4:2025/01/03、以下1点の情報を追記、文章を一部修正しました。
7月6日 [小説]幸田真音「万、已むを得ず」(新連載)『歴史街道』2021年8月号(PHP研究所)




























































